クライマックスEX③前半:亜空間破壊装置を止めて、ギガゾンビの野望を砕く!


 クライマックスシーンも3つ目になります。これが最後だ!


 前回から続き、入口が瓦礫で塞がっていたためにラスボス戦の最終パーティーはドラえもん・のび太・しずか・ククルの4人になりました。残る相手はギガゾンビただ1人!(※追加エネミーがいなければですが)

 

 そんな状況でドラえもん達が突入した先にあったものは、視聴者も一度見た事がある「亜空間破壊装置」の部屋です。

 既にギガゾンビは装置を起動させており、天井からつり下がっている亜空間破壊装置の肝であるプラズマボールにはビリビリとエネルギーが溜まりつつある状態でした。


「ふはははは! 既に亜空間破壊装置は起動したぞ!!」


 追い詰められていたにも関わらず、ギガゾンビが勝ち誇ります。

 コレは彼の最終目的が「ドラえもん達を倒す」(迫る脅威の排除)ではなく、「亜空間装置でタイムトンネルを破壊」する事だからです。


 一方、ドラえもん達の勝利条件はココまでは「ギガゾンビを倒す」だけで良かったはずなのですが。「亜空間破壊装置を起動させられた」事によって、


①ギガゾンビを倒す

②亜空間破壊装置を止める


 といった感じに、土壇場で条件が増えてしまっております。こいつぁ厄介。

 しかもココでドラえもんが驚くべき事実(※1)を口にしてしまう。


(要約)「よせーーー! 亜空間(タイムトンネル)を破壊したら、この世界そのものが吹っ飛んじゃうかもしれないんだぞーー!?」


 この台詞によって亜空間破壊装置の脅威度が激増。装置の効果が「タイムトンネルを破壊」→「世界滅亡の危機」にスケールアップします。


 そんな危険な装置を停止させるにはどうすればよいのか。

 それを引き続きドラえもんが説明してくれるのですが↓↓↓


 いわく、吊り下がっているプラズマボールに供給されているエネルギーの流れを止める必要がある。

→そのためにはプラズマボール上部にある供給装置をどうにかする=高いところに行かねばならない。


 この高いところというヤツが問題となります。

 本来であれば「タケコプター」で一発解決なのですが、トコヤミの宮に到着する前に使い過ぎて現在使用不可。

 また、ペガ・グリ・ドラコが1匹でもいてくれれば飛行できたのですが彼らもいません。


 完全に手詰まり。

 これまで柔らかい発想をしてきたのび太は全力で嘆いてますし、しずかのタケコプター案も前述した理由で×。万事休す!

 

 けれど、そこで覚悟を決めて動き出した人物がいました。

 彼の名はククル。ヒカリ族の一員にして、最もギガゾンビの計画に振り回された被害者。そして物語に深く関わったのび太達の友達です。


 ククルは持っていた槍をドラえもんに託して(※2)、部屋中央のプラズマボールに向かって一直線に駆け出します。

 一体どうするのか!?


 おそらく誰もがそう思った次の瞬間。

 彼は、助走をつけて一気に大ジャーーーーーーンプ!!


 プラズマボールの下には亜空間(タイムトンネル)+時空乱流が広がっているという状況で、勇気を持って彼は飛び上がります。



●ククルの見せ場、駆けつけた二人の見せ場


 現代人には不可能な驚異の跳躍力によって、ククルの手はプラズマボールを支えているパーツ(支柱と言えばいいですかね?)に届きます。さらに、そこから登ってプラズマボール上部にあった供給装置へ到着。少し逡巡したようではありますが、供給装置として機能している目の前のアンテナ部分を両手でつかみ、力の限り引っ張っていきます。


 徐々に折れ曲がっていくアンテナ。注がれるエネルギーの奔流も少しずつズレていき、重要パーツ破壊まであと一歩!


 ですが、そんな行動をギガゾンビが黙って見過ごすはずもありません。

 ココまでは何も妨害してこなかったギガゾンビも黒いオーラをまとった杖を構えます。


「サルめ! 神聖な装置に触れるなぁ!」


 この時、ギガゾンビとドラえもん達の位置取りはちょうど部屋の端と端辺り。近接攻撃するには遠すぎるし、遠距離攻撃しようにもそれが可能な道具を装備していない状態です。

 ククルの身体能力であれば杖の黒ビームも躱せるかもしれませんが、彼は装置破壊の真っ最中。


 万事休すパートⅡ!!



 そんなピンチに聞こえたのは、

 独特の発射音と、

 ココにいないはずの二人の声。



ジャイアン:「サヨナラ逆転ホームランってか!」

スネ夫:「野球はツーアウトからってねえ!」


 ツチダマ戦で使っていた瞬間接着銃で杖を撃ち落とす二人が、ギガゾンビの背後に登場!

 どうしてあの二人がココに?


 その答えは、彼らの後ろに映っている「通り抜けフープ」が物語ってくれています。

 


 攻撃手段を失ったギガゾンビでは、もうククルを止められません。

 吠えるククルの手は、遂にエネルギー供給部分のパーツの破壊に成功!


 勝利条件②は、こうして達成されるのです。

 




(※1):これがTRPGであれば、ドラえもんのプレイヤーの発言をGMが取り入れたとかになるんでしょうか。参加者全員が面白いと判断できるなら、それもまたよし!


(※2):この槍を渡すところが後々生きてきます。ショックスティックと原始の石槍の違いがキーポイントですね!





 次回は後半戦。

 一度はドラえもんを倒したギガゾンビに、一行はどうやって打ち勝つのか と まさかの助っ人・妹様辺りを中心にやっていくつもりです。


 

  

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