エピソード4/END
ドラゴンズ・ストーリー4-2
ー失いを恐れた者達ー
ウィータ「ハァ…ハァ…どうしたぁ!?
来ないのならば…こっちから行くぞぉ!!」
イヴ「クッ!」
イヴとウィータは戦っていた
お互いに傷を負いながら
その傷はお互い深くいつ倒れても
おかしくはなかった
イヴ「すみません…お父さん…私は…
私は戻れそうにないようです…」
「ここで奴を仕留め…お父さんの迫る危機を
打ち消せるのならば私は命などいらない」
イヴ「そして仇を取れるのならば なおさら!!」
………
グレイン「……」
グレインは死体の山と化した
城下町といた
グレイン「…なぜ…そこまでして…
死者を生き返らす事を求める?」
「生き返らしてもまた…失うことを
恐れるだというのに」
グレイン「私は油断をしていたようだ
ドラゴンの血を持った者同士に協力し そして」
「乗り越えられるとばかり…そう思っていた」
グレイン「そう…思っていたばかりに…!」
「こんな…こんなッ!!」
グレインは涙を流して床に膝を付く
グレイン「俺がもっと気を付けていれば
こんな事にはならなかったッ!」
「うああああああああ!!!!」
………
(ジンの過去の今での出来事の夢)
グレン「友達を連れて逃げろ」
ジン「俺も戦う!」
グレン「死ぬ気か!? いいから逃げろ!!」
村から逃げたジン達は
兵を連れ村に戻った
ジン「そんな…俺が…俺が弱いばかりに!」
そして魔族と戦ったしかし
追い詰められた
キリア「リアン!ジンを連れて逃げろ」
ジン「キリアァアー!!!」
キリアは身代わりとなり
ジン、リアン、ミラーを逃がした
そして…
ジン「竜王ならもちろん倒してまいりました」
その日の夕方
ジン「みんな…みんなが…遠ざかって行く…
俺一人になってしまった…頑張ったのに…」
皆はリアンやミラーに話しかける
ジンには誰にも寄っては来なかった
そして遠くへ奥へと歩き消えてった
ジン「アーリャ って言うのか」
アーリャ「うん よろしくねジン!」
ジン「ああ よろしく!」
無人島にてアーリャと出会った
ジン「村も もう少しだな!」
アーリャ「うん! そうだねジン」
ジンは悪夢に負け自害する
ジン「悪夢にトラウマに耐えられない…」
「竜王も襲うことはない…やれることは…やった」
ジン「父さん…母さん…いま行くから…」
ディール「お前ならば…この力を…」
ジン「ここは…俺は死んだはずじゃ…」
ディール「完全なる力…欲しくはないか?」
ジン「…ッ!」
海の中で瀕死となったジンを転送し救った
魔族 帝王ディール
ディール「もしこの条件をこなしたならば…
渡すいいな?」
ディール「奴はルーシア狂った女だ」
ルーシア「早速死にに来たか」
ジン「そいつに手を出すなぁ!!!」
ルーシア「そいつは帝王の力! よこせぇ!!」
ディールはルーシアと戦うとき
本来の力は使わず瀕死となっていた
ディール「ジン…俺を喰らえ」
ジン「そんなこと出来るわけが!」
ディール「完全な力とするには
喰らう必要があるんだ…やってくれ」
ジン「無理だ…できない!」
ディール「ならば…仕方ない」
ジン「体が勝手に!」
ディール「さあ…喰らえ我を」
ジン「や…やめ…ろ!」
ディール「守ってやるがいいその力で
お前の守りたい者達を」
気絶していたルーシアが立ち上がる
ルーシア「私が持つはずだったのに
貴様ぁー!!!」
ジン「…散れ」
ルーシア「ぐぁあああ!!!」
そして暴走
ジン「お前が必要だ来い!」
女悪魔「誰がお前に着いて行くか」
ジン「仕方ない…ならばこうしよう」
ジン「ウォエ! ガハッガハッ…」
「お前の為ならばこんなこと!!」
女悪魔「哀れな男だ…」
ジン「オルガ逃げろぉー!!」
オルガ「父さん! 意識がまだ!」
ジン「俺はお前達をッ! 逃げてくれ!!
お前達に手を出させないでくれ!」
リアン「ジンもう見えない所まで
いなくならないで! もう離れないでくれ!!」
ジン「ああ そうだな…」
「オルガずっと二人だけにしてすまなかった」
そして怒りによる復讐
ジン「そんなぁ…誰がこんなッ…事を!」
「誰が…誰がやった…皆を村を!
誰がやったぁあああああ!!!!」
………(現在)
ジン「うッ!ウアアアア!!!」
アーリャ「ジン! 大丈夫!?」
ジン「アーリャ…アーリャ!!」
ジンはアーリャに抱きついた
アーリャ「ジン 大丈夫よ!」
ジン「アーリャ! アーリャー!!」
アーリャ「大丈夫…大丈夫…」
ジンは凍えたかのように震え子供のように
アーリャに抱き子供のように名を呼ぶ
……
マルアナの入り口にて
ルーシアはいた そして目にした
ルーシア「ヴィクトリアをやっと再生できぬ
程に切り刻みようやく消せたというのに」
「今やこんな事態になっていたとはな…
城は燃え散り城下町も粉々になって」
ルーシア「グレインは動けそうにもない…
それにジンも…ならば私が動こう」
「リアンもミラーもウルフも死んでしまった
ならばこれが…これから本当の」
ルーシア「本当の復讐だ…!」
………
シヴァン「大丈夫か! イヴ!?」
イヴ「シヴァンさん!」
ウィータ「ろくに戦えない奴が…今さらなんだ」
シヴァン「そうだな…仇を取りに来た」
イヴ「シヴァンさんダメです シヴァンさんまで
失ってしまったら 国はめちゃくちゃに!」
シヴァン「分かってる! 分かってるんだ
そんな事は…でももういいんだ…国も何もかも」
「私はもう…仇さえ取れればいい
そうそれでいいんだ」
シヴァン「国の基本となる城はもうない今頃
何処かでは…好き放題に悪党が暴れている」
「例え城が建て直されても…そいつ等は
大きくなっているはずだ…手に追えない程にな」
シヴァン「さらに言えば…建て直されても兵士も
いなくては悪党に使えと言っている様なもの」
イヴ「ならば別の国から借りればッ!」
シヴァン「それもできればこんな事は
言わないよイヴ…世の中そんな簡単ではない」
「この国は何度も危機を迎えに乗り越えてきた
だが今度こそ この国は終わりだ…」
シヴァン「この事態になったのもウィータ
貴様のせいだ!」
ウィータ「ハハハ…ハハハハハハ!!!」
「お前一人では何もできないと…さすが王の子
考えてることが腰抜けだ」
シヴァン「なに!?」
ウィータ「腰抜けだと言っているんだ!」
「いつだってそうだ…王の子供は一人で何でも
出来ると勘違いする者ばかりだッ!」
ウィータ「…ガハッ…ガハッ!」
「クッ! リアンに斬られた傷が…!」
シヴァン「終わりにしてる…確かに私は弱い
だが! どうであれお前を倒す!!」
ウィータ「ならば来い 弱っていようが
お前は勝てんだろう! この俺に!!」
シヴァン「イヴ…手は出すな」
イヴ「はい…」
シヴァンは剣を構える
ウィータは太刀を構えた
シヴァン「行くぞ!!」
………
シヴァン「ハァハァ…」
ウィータ「…確かにやるな…だがまだ弱い
お前はまだ勝てんだろう」
「ウグッ!」
傷から吹き出る
ウィータ「どこかで傷を癒さねば!」
ルーシア「させるか!」
ルーシアは空から降ってくる
そしてウィータの右腕を斬る
ウィータ「腕がぁあー!!!」
ルーシア「お前は…やり過ぎた ウィータよ」
ウィータ「逃げねば!!」
ルーシア「逃げても…お前は逃げ切れない
お前を狙い他の者が来るだろう」
ウィータはドラゴン化して逃げた
シヴァン「魔人ルーシア! 追わないのですか!」
ルーシア「どうせ逃げる所なんかわかっている
我が父の…竜王城へ逃げた事など」
「しかし崩壊した竜王城を
どうやって復元した…」
………
竜王城にて
ウィータ「お前は…魔王!」
キリア「オマエ ナラバ クルト オモッテ イタ」
ウィータ「その声はキリア!?」
キリア「シノ カクゴハ デキタカ…?」
ウィータ「ちぃ…!」
ウィータはその部屋から出た
しかし何度も何度も同じところを
グルグルと回っていた
ウィータ「全く進まないこれは魔法か!」
キリア「ドコヘ ユク?」
ウィータ「仕方ない!」
ウィータは斬れた右腕を魔法でくっつけた
ウィータ「魔力もほど少ないと言うのに!」
「キリア…お前に聞く…なぜ魔王の子である
お前がジンの近くにいる!?」
ウィータ「ルーシアもそうだルーシアも
竜王の子だなぜそんな大物の子らは」
「ジンの回りにいる! なぜだ!!
俺なんか…そんな心強い者など…いなかった」
キリア「オマエト オナジニ スルナ!」
ウィータ「…ッ!」
キリア「イキテ…ニゲレルト…オモウナヨ
ウィータ…!!」
ウィータ「どうして俺はこんな!!」
ウィータは太刀を召喚した
………
ウィータ「強い! 俺ではやはり敵わない!!」
キリア「………」
ウィータ「嫌だ…嫌だ嫌だ!! 死にたくない!」
キリア「ミナ オナジダ…」
ウィータ「…え…」
キリア「オマエノ コロシタ ヒトタチハ
ミナ オマエト オナジダッタ」
ウィータ「クッ…弱いから死んだんだ!」
「そうだ…弱者は強者に
狩られる道しかないんだ!」
キリア「ナラバ! キサマモ オトナシク シネ!」
ウィータ「こんな! こんなッ!」
ウィータは逃げた
キリアの声が響いて聞こえてくる
キリア「カツテノ トモニ コロサレル ソレハ
リアンニ オマエハ シタ」
「…オレモ オナジコトヲ スルマデ!」
ウィータ「何で! 何で俺がこんな目に!」
「俺はただ俺はただぁー!!」
……(ウィータの過去)
「俺は家族そして友さらに仲間は死んだ…
俺が…もっと力に目覚めていなかったから」
「ヴィクトリア…ウィータ…俺達は双子で
生まれたそしてヴィクトリアは若くして」
「病で亡くなった…そのはずだった」
「恐らく俺が白ノドラゴンに血を飲まされた時
ヴィクトリアも墓から掘り起こされ飲まされた」
「そう…ヴィクトリア病で亡くなったその後
俺達家族は村から出た」
「その出た村は あのジン、リアン、ミラー、
キリア、が育った村だ」
「少しばかりと俺もそこで育った村だった
リアンとキリアは友達だった 短かったがな」
「村から出た俺の家族は…運悪くすぐに盗賊に
襲われたそ両親は俺のためにかばい逃がした」
「そこから始まった…失う事による恐怖が
次は仲間の話をしよう…そう仲間だ」
「アル、ヤルス、アリス、三人が仲間だ
その中でヤルスはずっといた…」
「ヤルスはアリアハンの団長をしていた
そんな中で俺と共にいた」
「そのヤルスは病で亡くなった」
「アルはとにかく熱血系だ 何よりも
心強い仲間だ…でも両親と同じように」
「アルとアリスは二人で逃げる時間を
稼ぎそして死んだ…」
「ヤルスを抜いて三人で傭兵をしていた
名誉ある者の防衛だ」
「隣街までの防衛だったんだ でもそこで
奴が来た…そうルーシアが」
ルーシア「久しぶりだ…こんなにも
戦える人間は!」
アル「ウィータ! 依頼者を連れて 戻れ!」
ウィータ「でも…二人は!!」
アル「大丈夫だウィータ」
アリス「私達は生きて戻るから!」
アル「さあ 行け!!」
ウィータ「絶対に生きて戻れよ!」
「生きて戻ると そう言ったはずなのに
次に見たときは二人の屍だった」
「仕方ない…相手は魔族だ
並の人間が勝てるはずもない」
「そうだ忘れていた…ちょうどあの年は
世に名を知られた者達が何者かに殺される」
「そんな出来事が多発していたんだ
だから依頼者の防衛についたんだ」
「あんな別れ方で納得できない…だから
俺は生き返らしたいんだ!」
「そして守りたいんだこの力で皆を!!」
「そう…ただそれだけのために」
………(現在)
ウィータ「逃げても魔法で逃げれないように
なっている…もう戦うしかないのか」
キリア「…コイ ウィータ」
キリアは指で挑発する
ウィータ「キリア…ハハハ…良いだろう
死ぬ気で戦ってやる!!」
「俺が倒れるときお前も道連れにしてやる!」
………
第14章 解放された灰
ジン「………」
アーリャ「ジン…大丈夫?」
ジン「アーリャ…俺は決めたよ」
アーリャ「ジン どこへ」
ジン「止めないでくれ アーリャ」
ジンは外へと出た
ジン「俺の能力は生き返らすならば
散った者達を生き返らせる!!」
アーリャ「ジン!」
ジン「………」
アーリャ「ダメ行かせない」
ジン「良いんだ…止めないでほしい」
アーリャ「行かせない!」
ジン「これは俺の決めた道…だから止めるな」
アーリャ「いやよ絶対に!」
ジン「お願いだ…行かせて…くれ…」
ジンは涙を流す
アーリャ「…また…いなくなるのでしょ…」
ジン「…ああ…多分そうなる」
アーリャ「なんで…ジンはいつも…いなくなるの
目の見えない所まで…何で消えてしまうの」
「もう見えない所まで行かないでくれ!」
ジン「………だって」
「だってッ!…みんな死んじゃったんだ!!
俺は…生き返らすんだ! 皆を!!」
アーリャ「…辛いのは分かるでも
残された者達はどうなるの…?」
ジン「…え」
アーリャ「私やイヴそしてキリアさんも」
ジン「…ッ!」
アーリャ「ジン…考え直して」
ジン「………俺は…行く…」
アーリャ「何でそこまで!」
ジン「アイツ等はさ…リアンもミラーもキリアも
家族のようにずっと一緒にいたんだ何年も」
「だから俺は…生き返らしたいんだ」
ジン「アーリャ…約束するよ必ず帰ってくると」
アーリャ「その約束…破ったら許さないだから」
ジン「大丈夫ちゃんと帰ってくる」
ああ…大丈夫絶対帰るさ…君の元に!
ジンは城下町に行った
ジン「いま…生き返らすぞ…みんな!」
死体の山と化した場所の真ん中に立ち
ジンはそこでドラゴンソードを刺した
そして右手を上げた
するとドラゴンソードから
周りの遺体にまで全体的に光輝いた
するとジンは上げた右手の指先から
砂と化してった
その砂は全ての遺体に向かってゆく
ジンからの砂化は広がり
やがて腕全て砂化しそして体まで
砂と化してった
そのジンから散る砂は傷を塞ぎ
1人また1人と兵士や住民は
息を吹き返していった
そしてリアン、ミラー、ウルフも
息を吹き返した
リアン「…ジ…ン…お前…」
ジンは微笑んだ
ウルフ「ジン…さまッ!」
ミラー「ジ…ンさぁ…ん…!」
ジンが身を犠牲にし生き返らしたそれは
兵士や住民誰もがそれを目撃した
ジンはやがて全てが砂化し
風に散っていった
その砂は上へとキラキラと輝く
リアン「ジィイン…!!」
リアンはフラフラと立ちあがり
それを掴むように手を伸ばす
リアン「そんな…そんな…そんな!!」
リアンは座り込む
ゆっくりと顔を上げ
刺されたドラゴンソードを見た
そのドラゴンソードは
とても輝いていた
リアン「ジン…」
これがお前の向かった道か
これがお前が選んだ道か…
………
数分後
リアン「あの城は…」
ミラー「あれは竜王城に似ています」
するとその竜王城から爆発が起こる
リアン「ここからは遠くはない…行くぞ」
ミラー「し、しかし!」
リアン「…そろそろアイツを止めねば!」
リアンは竜王城に向かって走った
ウルフ「母上!」
ミラー「姉さん!」
二人はリアンの後を追った
その竜王城の入り口にて
グレイン、ルーシア、イヴ、シヴァンがいた
ルーシア「…リアン!」
グレイン「なぜ…生きて…! まさか!!」
リアン「ジンが身を犠牲にして…生き返らせた」
グレイン「そうか…あいつが」
ルーシア「あのバカ者め…」
リアン「行こう…ウィータを止めよう!」
そして入った
……
リアン「キリア!」
キリア「リアン…なぜ!」
キリアは魔人化を解いた
ウィータ「次から…次へと!!」
「なぜ俺がこんな目に合わなければいけない!」
リアン「…お前が求めていたジンはもういない」
ウィータ「なに!?」
リアンは袋を取った
リアン「これがそうだ…」
袋から取った砂は輝く
ウィータ「…これでは俺がやった事が!」
「裏切りも何もかもが無駄に!」
リアン「…覚悟はできてるな」
ウィータ「クッ!」
ルーシア「待て ひとつ質問をする
なぜお前が竜王城を直せた」
ウィータ「……」
ルーシア「答えろ!なぜ貴様ごときが
我が父の城を復元することができた!?」
ウィータ「さあな…」
ルーシア「貴様!!」
リアン「ルーシア落ち着け」
ルーシア「落ち着け?父の城をこんな奴に
踏み込まれて落ち着いてられるか!」
ウィータ「…でも…直してやったろ城を」
ルーシア「それは貴様の目的のためにだろ!?」
すると金が鳴り出す
シヴァン「な、なんだ!」
キリア「何をした!?」
ウィータ「…ハハ…ハハハハハハ…」
「アッハハハハハハハ!!!」
ルーシア「ウィータ…貴様!!!」
ウィータ「そうだ…復元できたのは
俺が新たな竜王となったからだ!」
「新たな竜の王…そうドラゴンの王にな!!」
ルーシア「…ッ!」
ウィータ「さっさと殺すべきだったな
その愚かさに後悔しろ!!」
ルーシア「貴様ァアアア!!!」
ウィータ「鐘が鳴った以上貴様など敵ではない」
ルーシアとウィータは鍔迫り合いとなった
ウィータ「お前達の大切な者を奪ってやる
そして分からせてやる 失うことの恐怖に!」
ルーシア「ハハハ…何を言っている?」
「貴様など我々には勝てないだろう!魔王の血族そして竜王の血族を相手をするのだからな!」
ウィータ「分かってるそんなことはな…だが
今や竜王に…ドラゴンの王になった!」
「ドラゴン族をかき集め全てを破壊する!!
そして…!俺は生き返らす…家族を仲間を!!」
ルーシア「父は人を憎んだ…だがそんなこと
しようとは しなかった!!」
ウィータ「…お前の父も大切な者を失った
そして迷っていたとみえる」
ルーシア「…ッ!」
ルーシアは少し油断をすると 吹き飛ばされる
ルーシア「クッ…ウィータ…!」
ウィータ「ジンだって同じだ迷った…
そしてこの俺も迷っていた…」
「それは失った事から始まった事だ
両親の死からな……」
ウィータ「似ているよ…ジンは…」
「ルーシアそして他の者達よ 今は
傷と疲れを癒し再びここに来い…」
ウィータ「再びここ来るまで待とう
しかし来なければドラゴンの集団で攻めよう」
リアン「ウィータ お前など今でも殺れる!」
斬りかかるが一瞬にして
リアンは吹き飛ばされる
ウィータ「頼む…今だけは聞いてくれお願いだ」
ルーシア「…そうだな…今は聞こう」
リアン「ルーシア 何を言って!?」
ルーシア「リアン言うことを聞け
あれで分かっただろう」
「今日は諦めろ今の我々では少々
倒すのには無理だろう」
キリア「俺も聞こう 今だけ…な」
ルーシア キリア は部屋を出た
それを追うようにリアン達も出た
そして1人だけとなったウィータは
王の椅子に座り 涙を流した
そうウィータも迷っていた かつての友と
剣で傷つけ合わなければならないことに…
ウィータ「また手を出さなければ
いけないのか…リアンを…そしてキリアも」
「刃を向けてくるのは理由は分かってる
俺が裏切ったせいだ 俺はもう後には退けない…」
………
リアン「なぜ戻るルーシア!?」
シヴァン「そうですよ!」
ルーシア「分からないのか?」
キリア「さっきの鐘でアイツは強化された」
リアン「なんだと!?」
ルーシア「説明する王の加護と言ってな
王たる者が傷つけば傷を癒し力を強くする」
リアン「ならばそれを何とかすれば!」
ルーシア「そうだな…だが無理だろう
ウィータは完全に竜王となってしまったようだ」
「だから王の加護で無限に戦う事が
できてしまう」
ルーシア「正直 私達では不利となる
相手はもう新竜王だからな」
イヴ「あの…その王の加護を解く事は…その
できないのでしょうか…」
ルーシア「できる…しかしその効果を
発している場所は私には分からない」
「だが城の中にあるのは確かだ」
キリア「…墓」
リアン「墓だと?」
キリア「ああ…城の中に墓があった…
そこではないのか…」
ルーシア「……なぜそう思う」
キリア「ウィータを待つため城にいたとき
その墓から…感じたんだ…魔力を」
シヴァン「でも鐘が鳴ったときウィータは
余裕を振る舞った…だから私は鐘がそうだと…」
ルーシア「では次回そうしよう お互いに
二人づつ別れ鐘のある頂上へそして墓へと」
「そしてキリアその墓には
私も同行する…いいな?」
ルーシアは先に歩き出した
一瞬だけルーシアは悲しそうな
顔をしたのをリアンは見逃さなかった
………
第15章 集結
ミラーの屋敷にて
ルーシア「……」
ルーシアは静かにソファーに座っていた
リアン「お前が大人しい所 始めてみたぞ」
ルーシア「リアン…」
リアン「………」
「本当に先に逝ってしまったんだなジンは…」
ルーシア「ああ…そうだな」
リアン「………」
ルーシア「………」
ルーシア「……イヴは どうだ」
リアン「泣いてしまっている」
「当たり前だ父親の為にここまでやって来た…
最後は私達のせいでジンは…死んだ」
リアン「私達のせいであの子のやって来た事が
全て水の泡となったからな…」
ルーシア「………」
リアン「なあルーシア もしかして追い死に
とか考えてはないよな」
ルーシア「考えすぎだ リアンないさそんなの」
「(私が追い死を…ないな絶対に…)」
………
次の日が経ち 再びリアン、ウルフ、ミラー等は
ウィータの前へと立つ
他は城の探索をした
シヴァン、イヴは鐘を見に
ルーシア、キリアは墓を見にと
ウィータ「本当に来るのか…お前達は」
グレイン「何度でも来るだろう…お前は裏切り
竜王となったのだ 我々の敵も同然!」
ウィータ「全ては俺の仲間達を家族を
生き返らすことが目的として裏切りをした」
「だがジンは寿命を削りお前達を生き返らした
俺はまだ分からない…」
ウィータ「ジンの為に長き底に眠っていた力も
目覚めさせた借りとやらもあったはずだ」
「だがそれをしなかった…答えは分かってる」
ウィータ「再び失う事を恐れる…とそうだ
言葉通りだまた俺は恐れるはずだ失う事に!」
「でも俺は…俺はどうしても生き返らしたかった 生き返らせてあげたかった!!」
リアン「ウィータお前も…ジンにそっくりだ
ジンも失う事や消え去る事を恐れた」
「だが誰に似ていようが私は許さない」
ウィータ「そうか…だよな…城を燃やし
お前を火傷を負わせ…そしてお前達を殺した」
「決して許しもしたくない事をしたからな…」
ウィータ「来い 俺は覚悟を決めた
お前達を再び傷を付けてしまう事を!!」
………
その頃 キリア、ルーシアは墓にいた
ルーシア「………」
キリア「どうだ…ルーシア?」
ルーシア「いや違う…」
キリア「なに?」
ルーシア「お前が感じた魔力は
王の加護ではない 外れだ」
キリア「ならばそこに感じる魔力は」
ルーシア「人間の母親…そして魔族の母親が
眠る所だ…何か伝えたいとかだろう」
キリア「それは どういうことだ」
ルーシア「ああ…知らないだったな」
「私は魔族の母親から生まれたそして
その母親は死んだその後父は人間と結婚した」
キリア「そうか…何か悪かったな」
ルーシア「いいや気にするな
そんな深い事ではない」
キリア「それで どうする感じる魔力を探るか」
ルーシア「…そうしよう」
強く魔力を感じる所にルーシアが
近付くと声が聞こえる
???「……あなたなの?」
ルーシア「母上…」
???「やっぱりあなたなのね」
ルーシア「なぜまだここにいる?」
ルーシアの母「伝えたいから 私は残っていた」
ルーシア「何を伝えたい?」
ルーシアの母「昔のように戻ってきたわね」
ルーシア「あの感じる魔力は…?」
ルーシアの母「魔力を使い命のみを残した
でも…動くこともできない 体もない」
「ただこうして話せるだけ…」
ルーシア「母上も死を恐れて?」
ルーシアの母「当然よ みんな死ぬのが怖いのよ
…ストライヤー」
ルーシア「その名で呼ぶな 私はもう!」
ルーシアの母「魔にして元女神
不思議な事もあるものね」
キリア「ルーシアが女神…!」
ルーシア「クッ!」
ルーシアの母「では本題にいきましょうか
今新たな竜王が誕生したのは知っています」
「その竜王を殺さずここに
連れてきてほしいのです」
ルーシア「無理だろう…その竜王に散々な目に
あった奴等がいるめったに
恨まない奴すらも恨む程に」
ルーシアの母「できればでいいの…
お願いねアストライアー」
そして声は消えた
ルーシア「だからその名で呼ぶな…母上」
………
そして鐘を見に向かった シヴァン、イヴは
シヴァン「あったぞ鐘だ!」
「どうだ感じるか魔力とやらを!」
イヴ「ここで間違いはないです シヴァンさん」
シヴァン「ならば早速破壊を!!」
その二人の前にフードを被った者が現れる
???「………」
シヴァン「何者だ…?」
イヴ「シヴァンさん気を付けて 人ではないです」
???「それを…壊すのか…?」
掠れた声で話す
シヴァン「ああ壊さなくては…いけないんだ!」
???「いまの竜王はどうだ…」
シヴァン「なに?」
???「前の竜王よりも…本格的な事を
考えているだろうドラゴンを呼び襲撃をすると」
「だが…本来であれば竜王は…いややめておこう」
???「今回は顔合わせだ
せいぜい頑張るといい」
そしてその者は去った
シヴァン「一体何者だったんだ…」
「ではイヴ 鐘の破壊を!」
イヴ「はい!」
イヴは鐘に攻撃をする
その鐘は落ちていった 城の中へと
シヴァン「よしこれでいい 行こうリアンの元へ」
………
ウィータ「ウグッ!」
リアン「お前がさっき言った通り私は許さない
ここまで怒りに触れさせたのがお前が初めだ」
ウィータ「無駄だ傷付こうが俺の体は…!」
「なぜだ傷が治らない!!」
ウルフ「目的を終えたそうだ」
リアン「早い仕事でけっこう…ではウィータ
お前はもう全開で戦えんな」
リアン「何だ…この音は」
ウルフ「近づいて…何か落ちてくる!!」
ウィータ「…ッ!」
するとウィータの上から鐘が落ちてくる
ウィータ「ウワアアアア!!!」
その鐘はウィータの元へ落ちた
ウィータ「生きて…いる」
その鐘はふたつに斬れていた
???「………」
リアン「お前…なぜドラゴンソードを!」
ウィータ「ドラゴンソードは奴の…ジンの血族
でないと使えないはず! なぜだ!」
ウルフ「…ッ! まさかお前は…!!
オルガなのか!?」
???「フフッ…」
リアン「なに オルガだと」
オルガ「そう私はオルガ…1年間眠っていた」
オルガ「でも目覚めた 父からの頼みで」
「状況は大体知っている…リアン様
ウィータを許してやってほしい」
リアン「オルガ…なぜだ なぜそう言う」
オルガ「まだウィータと言う者は正直分からない
でも父からはウィータを生かせ と頼まれた」
リアン「ジンが…」
オルガ「また…こうも頼まれた
皆を守ってくれと」
「リアン様、シヴァン様、ミラー様、
レン、ウルフ、皆を守れと」
オルガ「そしてウィータ…君もそれに
含められている」
…………
1日前 ジンが生き返らせた時
オルガ「あれ…私は…」
「…ッ!」
オルガ「そうだ 私は死んだんだ」
「バラバラに手足を切り裂かれて…
でも体も治っている どういう…こと?」
混乱するオルガは地面に張られた
紙に気付く
オルガ「これは…!」
「「オルガ…俺は目覚めることには
もういないだから頼みがある」」
「「リアンやミラー…皆を守ってくれ
そしてウィータと言う奴も」」
「そう今このウィータと言う奴により
元アリアハンの城を焼かれ散った」
「そしてリアンは火傷を負い意識は戻らない
状況に落ちた だが奇跡的に目覚めたらしい」
「リアン、ミラー、ウルフ、 その兵士たちは
再び現れたウィータを討ち倒そうと挑むが」
「死んでしまった…だから俺は生き返らすために俺は死ぬその後のために」
「オルガ…皆を守ってくれ そして
そのウィータも守ってくれ」
「あいつは俺だ俺の様な存在失うことを恐れた
同じ恐れを持った者」
「リアンはウィータを恨んだもし殺される
事があれば守れそのリアンも皆を!」
「さらにはこれは大事な事だ オルガには
知らないもう一人の子がいる そいつも守れ」
「忘れていた…俺は竜の血が流れていたらしい
もしかしたらオルガお前もあるかもしれん」
「竜の血がな 事情は周りに聞いてくれ
全てを書こうとすれば紙がもたんからな」
「すまないなオルガ…色々なことを押し付けて
俺は死ぬ生き返らすためにな だから」
「俺の最後までやれなかったことを
娘であるオルガ…お前に頼みたいんだこれは」
「だから生き返らせた…いや違うな
お前も生き返らせるために死んだような者か」
「すまない よく分からなくなったな
まぁとにかく頼んだぞ最初で最後の俺の頼みだ」
オルガ「………」
オルガは紙を強く握った
オルガ「わかったよ…父さん…」
………
現在
オルガ「…そういえばさっき
血族って言ったよね ウィータ」
ウィータ「言ったが…」
オルガ「その意味はこの意味でもある事なの?」
オルガは竜の腕に変わる
ジンと同じく右腕に
だが少しジンと違い その腕、手は
爪は竜の爪があった
そして肩には角のように尖っていた
ウィータ「こんなの見たことが…!」
オルガ「分からないけど竜の血を持った者の
子の意味とかじゃないのかな?」
オルガ「まぁいいや この話は終わり
ウィータどうするの」
オルガ「戻るの…戻らないの あなた
見れば分かる程迷いが見える」
ウィータ「…ッ!」
ウィータ「俺は…戻らない お前達の敵だから!」
「俺はお前達を殺した者だからぁ!!
戻れる場所なんて あるわけないだろ!!」
オルガ「分からない奴は殴って教えろ…」
「これは父さんが良くそう言っていた
その教えの通り少し 痛い目にあってもらう」
オルガ「そしてこのバラバラに別れてしまった
この者達を私がまとめてあげる!」
………
ウィータ「グアッ!」
オルガ「これで聞いてくれる…ウィータ?」
リアン「オルガ! そいつは私達の敵だ だから!」
オルガ「父の最後の頼みだから! 仕方ないの
もういない父の願いを叶えたいの」
「私のこの気持ちが変わらないわけでは
ないでしょ? リアン様?」
リアン「…だがそいつは…何もかもを破壊した」
「この国を制御するあの城も壊した
そのせいで悪党どもが暴れている!」
オルガ「ならばそれを優先すればいいと思う」
リアン「それよりも先にこいつを殺らねば
昔の竜王のように侵略を始めるぞ!」
オルガ「竜王か…ハハ…懐かしい久しぶりに
聞いたよその言葉を」
「今頃 どうしているのかな?」
………
シヴァン、イヴに接触した謎の男は
竜王城の前に立っていた
フードの者「ジンの娘オルガよ頼むぞ
その為に生き返り土の中で もがいていた」
「お前を掬い上げた…だから頼むぞ」
フードを脱ぐ そのフードの者は
何と竜王であった
竜王アスラン「私は…ジンの為に…
何かしたい…何かを手伝いたい…」
「私はバカだった…いつまでも過去を思っても
アイツは帰っては来ないというのに」
竜王アスラン「ずっと関係のない
他の人間達を恨んでいた…」
「俺はバカで愚かだ…ジン…その父グレンよ
許せとは言わない だが見ていてほしい」
竜王アスラン「私がジンの娘を守る所を!
その為に竜王城を復活させアイツに継がせた」
「今の私はもう竜王なんてどうでもいい
恨みなどどうだっていい私は…昔のように」
竜王アスラン「人達を愛したい…」
「天よ私はまた人達を愛せますか……」
???「大丈夫よ…アスラン」
竜王アスラン「おお私が かつて愛した…妻達よ」
???「イヤもあなたと同じように
ジンの元に居たわ」
???「もし父娘と一緒になれる事を
望んでいるのなら行きなさい」
「ジンの娘の元に!」
二人はスーと消えていった
竜王アスラン「ああ…行くよ…イヤの元に
そして守るよ…ジンの娘達を!」
「恨まれていて殺されても構わない
どうであろうと私は守りたいんだ」
竜王アスラン「守りたいんだ…
グレンの息子の子供を娘を!」
グレン「良かった…変わったなアスラン」
竜王アスラン「グレン! なぜ私のせいで
死んでしまったはずでは」
グレン「ギリ生きてたさ ずいぶんと眠ったが」
竜王アスラン「……目覚めたのはいつだ」
グレン「1年前だ…ジンがお前の娘に
怒り溺れていた時に」
竜王アスラン「ッ!」
グレン「俺は叫ぶ息子の声で目覚めた…」
「アイツは変わった…全てが壊れたかのように
全て消えたかのような顔をして暴れていた」
グレン「無関係の人達を巻き込んで…」
「あの時 俺が止めにはいれば良かったんだが
アイツの元には近付けなかった」
グレン「そう怖かったんだ…あんな事があり
死んだと思われていた奴が生きているなんてさ」
「どんな顔で、どんな事を思われるのか、
どんな事を言われる、なんて事を考えていたら」
グレン「1年が経ち 死んだらしい息子が」
竜王アスラン「それは残念としか…」
グレン「いいさ…失った事を思っても
帰ってこないし このまま真っ直ぐと」
「正義を貫いて生きてくさ…!
バカ息子の分まで何年もずっとな!!」
竜王アスラン「正義か…グレンらしいことを」
グレン「俺のように気が付いたら死んでいた
何て事になる前に会っておけ娘に」
竜王アスラン「正直…おれもお前と同じことを
考えている…何て思われるのかを」
竜王アスラン「俺だって死んだと思われている」
グレン「ならば行こう…アスラン!
友はどこまでも一緒だろ!?」
竜王アスラン「………」
「ああ!! そうだな 行こう我が友グレン!!」
そして向かっていった
去ったその場所にグレインが現れる
グレイン「……グレンなのか?」
その頃 ルーシア、キリア、イヴ、シヴァン等は
リアン達の元に合流していた
…………
ルーシア「オルガ…!?」
オルガ「あれ…私を殺した人?」
イヴ「………」
オルガ「君がイヴ?」
イヴ「うん…」
オルガ「へえーかわいい!!」
オルガはイヴを持ち上げる
オルガ「まだ若いのに戦ってるんだ!
父さんとそっくり!」
「父さんも14の時から戦っていたんだよ」
イヴは目をそらす
オルガ「その動き! わぁーますます似てる!」
リアン「オルガ…イヴは困っているぞ」
オルガ「え…あ…ごめん 私ってばいつもこうなの」
ウィータ「なぜお前達ばかり…そうなんだ」
ウィータ「ジンの失った者達は戻ってきて
なぜ俺の失った者は帰って来ないんだ!!!」
オルガ「ウィータ私達はその変わりに
父を失っているこの場に必要な父がいない」
「悲しいのはウィータだけじゃない
本当に死んだと知ったとき私は悲しかった」
オルガ「ウィータが望んでいるのは
君が生きたままの再会を望んでいる」
「でも父は違った死ぬと分かって身を犠牲にし
若くして死んだ私を含めて生き返らせた」
オルガ「お前なんかが父と一緒にするな!!」
オルガは感情のままに
ウィータを斬ろうとする
ウィータ「早い 間に合わない!!」
そこへグレンが現れ
オルガの剣の手持ちを持つ
グレン「ドラゴンソード…懐かしいな
俺の愛剣であり祖父の形見だった……」
オルガ「だれ!?」
リアン「ジンの父グレン様!!」
オルガ「ッ! この人が!?」
リアン「でも何で生きて…それに若い
まるで老けていない」
グレン「昔からの友に拾われてな…
どうやら…俺が死んだら拾った意味がないと」
「そんな理由で体は45歳まで下げたらしい
名前はエレンと言ったか」
ミラー「エレン…その人は義手を
作ってませんかこの義手を」
グレン「そういや去る前何かやってたな
メンテナンス? だと言っていたな」
ミラー「やっぱりあのエレンさんなのね」
グレン「そうか…その腕は
エレンの作った義手か」
ミラー「はいこれは普通のなんですけどね」
グレン「普通の?」
リアン「ミラーの普段の義手は
撃てるんだ 拳を握った腕が飛ぶ」
リアン「ちなみに岩を10個ほど
同時に貫通したな」
グレン「そりゃおっかねぇな」
ルーシア「ジン……」
「そりゃおっかねぇ…」
ウィータ「あ…ああああ!!!!」
「竜王に殺された奴まで生きている!!
なんでなんでなんでなんでなんでなんで」
ウィータ「なんでなんでなんで
なんでなんでなんでぇー!!」
「何でだぁ!! 何故俺は…1人も失った者が!」
竜王アスラン「失いに恐れる者がここに…」
ウィータ「ヘアッ! かつての竜王!!」
ルーシア「父上…!?」
ルーシアはアスランに剣を向ける
ルーシア「何故生きている…オルガとジンと共に討たれたはずだろ!?」
竜王アスラン「生きていたんだよそう何とかね」
竜王アスラン「私の犯した過ちを
許してくれるか…!?」
「怒りに溺れたばかりにお前まで
血に染め上げてしまった」
竜王アスラン「こんな私を許してくれるか…?」
ルーシア「クッ…」
ルーシアは剣を下げた
ルーシア「次は許さないぞ 父上!」
ルーシアはそっとアスランに抱く
ウィータ「ああああぁぁ!!」
「クッアアアアアアアアア!!!」
ウィータ「許さん許さん許さん許さん
許さん許さん ぜっつたいにぃ許さない!!!」
太刀に触れようとする
何処からが弾丸がウィータの腕を貫く
ウィータ「ゴブァ!」
「ああ…ああああ!!! 竜の腕があああ!!!」
ヴィクトリア「ウィータ…もうやめよう」
ウィータ「ヴィクトリア! 何で生きて」
ヴィクトリア「再生能力で…体を再生した」
ルーシア「はやりもっと
斬り付けるべきだったか」
ヴィクトリア「フフ…」
「ウィータ…双子はどこまでも一緒でしょ」
ヴィクトリアは取れたウィータの腕を
持ちそれを自分の血を塗り
ウィータの腕に着けた
ウィータ「えぇ…?」
ヴィクトリア「双子の二人が別れたから
あなたは孤独に溺れた…」
「もう離さないよウィータ…
あなたの悲しみを知ったからね…」
ウィータ「ヴィクトリア…」
ヴィクトリア「もう銃や剣は離そう」
ウィータ「何で…」
ヴィクトリア「そして新たに
あなたの剣、私の銃はリアン様に捧げましょう」
「昔友達だったリアン様に いや女王様に」
ウィータ「……そうだな…ヴィクトリアも…
リアンもキリアも入れば俺は1人ではない」
リアン「………」
キリア「リアン許してやろう」
リアン「だが…また裏切りをしたら!」
キリア「大丈夫もう裏切りはしない
分かるんだ…今を知ったウィータには」
「今のままが良いと だから裏切りはしないよ」
リアン「分かったよ…許す」
「ウィータ!聞け」
ウィータ「リアン…」
リアン「城が治るまで
扱き使うからな覚悟しろよ!」
ウィータ「ああ…! 分かったリアン!!」
失った者は帰ってきた
ひとつの者の命を犠牲にして
その犠牲となった者の墓に
かつての敵、そして父、 友や、家族、
その者達が墓にいた
死んだと思われていたジンの父グレン
全ての始まりの竜王アスラン
村を娘を殺し破壊した竜王の娘ルーシア
ジンの魔の力人間の力を継いだイヴ
ジンの人と人で産まれたオルガ
リアン「信じられんな」
ミラー「はいそうですね」
リアン「全ての始まりとなった
竜王アスランがここにいるなんてな」
ミラー「クッ!」
リアン「ミラーどうした?」
ミラー「大丈夫です 姉さん」
「(いま頭痛のするほどな嫌な予感が…
また何か…何かが始まろうとしている)」
………
1年後
散った城は再び完全に建たれた
制御の復旧と悪党どもを狩るのみ
それで全ては元通りになる
………
3年後
ルーシア「貴様 魔族か!?」
???「そのお前も魔族だな」
「何故人間の元にいる?」
ルーシアの後ろには倒れている
リアン、ウルフ、ウィータ
イヴ、がいた
竜王アスラン「イヤ下がれ!」
???「アスランじゃないか お前もそうか」
竜王アスラン「人間界から去れ!」
???「いいやそれは無理だね
お前達王共よりもお偉の指示だからね」
竜王アスラン「帝王か?」
???「違う そのはるか上に登った者だ」
「力で示し王に立ったあの方だよ」
竜王アスラン「まさか! 覇王!!」
???「せいっかぁーい!! 覇王だよ」
竜王アスラン「それで何の用だここに…」
???「どうした急に
生 れ た て の 羊 の よ う に 震 え て 」
竜王アスラン「クッ!!」
???「あ、そうだ ちなみに竜王の娘
魔王の息子 帝王に溺れた者の娘」
「殺せと指示されているんだった」
???「あと 白ノドラゴンの血を持つ者達もね
あとは人間のミラーを捕らえることか」
竜王アスラン「や、やめろ!!」
???「アスランそういや人間
恨んでたじゃなかったのか」
「いよいよ言わなくて 聞いても
意味はないからねぇ!」
???「所でアスラン お前は
そんなんで戦えるのか?」
竜王アスラン「なに!?」
???「見れば分かるお前は
ずいぶんと力を消失している」
「少しは回復はしているがな
でもダメだ勝てないぞ俺には」
???「一度深い眠りに付き
失った力を戻さねば勝てんよ?」
「覇王もかつてそうして長い
眠りから今目覚めた」
???「力が強ければ強いほど
眠りは深くなり何年、何百年もかかる」
「目覚めるのにな…ま、そう言ったところで
お前を眠りにつかせ力を戻させんがな!」
謎の者は動き出した
竜王アスラン「早い…ッ!」
???「しねぇ!」
…………
ドラゴンズ・ストーリーV
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