③ミドルⅠ:誰もいない土地がある原始時代へしゅっぱーつ! → タイムマシンで移動中にトラブルが!?
前回でドラえもん達は同じ目的の下に合流できました。
とはいえ問題は何も解決していません。
日常に発生した苦しみから逃れるために「家出」を決意しても、現代日本のどこにもピッタリの場所がない。どこへ行こうとも、既にそこは「誰かの土地」で「自分達の物ではない」のです。
5人は途方に暮れてしまいます。そこで現状に対してスネ夫が「こんなのおかしいよ。昔はどの土地も誰の物でも無かったのに」と口にします。
それを聞いたのび太くん閃いた!
「そうだ! 誰もいない時代太古の日本に行けばいいんだよ!」
のび太くんの発案で乗り気になる一行。
すぐにのび太の部屋に戻り(※1)、タイムマシンを使って昔の日本へと向かいます。
史上最大の家出はこうしてスタートしました。
(※1):タイムマシンには、のび太くんの部屋にある机の引き出しから乗り込めます。新版のドラえもんでは部屋の間取りや家具の位置が変わってたりするのですが、引き出しの中にタイムマシンがある設定はそのままのようですね。
●タイムマシンで移動してる途中で謎のトラブルが発生する
タイムマシンに乗り込んだ一行は、どれくらい時間を遡るかを検討します。
知識担当でもあるスネ夫※2が覚えていた知識。そこにのび太が適当な数字※3を上乗せしようと意見を出したりするのですが……。
突如、タイムマシンが慌て始めます!(※4)
タイムトンネルの進路上に不気味な黒い穴※5の発生を察知したタイムマシンは急加速。一行は振り落とされないようしがみついて黒い穴を突破。気を取り直して、最終的には7万年前の日本を目指すことに。
さすがに同様のトラブルに見舞われることなく、ドラえもん達は誰もいない過去の時代――原始時代へと足を踏み入れるのでした。
(※2):スネ夫は裕福な家の子なので、同級生と比べて「お金で得られる知識や技術を多く持っている」のが不自然ではありません。おそらくいつものメンバー中では「頭が良い・知識で進行をスムーズにする」役割を与えられていのでしょう。
少々難しいのは未来のロボット・ドラえもんが同行している場合、スネ夫がドラえもんの下位互換になりやすい点ですかね。それ故かスネ夫が活躍するシーンは他キャラと比較すると少なめに感じる事が多い。……とはいえ、少年視点のちょっとした発案ならスネ夫が口にした方が、ドラえもんよりも「らしい」ですよね。
(※3):何万年前に行こうと話してる時に「1年」を足したりします(笑)。セコイというかみみっちいというか、ある意味のび太くんらしいですけどね。
(※4):エピソードにもよるんでしょうが、タイムマシンにはナビゲート用の人工知能が積んであるため会話ができます。旧版のこのシーンでは「ピピッ、ピッピッ!」と鳴く(?)。この演出からは昭和の定番演出の一端を感じられます。
(※5):再び登場の時空乱流です。ドラえもん達が初めて遭遇する場面ですが名称以上の情報は大して開示されません。その性質を知ってる人からすればゾッとします。『日本誕生』特有の現象でしょうから、初見の視聴者はけっこー驚いたんじゃないでしょうか。
ここで時空乱流が出てくるのは、後にククルと合流する時の理由説明に用いるための伏線フラグですね。
///
余談ですが、ファミコンソフトのドラえもん(RPG)には「時空乱流に呑みこまれるドラえもん一行」のシーンがあったりします。開始直後に組み込まれたこの演出は、いつものメンバーが散り散りになる理由としてはナイスチョイスだと思います!
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