⑮ミドルXIII:急いで向かったけれど、時すでに遅く……

 ギガゾンビはただの呪術師ではなく、その脅威は去っていなかった。

 ドラえもん達が改めて向かった原始時代で目の当たりにしたのは、破壊されたヒカリ族の村だったのです。


 せっかく作ったものを1日足らずで壊される。うーん、非道なり。



 今回の場面説明に入る前に、まずは今後の流れについてザックリ並べてみましょう。



・ヒカリ族の村跡で、ギガゾンビ(幻影)と対峙する

・トコヤミの宮を目指して大移動!


・雪降り積もる北の大地に到着 → タケコプター限界を迎える(毎度おなじみ)

・リニア速度の電車ごっこで爆走!!


・吹雪に見舞われ洞窟へ避難。……のび太がいない!?

・のび太、遭難する(※大ピンチです)


・トコヤミの宮へ到達した一行。

・ドラえもんvsギガゾンビ。未来装備のタイマン勝負!


 

 とりあえず上記まで。トコヤミの宮へ到着~ギガゾンビとタイマンはクライマックスに含んでも良さそうですが、本エッセイの場合はミドル終盤にしときましょう。

 この流れで特に注目したいのは、のび太の遭難+ドラえもんvsギガゾンビ戦の2つ。旧版とやってる事は同じようですが、内容が大きく変更されています。詳しくは該当エピソードにてッ。


 それでは解説の始まり始まり~。




●ヒカリ族の村跡。ギガゾンビ(幻影)と初対面する


 楽園へ急行した一行。しかし一足遅く、ヒカリ族は連れ去られた後でした。

 大雨+破壊の爪痕が痛々しい(※1)。


 ココでのび太が水たまりに落ちている「ククルが持っていた犬笛」を拾い上げる点も注目ポイントです(※2)。周囲に人の姿はなく、みんなまとめて連れ去られたことが覗えます。

 さらにタイミングを見計らったかのようにギガゾンビ(幻影)が登場! ドラえもん達に「ヒカリ族を取り戻したければ、トコヤミの宮へ来るがいい」的なメッセージを残して消えていきます(※3)。


 トコヤミの宮がどこにあるのか、正確な位置はわからない。

 ギガゾンビがどんな能力を持っているかも不明。


 だけど、友達とその家族を救うためならば――ドラえもん達が立ち止まるわけがありません。

 勇気を胸に秘め、彼らはギガゾンビが待ち構える本拠地へと向かうのでした。



(※1):悲しい出来事が起きているor起きた後での鉄板演出・大雨さんの出番です(笑)。ある種の伝統技術ですね。ちなみに大雨後に「晴れるor綺麗な空がのぞく」を入れると、コンボが繋がって「悲しみからの脱却」「場の空気がポジティブに変化する」なども演出できる。おお素晴らしき定石かな。


(※2):さりげなく演出してますが、実は超重要。この笛が終盤におけるキーアイテムなので、もし入手してなかったら強制ゲームオーバーフラグです(苦笑)。


(※3):巨大な姿を映しだして喋りはじめる。昔から存在する(ほぼ)エネミー専用スキルです(笑)。でっかい自分を映すことで強く見せる効果もありますし、離れている相手と会話も可能な優れもの。このスキルに関しては説明が省かれる事も多く、それが可能な程に優れている&認知されてると言ってよいでしょう。



 

 ペガ達が行方不明なため、ドラえもん達の移動手段は前回とは変わってきます。

 そのためトラブルも発生する事になるわけで――――。


 ……この辺りについては、また次回といたしましょう。



 あでぃおす!

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