⑬ミドルXI:一段落したから現代へ戻る → ちょっ、ツチダマが“5体”に増えてるんだが!?
●夜:これがホームシックかな? 一回現代へ戻ろっか(おかわり)
ククルに元気づけられたのび太くん。途中から村作りに参加したにも関わらずクッタクタのヘッロヘロ。情けない声をあげながらテーブルに突っ伏してしまいます。
しかし、突っ伏さないだけで疲れてる(と思われる)のは他メンバーも同じ。手にマメ、草で切り傷が出来てしまってたようです。それに対してドラえもん先生からのお言葉が下記になります。
(要約)「自分たちがどれだけ便利な生活をしてたかがわかったでしょう?」
現代と原始ではこんなにも違いがある。それをわかってもらうために、ドラえもんはあえて道具を貸さずにいたのかもしれませんね。
そしてこのやり取りをキッカケに、一行は現代へと想いを馳せます。テレビを観てない、宿題をやっていない……等々。いわゆるホームシックでしょうか。みんなの心は一旦帰郷へと傾きます。
翌朝。
ペガ達が戻ってきたようにペットフードをいくつか置いていき、ドラえもん達はククル&ヒカリ族のみんなと別れることに。既に村は完成しており、豊かな土地が広がる楽園の場所は中国大陸から2000キロ。
ギガゾンビが手出しできるはずもなく、一行はタイムマシンで現代に帰還するのです(続く)。
●???:ギガゾンビにドラえもん達の事を報告するツチダマ
(続き)――なーんて思っていたのかもしれませんが、『日本誕生』がココで終わるはずもない。
シーンは切り替わって、どこぞにある暗くて怪しい部屋が映し出されます。
そこにいるのはギガゾンビとツチダマ。
が、しかし。ちょっと待ってほしい!(笑)
ドラえもん達が撃退したツチダマ(バラバラになったやつ)が旧版同様に報告してる場面には違いないんですが、
なんかツチダマの数が多いですよ!?w
デザインこそ少々異なりますが、同型機っぽいツチダマが全部で5体います。色も違って、ちょっと戦隊物っぽいです(※1)。
おいおい、まさかのツチダマ増殖かいなッ! 旧版を知ってるファンがどよめく瞬間です。
そして視聴者が(多分)色々考えている間に、ツチダマが報告を終えるのですが。
ツチダマの言葉のチョイスが悪すぎて(※2)主たるギガゾンビが激怒してしまいます。
そのままギガゾンビが杖を掲げると、なんか黒いやばそうなビームがツチダマを直撃! 衝撃波を返されても復活できたツチダマは、あわれドロドロに溶かされてしまいました(※3)。
使えないモノには罰を。
無能は必要なし。
そう言わんばかりのブラック上司っぷり。ギガゾンビもまた、旧版と比べてダークネスさがパワーアップしてる雰囲気です。
…………こんな感じで不穏な雰囲気を残してシーンが途切れます。
あ、そういえばサーベルタイガーくんっぽいのも映ってましたね。彼も後々立派な役目があるので、しっかり顔見せしときたかったのでしょう(笑)。
(※1):5体揃って――違うそうじゃない(笑)。全部で5体いることに何かしらの意味があったのかはわかりません。もしかしたら戦隊物ネタがやりたかった、とか?w
(※2):ツチダマとしては見聞きした事を報告してるだけなんですが、結果的に「邪魔してきたタヌキの化物は、ギガゾンビ様より格上っす」と言ってる感じに。もうちょっと言い方が違えば消されることもなかったかもですが、ココはギガゾンビの心が狭いとも言えるかもしれません。
すいません冗談です(笑)。メインは「ギガゾンビは部下を簡単に消せる恐ろしいヤツ」の表現ですね。
(※3):この瞬間だけを切り取ってみると「苦戦したツチダマを、ギガゾンビは一瞬で消した」といった“強い”&“格上”と魅せるための演出ですね。
強かったキャラをもっと強いキャラが一瞬で倒してしまう。多くの作品で使われる強さ演出の1種。
以上。複数回にまたがって追いかけてきた1日がまた終わりました。
『新・日本誕生』編も、いよいよ後半。遂に動きだすギガゾンビとの戦いへと物語はシフトしていきます。
本エッセイもかなり長くなってきましたが、もうしばらくお付き合いしてくだされば幸いです^^
それでは次回!
「いざ、トコヤミの宮へ!!」
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