⑭ミドルXII:ツチダマの手パーツ、ドラミの登場

 

 いよいよ最後の原始時代行きが始まるわけですが、その前に現代で今後の展開を予感させる場面が入ります

 特筆するべきイベントは以下の2つ。


・ツチダマのパーツ解析結果

・ドラミの登場


 パーツ解析は旧版でもやっていたので、そのまま新版でもちょちょいと手を入れて演出した感じになっています。またそこへ至るまでにあったのび太達の「7万年の時差ボケ」ネタはあるものの、日常・学校のシーンが大幅カット。


 のび太が帰宅すると、ドラえもんが解析装置らしき物に乗せたパーツを「ムムムムッ」という文字が見えそうな程に調べています。そんで大きなハンマーでドッセーイと砕く → バラバラになった破片が元通りに~~という展開はそのまま。大きく違うのはドラミの登場です!


 旧版では影も形もなかったドラミがまさかの登場。

 ドラえもんがツチダマのパーツについて調査を依頼 → ちょうどある程度調べが進んだので連絡をしてくれた。という流れのようです。

 

 ココでドラミは「パーツが形状記憶セラミックで出来ている」事を教えてくれます。それは明らかに原始時代にはない物質なため、ドラえもんとのび太は不安を募らせていく。


「ギガゾンビはただの呪術師じゃない」

「ククルやヒカリ族が危ない!」


 詳しい調査はドラミにお願いして、二人は仲間達を呼びに行きます(特に演出はされませんが)。

 次の瞬間には全員でタイムマシンに乗り込んで、三度目の原始時代へGOGO!

 

 最後の冒険に繋がるキッカケを提示しつつ、スムーズに話を進めていく。余計なものがほとんどない、とても上手なスタートの切り方と言えるでしょう。




●こうして物語はギガゾンビとの決戦へ進むのですが


 ドラミの登場はファンにとっては嬉しいものですね。

 残念ながら同行まではしてくれませんが、優れた妹様の行動はしっかりお兄ちゃん達のプラスに働きます(笑)。旧版を知ってる人からすれば「ドラミ出てくるんだ?!」といったサプライズ要素でもある。


 彼女の調べがどういった影響を及ぼすのか。

 それがハッキリするのは終盤も終盤。けれど、わずかな登場で大分美味しいところを貰っています。


 詳しくは終盤の下りで! 

 



 

 では今回はここまで。

 次回はドラえもん達とギガゾンビの初邂逅からスタートです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る