プロローグ&オープニング:いきなり変更点が入ってきます

 それではプロローグ&オープニングからお話の流れを追っていきましょう!

 

 なんと開幕から変更された箇所が入ってきます。

 旧版では「ククルの魚獲り~時空乱流に吸い込まれる」が映ったあとに、『ドラえも~~~ん!!』といつもの声とOPテーマが流れていました。

 コレが『新・日本誕生』(以降、新版と表記したらコレを指します)になると、


・ククルの魚獲り ~ 時空乱流に吸い込まれる

・のび太がママにお説教をされている <New>

・のび太、家出を決意する ~ OPテーマが流れる まで


 3つに分けましたが、のび太がママにお説教されるシーンが追加されています。各シーン毎に何が変化したのかについて掘り下げてみましょう。



●ククルが時空乱流に吸い込まれる まで


 このシーンについてはシナリオ進行上で大きな変化はありません。絵がとても綺麗になったとかは勿論ありますが、それは全体に言える事です。

 とはいえ何にも変わっていない訳でもない。旧版では石槍で魚を突いて獲ってましたが、新版では石槍では魚が獲れず、高所から川にダイブして素手で捕まえています(※1)。


 あとは時空乱流に吸い込まれるまでも大体同じ。石槍を地面に刺して吸い込まれないように抵抗する場面は旧版にはなかったかもですね。



(※1):ククルの高い身体能力が演出されています。個人的にはクライマックスに備えた伏線の1つだと思いますが、オープニングにこの場面を持ってきたのは「他により適した場所がなかった」+「旧版とは違う事を少しでも早く見せたい」という思惑かな? と考えてみたりみたり。




●のび太がママにお説教をされている シーン


 ココは完全新規のシーンです。

 旧版ではのび太が既に怒られたっぽい後からスタートしてましたが、新版ではしっかり怒られてるシーンが描かれています。これは実際に演出する事で「のび太がどれくらいストレスを溜めたか」をアピールする意味合いが強そうですね。また、この時点で後々のキーアイテム「のび太の答案」が登場!(※2)


 のび太ママはあんまりすぎるテストの点に怒ってしまい、のび太に対して「遊び禁止、テレビも漫画も禁止」とダメダメお母さんと化します(笑)。のび太がお説教されるのは日常茶飯事なんでしょうが、大分厳しい裁定です。


→そりゃあ家出もしたくなるわと説得力が増す変化ポイント



(※2):トコヤミの宮にのび太が辿りつくためのアイテムですね! また、このお説教シーンには旧版を知っている人には楽しいネタが仕込んであります。答案の裏に「ペガサス」の落書きがしてあるため、「おっ、これがペガサス誕生に繋がるのかな」という示唆と「もうペガが出てきたww」と思ってしまうファンサービスが両立しています。

 まあ、すぐにママによって落書きが消されちゃうんですけどね(笑)。



●のび太、家出を決意! → 最初の一歩を踏み外した……


 さーてこっからも概ね旧版どおり。

 学校でも叱られ、家でも叱られ、のび太の精神が限界に! 家出を決意して、さあ出発!!


 ――の前に、ドラえもんにひみつ道具を出してもらいます。

 呆れつつも道具を貸すドラえもんですが、この時のび太は「●●ができる道具出して~~」と抽象的な要求ではなく、「着せ替えカメラ・グルメテーブルかけ・キャンピングカプセル」を注文してるんですね。


 それぞれ割と定番道具なのもありますが、衣・食・住をしっかり押さえています。芸が細かい。

 

 再び旧版同様に進行していく物語。

 のび太はまったく同じ流れで「最初の一歩」を踏み出して「階段から転げ落ちます」。


 フツーに痛そうですが、ドラえもんが「最初の一歩を、踏み外した……」と口にする事で思わずフフッと笑ってしまいそうです(笑)。


 そうして一階まで落ちたのび太くん。涙目で天井を見上げながらこう叫ぶのです。


「ドラえも~~~~~~ん!!!(泣)」


 

 直後メインOPが流れ始めて、いつもの開幕宣言。

 この宣言のタイミングが旧版とは大きく違うポイントですね。やっぱりククルが時空乱流に呑まれた後にのび太の声が響くのは違和感あるという判断がされたのでしょうか??? 真相はわかりませんが私的には新版の方がしっくり。






 今回はここまで。

 また次回!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る