この物語の主人公は英雄ではない。 どこにでもいる喰い詰めかけた冒険者と、どこにでもいるうだつの上がらぬ魔法戦士。 ふたりが歌い上げる物語は、人間の人生と心に根ざした等身大の哀歌。 これは英雄譚ではない。 生きた人間の、活きたドラマである。