⑯クライマックス&エンディング:ギガゾンビの野望、潰える → さようなら大切な仲間達
今回で一気にエンディングまで駆け抜けますので、よろしくお願いします。
のび太に渡した発信機の信号をキャッチしたタイムパトロール隊。どこにいたかと思えば、なんとマンモスに擬態しておりました。
頭がパカーッと割れると、ドラえもんシリーズではお馴染みとなる新幹線の頭みたいなデザインの機体が登場! これが未来のパトカー兼タイムパトロールのタイムマシンってヤツですね。
遠い未来では、早速増援を要請したタイムパトロールが次々とギガゾンビの本拠地へ向かい始めます。
――で、そんな事が起きてるとはつゆ知らず。ピーピー音が鳴ってる小箱を前に待機しているドラえもん一行。
いきなり閉じ込められた空間内にタイムパトロール機が瞬間移動してきたので驚くと同時に安堵します。
機体から出てきた隊員が、のび太を見て「やっぱり」という表情。
「やっぱりキミだったか。おかげでギガゾンビの基地がわかったんだよ」
のび太を助けたマンモスの正体はタイムパトロール。
彼らはギガゾンビの悪事を挫くために行動してましたが、その正確な所在が掴めていなかった。そこで もしかしたらと思い、発信機をのび太に渡していたようです。
ここからは一気に急展開。
大ピンチだったドラえもん達は救出される。ギガゾンビはタイムパトロールによって御用だ御用だカチコミじゃー!(※無論そんな台詞はありません)
余計な痕跡を残さないよう、ギガゾンビの拠点はドッカンドッカン大爆破。
ドラえもん達は助けに来てくれた機体に乗り込んで、無事トコヤミの宮を脱出! ギガゾンビの計画を止める大事な活躍をしたのでした。
●ククルとの別れ
もちろんククルやヒカリ族も救出されており、また日本へと戻ってきていました。
ギガゾンビやクラヤミ族の脅威は完全に消え去り、これからは怯えることなく暮らしていくことができます。
いつかの移動中に「ククルはボクのおじいちゃんのおじいちゃんの――」と口にしていましたが、そのとおりになる可能性も高そうです。
ジャイアンの先祖はクラヤミ族じゃない? と冗談を言うスネ夫の一幕もあったりしつつ、のび太とククルが握手をするお別れのシーンが演出されます。
「元気でね」
「のび太さんも」
映画ドラえもんの鉄板エンディングとして「ゲスト(ヒロイン)とのお別れ」があります。
『日本誕生』のゲストキャラクター筆頭はククルなので、しっかりとさよならをしている形です。
あとはドラえもん達が現代へ戻るだけ――かと思いきや、本作にはもうひとつのイベントがあって……。タイムパトロールの隊長格らしきヒゲの人から、ペガ達とのお別れを告げられてしまいます。
●ペガ達との別れ
のび太はペガ達と一緒に現代へ帰るつもりだったのでしょう。
ですが、ひみつ道具で生み出したとはいえ空想生物の存在は基本的に容認できないのです。許されるのは未来だけ。のび太達が生きる20世紀ではペガ達は暮らせないと、タイムパトロールとドラえもんによって説明されます。
当然、そんな事情をのび太がすぐに受け入れられるはずもありません。
生まれたての小さい頃から立派な姿に成長するまで。
一緒に生活して、一緒に戦った。ペットで、仲間な、可愛い子供達。
「なんとかしてよドラえもん!」
「のび太くん。……ペガ達は20世紀には住めないんだよ」
ペガ達がゆっくりとタイムマシンに乗せられていきます。その顔はとても寂しそうです。
「絶対会いに行くからね!」
お母さんの言葉の後、ゆっくりとハッチが閉まってペガ達が見えなくなります。
そして夕焼けの中を飛び立つタイムパトロール機 (この辺りでED曲とテロップも流れ始める)。
のび太はずっとペガ達の事を見送り続けます。最初は泣いていましたが、途中で涙をぬぐい、何度も何度も大きく手を振ります。仲間達も一緒に手を振ります。
こうして旧版『映画ドラえもん のび太の日本誕生』は終わりを迎えたのでした。
めでたしめでたし――。
■次回予告とか
まずは一旦お疲れ様でした!
旧版『日本誕生』の物語についてシーンや要所で追いかけていくフェイズは今回で終了となります。
いよいよ次からはお待ちかね、『新・日本誕生』に――――まだいきません!(笑)
もう1回だけ旧版に関する記事を挟みます。
内容としては、旧版の全体的な流れを終えたからこそ書いてみたい。『日本誕生』の面白いところ&ツッコんでみたいところ、になります。
後者のツッコミに関しては、主にミドル終盤~エンディングにかけての部分ですね!
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