旧ドラえもんと新ドラえもんの劇場版から学ぶ-シナリオ構成と面白さ-

幕間コラム：楽園創造で活躍した ひみつ道具たち

　ここらで一息つきまして、『日本誕生』に登場したひみつ道具の話を挟みましょう。

　原始時代に家出したドラえもん達。

　そこで衣食住を整える＋友達を作る為に彼らが使った道具はたくさんあります。一瞬しか出番がない物も多いのですが、その数はざっと10種類以上！

▼住む場所関連

・らくらくシャベル　

・ノビールガス管

・ノビール下水管　

・ノビール水道管　

▼畑と花畑

・花園ボンベ　

・畑のレストラン　

・ラジコン太陽　

・ラジコン雨雲　

▼その他

・ミニチュア家具　

・クローニングエッグ＆動物の遺伝子アンプル

　大抵１話につき１個の道具が登場する『ドラえもん』としてはスゴイ大盤振る舞い（後半には別の道具が登場します）。この辺も映画版ならではですね。

　それぞれどんな道具なのかの説明は長くなるので割愛。興味がある方は調べてみていただくとして……この項では楽しく視聴している人の前ではやらない「ちょっと無粋笑なツッコミ」をしてみましょう。

　戯言だと笑って流してもらえたら幸いです（笑）。

●あのレベルの洞穴住居を作るジャイアン（小５）半端ねえって！

　力仕事としてらくらくシャベルを扱うジャイアンですが、最終的には人数分の個室ありーの途中で「台所とトイレどうする？」と確認しちゃう住居制作レベルの高さ。まさかマイン〇ラフトの達人か！？（んなわけない）　

　図面無しであそこまでやってのける。なんと頼りがいのあるガキ大将！

●畑のレストランによって生えるダイコン

　どう見てもダイコンというよりカブじゃないですかね？（笑）　いや、大根＝太くて長いというイメージも絶対じゃないし、アレは聖護院大根か桜島大根がベースの可能性もあるんですけども！　おそらく「開けたら中に料理が！」がやりたいからアノ形になったと推理してます（笑）。

●「食」の確保にあたって、なんで「グルメテーブルかけ」を使わないの？

　比較的知られてると思われるひみつ道具に「グルメテーブルかけ」があります。この道具は注文した料理がなんでも出てくるすごいテーブルかけ（テーブルクロス）で、一瞬で食べ物をＧＥＴできる優れもの。実は新版の方では最初にのび太くんが家出する際に渡されてたりします。

　だったらグルメテーブルかけで「食」を確保すれば良くない？　そう思うところはありますが、多分理由は「数」と「保存」でしょう。グルメテーブルかけは料理が皿や器に乗った状態で出現します。一方「畑のレストラン」は丸い大根の中に料理が入っていました。

　つまり、大根を開けない限りは割と保存が効くものと思われます。それに加えて上手く育てた分だけ大量に収穫できるのもメリットです。

　あ、もう１つありました。

　そのままの大根状態でも食べれます（笑）。のび太くん的には美味しいダイコン（生）らしいです。

●ちなみにミニチュア家具は

　物を大きくする「ビッグライト」前提作中で使ってる描写はないですが。ひみつ道具でもなく、スモールライトで小さくした普通の家具なのでしょう。

●おまけ

　ショックスティックは象を気絶させる威力があると説明されます。真っ先にのび太くんがその威力を味わうわけですが、気絶？してもすぐ復活笑。のび太くんは象よりも電撃耐性があるのかもしれません。すごいぞのび太！

●おまけ②

　らくらくシャベルは地面をプリン・豆腐みたいに掘れちゃいます。それって攻撃手段として人体に用いたらグロ注意のえらいこっちゃになりますかね？（ＴＲＰＧ的良くない発想）　

　まあ、もし私がそう問われたら「爆砕点穴みたいに人体には効かないんじゃろ」と返してＮＧにするでしょう（笑）。

　しかし、どれもこれもサバイバルやアウトドアで有用な道具です。

　未来の道具スゴイ！