エピソード2
ドラゴンストーリー2
ー魔王討伐ー
30年前
10代の若者達は竜王に立ち向かった
そして彼等は竜王を打ち倒した
その日の夜 宴のがありその日に
立ち向かった そのひとりは消息を絶った
そして時は経ち30年後
子らと共に再び集う
ーーーーー
魔王「…始めろ」
悪魔「ハッ!」
魔王は魔物や悪魔を集団で
村や町 城を襲わせた
滅んだ場所は数知れず
やがてアリア城にまで
危機は迫る
ある無人島にてひとつの村があった
その邸にて ある言葉が聞こえてきていた
オルガ「母さん 話って」
母「2つの国が魔王に滅ぼされた話は
知っているわよね」
オルガ「知ってるけどそれがどうかしたの?」
母「オルガ、魔王を倒してきなさい」
オルガ「無理無理!」
母「大丈夫よ あなたはジンの娘ですから」
オルガ「父は世界を救った英雄だけど
私にできるかな」
母「大丈夫よ きっとあなたはやれる」
オルガ「よし 魔王を倒してくるよ」
母「オルガこの剣を」
オルガ「その剣って 叔父の剣だよね
使っても大丈夫なの?」
母「きっとジンも許してくれる」
「オルガ聞いてその剣はただの剣じゃないの」
オルガ「ただの剣じゃない?」
母「今はまだ弱いけど弱い魔は討てる
でもそれでは魔王を討つ事はできない」
「そう聖剣にさせなれば」
オルガ「聖剣に…」
母「その剣には3つの力があるの」
己の正義…つまりは正義の心、妖精の力、
そして天の力を」
オルガ「じゃあまずは妖精の力を…」
母「ううん…つでにもう宿してるの」
オルガ「え…」
母「あとはひとつだけよ」
「さあその剣を持って
魔王を討伐してくるのです!」
オルガ「は、はい!」
オルガは駆ける 外へ出る 扉へ向かって
それと同時にまたある城にて
……
ウルフ「母上 ただいま参上しました
とても大事な話があるだとか」
リアン「魔王が出現した話は…」
ウルフ「はい 知っています」
リアン「なら話が早い 魔王を討伐してくるのだ」
ウルフ「レンと共にですか」
リアン「ああ そうだ」
ウルフ「それならば かつて世界を救った
母上の出番ではないのでしょうか」
リアン「 共に行きたいが私には役目がある
国を納めるものとしての」
「だから私は そうここから
出るわけにはいかない」
ウルフ「そうでした 母上がもし出て殺られて
しまえば国の制御は失ってしまう」
リアン「いいや殺られても…変わりはいるさ」
レン「……」
ミラー「レン?」
レン「は、はい!」
ミラー「そう不安にならなくても大丈夫
辛くなったらいつでも戻ってきなさい」
リアン「ミラー それでは」
ミラー「姉さん 少し子供に厳しくないですか」
リアン「だが…」
ウルフ「母上 自分達は大丈夫です やれます」
レン「きっと役目を果たして来ます!」
ミラー「レン…!」
リアン「よく言った それでこそ私達の子だ!」
すると地震が起こる
リアン「時間はそうないようだな
頼んだぞ二人とも!」
ウルフ「ハッ!」
レン「はいッ!」
ウルフ「さあ、行くぞレン!」
レン「うん 行こう! ウルフ!」
こうしてあの三人の子達の旅が始まる
オルガ「張り切って家から飛び出たもののまず
最初どうしたらいいか 分からないな…うん~」
「…とりあえず近くにある城に行こう
まずはそこからだ!」
……
ルーン村から出たオルガは
アリアハン城へと向かった
オルガ「ここがアリアハン城かぁ
4年振りだなぁ」
オルガは城下町を歩いていると
巡回していた兵士に止められる
兵士「待ってくれ!」
オルガ「わ、私!?」
兵士「お前しかいなかろう」
オルガ「ま、まぁ…えへへ」
「それでなんの用ですか?」
兵士「そのアミュレットそして
その剣はお前のか!?」
オルガ「アミュレットは父さんからもらって
この剣はその父の祖父の剣です」
兵士「その父の名は!? 教えてくれ!」
オルガ「ジ、ジンという名前です」
兵士「アミュレットといい剣といい
本当にあのジンの娘なのか…!?」
オルガ「あ、あの」
兵士「あ、あぁ すまない!」
「急だが王女に会ってもらうぞ」
オルガ「は、はい…え 王女に!?」
……
城内にて
兵士「リアン様 急です! かつて共に旅をした
ジン様の娘だと思われる人物を見つけました」
リアン「なんだと!?」
兵士「さあ こちらへ!」
リアン「お前 名は?」
オルガ「オルガって名前です」
リアン「オルガ…」
ミラー「昔娘にオルガと名付けたいと
言ってましたね それに」
「姉さん その剣そのアンミレットを
持っているもなれば本当にジンの子なのでは」
リアン「信じられんな…」
「オルガよその格好旅をしているのか」
オルガ「今日始めたんです 魔王を倒すために」
リアン「先ほど私達の子も旅に出させた
まだ近くにいると思われる」
「できれば合流をしてほしい」
オルガ「でも誰かわからないし…」
フレイ「ハッ!」
リアン「オルガと共に探し 合流をさせてくれ」
フレイ「ハッ!」
「ではしばし宜しくする オルガ殿よ!」
……
城下町を出て少し歩いた場所に
また村がありそこで情報を
集める事となり
そこへ向かう
「警告はした」
オルガ「この声どこから…?」
突然声が響くように聞こえてくる
「お前は俺の声が聞こえるのか」
「やつの娘か…ならば砂漠にある
古びた建物へ来い すぐに分かる」
そして声は消えていった
フレイ「オルガ殿よ大丈夫か?」
オルガ「えぇ大丈夫よ」
フレイ「では情報を探ろう」
そして情報を得る
砂漠にある村へ向かった
フルイ「そこの 王子は来られなかったか」
老婆「王子は先ほど出られました」
フルイ「場所はわかるか」
横で聞いていた若者は話す
若者「砂漠地方に行くって聞きましたよ」
フレイ「おおそうか 助かったぞ!
ではオルガすぐに行こう」
橋を超え砂漠にある村へ向かった
???「フン、来たか ジンの娘よ」
オルガ「どうして父さんの名前を?」
???「一度会ったのさ昔にな
そして自分に気を付けろと警告した」
???「それなのに まったく哀れだ…
おっと話がずれてしまったな」
「君の目的は魔王を倒すこと そうだろ?」
オルガ「は、はい!」
???「ならばここからアリアの道に戻れ
そのまま今までと逆方向へ行くんだ」
「さらに奥の道へ行け 場所は
積もった山が雪が印だそこへ行け」
???「今のままでは 魔王には勝てまい」
オルガ「…あ…あの」
???「ん」
オルガ「どうしてここまで
教えてくれるんですか」
???「どうしてか…答えは簡単だ
手を貸してやりたいそれだけのこと」
オルガ「………」
???「どうした」
オルガ「あの…名前聞いても」
グレイン「別に構わない 名はグレイン」
オルガ「グレインさん 正直私は不安です
魔王を倒せるか…勢いで来たのもあるけど」
グレイン「そう不安になるなオルガ
その剣はいくつ者の強敵と戦ってきた」
「今回もきっと乗り越えられるはずだ」
オルガ「でも父は突然…」
グレイン「行方不明だろう」
オルガ「それも…はい」
グレイン「……オルガそう気を重くするな
きっと見つかるはずだ」
そこで光が強く指した
グレイン「時間だオルガ 魔王を頼んだぞ」
オルガ「はい!」
ーーーー
まぶたを開けると
そこはベッドの上だった
オルガ「あれここは…?」
フレイ「おぉ 眼が覚めたか!」
「橋を越えた途端に倒れるから驚いたぞ!」
オルガ「私は倒れた…じゃあ今までの会話は」
そこで建物の外から
村人の声が聞こえる
「魔物だぁ 魔物が来たぞー!!」
フレイ「魔物だと 行けるかオルガよ!」
オルガ「はい 行けます!」
フレイは扉を勢いよく開けて飛び出る
……
フレイ「魔物どもが 覚悟しろ!」
大きな武器を構えて
魔物に立ち向かった
オルガ「ちょっ…ちょっと!」
フレイ「ウオォルウァアアー!!!」
フレイは魔物を大きな武器にて
数人の魔物を吹き飛ばす
オルガ「今までの鍛練の見せ時って訳ね
いいわやってやろうじゃない!」
オルガは剣を抜いて 前へ出る
オルガ「こっちよ魔物!」
魔物「フゥッ!」
オルガ「うおおおおー!!」
オルガは背を向けていた魔物を斬った
魔物「ギャアアア!!」
オルガ「やった…一匹撃破!」
他の兵士からはこう 言葉を発した
兵士1「魔王なぜ!」
オルガ「…魔王!?」
兵士2「魔王め 覚悟しろ!!」
兵士3「お前はここで終わりだぁ!!」
魔王「…………」
兵士たち「ア…アァ…」
兵士達は一瞬にして倒れた
魔王はオルガに近づいてくる
オルガ「こっちに…来る!」
魔王「………」
オルガ「あ…ああ…」
魔王に剣を向けられて
オルガは恐怖で座り込んでしまう
オルガ「助けて…父さん」
オルガはアミュレットを握る
魔王「…ッ!」
「グゥッ…ア…アアァァァ!!!」
魔王は頭を抱えた
魔王「フゥ…フゥ…な、なぜ…ここに…」
魔王はオルガに手を伸ばした
そこにある男が現れる
???「うおおおお!!!」
魔王「…ッ!」
魔王は避ける
魔王「…撤退だ 撤退しろ!!」
魔物は魔王の声に従い
一瞬にして立ち去っていった
???「逃げたか…立てるか」
オルガ「大丈夫 立てる」
フレイ「オルガ殿!」
???「フレイ 何故ここに?」
フレイ「おお これは王子殿!」
オルガ「王子? じゃあその人は」
フレイ「英雄の子 ウルフ様だ」
オルガ「この人が…」
フレイ「王子よく 聞いてくれ
その娘は 英雄ジンの娘だ」
ウルフ「なんだと それは本当か」
フレイ「あぁ本当だ」
ウルフ「フン、英雄の娘が敵を前にして
座り込むなんてな 信じられんことだ」
フレイ「まあまあ…それでこの三人で
旅を続けてほしいのだ」
ウルフ「なんだと! こんなのと!?」
フレイ「王子 そう言わず頼むぞ!
やっと英雄達の血族が揃ったのだぞ」
ウルフ「…まあいいだろう
それで名を聞いてもいいか女戦士よ」
オルガ「オルガ それが私の名よ」
ウルフ「オルガか…じゃあ最初の頼みだ
俺の足を引っ張るなよ」
そう言い 立ち去る
オルガ「何なのよ アイツは!」
………
建物の内にて
ウルフ「さて 改めて自分で自己紹介しよう」
「アリア城の王子ウルフだ」
レン「同じくアリア城にいるレンよ」
ウルフ「アリア城のどこだ レン」
レン「城の隣の館」
ウルフ「まあ変わらんことだ」
レン「さあどうぞ あなたの名前は?」
オルガ「私はオルガ よろしく」
レン「よろしくね!」
そこにフレイが来る
フレイ「では城に戻っているぞ」
レン「フレイさんも一緒に旅しないのですか」
フレイ「本当は旅をしたいが
任務も残っているのでな すまない」
ウルフ「お気をつけて」
フレイ「ではな ウルフ」
ウルフ「…さっきも言ったが 足は引っ張るなよ」
ウルフは部屋を出た
レン「ちょっと ウルフ!」
ウルフ「お前達は休んでいろ
俺は村人の手伝いをしている」
………
次の日
オルガ「それで 何処へ行くつもり?」
ウルフ「もうつでに魔王の手下どもの
隠れ家に襲撃し 片付けた」
「そこで情報を得た 南だ南に隠れ家がある
今はそこへ攻め込む予定だ」
ウルフ「準備はしたいが 村がこんな状態だ
砂漠の村から出て橋の近くにある村に行く」
「どうやら 昨日の襲撃で商品が
燃え尽きたそうだ」
オルガ「大変だなあ…」
ウルフ「そういう訳だ 武器を持て行くぞ」
ウルフ達は建物のから出て
来た道に戻り橋を越え
近くにあるスクル村に向かった
そこで準備を整えた
ーーーーーー
村出口前
オルガ「ねぇ」
ウルフ「ん、なんだ」
オルガ「近くに山があるの知ってるよね
そこに行っていいかな」
ウルフ「あそこか 危険だ それに必要あるのか」
オルガ「必要がある…かも」
ウルフ「まあいい 少しは俺も気になってた
奴等の拠点にされてないかをな」
アリアハン前を通り
逆方向へと行った
そして山へと入った
ウルフ「この時期は山に雪は降らないんだがな
やっぱり噂通り不思議な場所だ」
レン「ふーっ」
ウルフ「レン これ着ろ」
レン「…ありがと」
オルガ「(皆には見えてないの…?
目の前に誰かが導くように 進んでるのを)」
オルガが見える者
それは止まり指を指す
オルガ達はその先へ歩く
そこである建物を目にする
レン「城?」
ウルフ「間違いない城だ 奴等の拠点か?」
オルガ「………」
オルガは後ろに振り向くと
ここまで導くようにいた者はいなかった
オルガ「ここは大丈夫」
ウルフ「なぜ言い切れる」
オルガ「夢で見たの 必要なものがあるって」
ウルフ「信じていいんだな」
オルガ「…正直わからない でも大丈夫でしょ」
ウルフ「警戒はしておく」
城の前にある街に入ると
そこは妖精などがいて
オルガ達を見る
城の前にいる門番に話しかける
オルガ「入りたい…だけど ダメかな?」
門番「人間は通せん帰れ!」
諦めて戻ろうとすると
耳が尖った男が門番に話しかけた
???「この者達を通してやれ」
門番「は…はい!」
???「さあ行きなさい」
城の中へ入ると
兵士達は何で通したんだと
言わんばかりに見てくる
オルガ達は階段を上り
二階へ
王の間らしき場所
ここを仕切っているのだろう者は
オルガ達を見て喋る
氷の城を仕切る者「ほーう珍しい客だ
人間がここに何の様だ」
そこでオルガ達の
後ろから声が聞こえる
???「どうせ奴の話を聞いたんだろう?」
その声の元の者は左腕に鉄の義手そして
右脚に義足を付けた天使だった
それも大きな翼だった
???「それにこの三人はまた
あの三人の子達のようだ」
氷の城を仕切る者「ほうあの子らの」
???「話は分かっている 倒すのだろう」
オルガ「はい 魔王を倒しに」
???「こっちだ 着いてこい」
天使について歩くと
途中廊下にいた
兵士は鍵を天使に渡した
???「ご苦労」
兵士「はっ!」
???「さあ行こう」
そして地下への階段を進み扉を開けた
そこには檻があり 中には宝玉があった
レン「綺麗…」
天使は檻の鍵を開けると
宝玉を手に取った
???「こいつを託そうと…言いたいが」
「少し私の相手させてもらいたい
本当に奴を…魔王を倒せるのかを!」
ウルフ「試練と言った所でしょうか」
???「そうと見てくれても構わない」
オルガ「止まるわけにはいかない…」
「手に入れてこの剣の力を蘇らせて
魔王を倒さなくては!」
天使は剣を手元から召喚した
???「ここで振るわけもいかんな
広い場所へ行こう」
地下から出て
兵士の訓練場へと行った
???「ここならいいだろう 来い」
オルガ達は構えた
オルガ「うおおおおおー!!!」
オルガは走り天使に剣を降り下げる
その剣は天使により塞がれる
???「まだまだ 甘いな」
ウルフ「はああああー!!」
???「ん…」
真横を取ったウルフは剣を振るが
ウルフの剣は弾かれる
ウルフ「ちぃ」
天使の後ろに回り込んだ
オルガは剣を振る
オルガ「ハアァ!!」
それに気がついた天使だが
構えは間に合わず剣は手から離された
???「くっ…流石だ」
天使は手から落ちた
剣を取った
???「では言った通り渡そう」
兵士は宝玉を持って
天使に渡した
???「その剣を」
オルガ「はい」
宝玉を剣に近づけると
剣は宝玉を吸収した
???「時は来たドラゴンソードを持って
破壊せし者 魔王のもとへ!」
オルガ「はい 打ち倒して見せます!」
そこで地震が起こった
???「……またひとつ土地を破壊された
そして厄介な事をしたようだ」
「オルガ時間はあまりないようだ 急げ!」
三人は城を出ると
船を持った人が待っていた
エルフ「来たか話は聞いている
さあ行こう魔王の城へ」
そして三人は魔王城へたどり着く
ウルフ「土地を破壊しそこで
堂々と城を構える くっ…許せん」
オルガ「…行こう 止めてみせる」
中へ入り王の間を探す
そして階段を見つけたが
前には悪魔が立ち塞ぐ
悪魔「訳ありで通す訳にもいかないんだ
悪いね 死んでもらうよ!」
ウルフ「来るぞ!」
悪魔は武器を降り下げようとする
オルガ「…この剣が持っている限り
怖いものはない気がする」
オルガは悪魔の武器を手から離した
悪魔「私は弱くなったか…」
「ねえ頼みがあるんだ
魔王まで連れてってくれるかい」
ウルフ「何を言う!」
悪魔「不意打ちはしない」
ウルフ「敵であるお前を魔王まで連れていけと
さらには不意打ちはしない ふざけるな!」
オルガ「うんー…いいわ一緒に行きましょ」
ウルフ「なぁ! オルガ!!」
レン「で、でもその魔物は」
オルガ「分かってる…ちゃんと見とくから
一緒に連れて行きましょ」
ウルフ「くぅ…どうなっても知らんぞオルガ!」
悪魔「…ありがとうね」
ー船にて
エルフ「なに!? そいつは悪魔だぞ」
オルガ「ちゃんと見とくから 魔王城へ行こう」
エルフ「頼むから目を離すなよ」
そして船は魔王城へと向かった
やがて城は見え始める
ウルフ「ついに魔王と戦うときが来たか」
三人は船を降りた
そしてあの声が聞こえてくる
ついに魔王だな
オルガ「あのときの声」
ふん、最後まで見てやろう
だが約束してくれ
どんなことあっても
その心を忘れないことを
オルガ「無くさないさ! どんな事があろうと!」
魔王城はとても静かで
何者も誰ひとり前には現れなかった
そして最上階にたどり着く
魔王「ついに来たか…」
「そこにいる悪魔は…ふっ
あの時生かしてやったというのに」
三人は武器を構えた
魔王「話す気はないか…ならば始めよう」
魔王は剣を抜いた
オルガ「あの時の恐怖心はもうない
やれるこの魔王を 討てる!」
ウルフは前に出て 魔王の気を反らさす
そしてオルガは魔王の後ろを取った
魔王「ん…」
魔王は後ろに剣を降り下げるが
オルガにその剣は弾かれた
悪魔「殺れる! 死ねぇ魔王!!」
魔王「くっ…」
魔王の被り物は 脱げて落ちる
魔王「容赦はしない お前とて!」
魔王は悪魔を焼き払い
その悪魔は最上階から下へと落ちていく
悪魔「アアアアアー!!!」
オルガ「あれは…」
ジン「はぁ…はぁ…」
オルガ「父さん…!」
ジン「オルガァ…ああそうだお前の父だ
どうだ再び父と再開した気分はぁ!?」
オルガ「どうしてこんな…なんで魔王に」
ジン「全てを壊すためだ」
オルガ「そんな…」
ジン「俺を止めるのだろう…
まだまだ俺は動けるぞ!」
ウルフ「オルガ! 構えろ!!」
オルガ「嘘だ…そんな」
ウルフ「くそぉ!」
ウルフはオルガをかばう
レン「ウルフ!!」
オルガ「クッ…」
ウルフ「こんな傷 大したことはない!」
オルガ「父さんぁあー!!」
オルガは剣を降り下げるが
その剣はジンに弾き返される
ジン「アッハハハ …どうした
全然違うじゃないか」
オルガ「もうやめて父さん…もうやめて!!」
ジン「グ…アァ… 俺は…俺は!!」
「ウアアアアアー!! 黙れ…黙れ!!
全部壊す壊す 全部壊す!!」
ジン「グッ…オルガ…逃げろ…
意識が無くなってしまう前に!」
「ヌウウ…お前らをいまここでぇ!」
ジン「…逃げろ…は…はや…く」
「アッハハハ! わかるかこの力
溢れ出ているこの力が!!」
オルガ「そんな父さん…」
ジンの体は鱗に包まれて
悪魔の姿となった
ジン「もう終わりに …しよう」
オルガ「…助けるから父さん!」
ウルフ「オルガ!!」
オルガ「ふたりはそこに…私がやるから!」
ジン「うおおおおー!!」
オルガ「アガァ!」
ジンはオルガを勢いよく蹴り上げた
オルガ「ウッ…こんな…もの!」
ウルフ「オルガ!」
ウルフとレンはオルガの前に立つ
ウルフ「俺たちもいること 忘れるな」
レン「三人で戦おう」
オルガ「うん…やろう」
ジン「壊す…!」
オルガ「聞いて…チャンスは一度だけ」
ウルフ「…わかった任せてくれ」
オルガはアミュレットを外し
ジンに投げる
ジン「え…」
ジンの視界はアミュレットに向かった
ウルフ「はああああー!!」
ジン「…ッ!」
ジンはウルフの攻撃を守るために
両腕で塞ごうとするが
ウルフはその両腕を切り上げた
ジン「ウグッ…!」
レンは回り込み
ジンの足を杖で叩き
膝を畳ませた
オルガ「目ぇ覚ませぇー!!!!」
オルガはジンを切った
ジン「…ふっ効かないなぁ
次はこっちの番だ くらえ!」
ウルフ「まずい避けきれん!」
ジンの行動に対処できなかった
三人は攻撃を受ける
オルガ「ふぅ…ふっ…どうしたら」
リアン「おいジン!!」
ジン「フゥッ!」
ウルフ「母上!」
リアン「下がっていろ あとは私たちが」
リアンはジンの前に何かを投げる
ウルフ「しかし!」
リュカ「さっき言った通りに 頼むぞ」
ジン「リ…アン…ミラー…」
ジンは手を伸ばすしかし
その伸ばした手はすぐに戻された
ジン「ハァ…ハァ…」
ジンは頭を抱え出してこう言った
ジン「俺を…殺して…俺を殺してくれぇえー!!」
ミラー「…ッ!」
リュカ「まだ意識があるのか」
ジン「頼む殺してくれぇー!!」
リュカ「ジンはまだ助けられる
さっき言ったものは変更 おとりになってくれ」
リアン「行ってくれ」
ジン「違う…殺されるのは俺じゃない
お前たちだ…長い付き合いだろう」
「だから苦しめず一瞬で終わらせてやろう」
ジンはひとつ歩くと何かが発動し
行動は拘束された
ジン「しまっ…!」
光が現れてジンは目眩ましとなり
そしてジンに無数の攻撃が襲う
ジン「がああああああぁぁぁ!!!!」
そしてジンは倒れ込んだ
そこにリュカが現れた
リュカ「ジン戻って来い!!」
…
ジン「うう…オルガ みんな」
ジンは涙を流した
ジン「俺は何てことをしてしまったんだ
俺は…俺は…!!」
リュカ「ジン久しぶりだな」
ジン「リュカさん…」
リュカ「分かっているように
お前のしたことは許されないことだ」
ジン「わかってます…」
少し離れた場所にて
そこにはグレインが見ていた
グレイン「…ジン お前には家族や仲間がいた
なぜ…闇に堕ちてしまった」
「俺は悲しいぞ…だが本当に声を上げ
泣きたいのはお前のはずだろう ジンよ」
グレイン「両親を失い親友を失ったお前が
ずっと戦って来たのだろう…その悲しみと共に」
そして立ち去っていった
ーーーーーーーーー
リアン「ウルフ よく頑張ったな」
ウルフ「母上!」
ジン「…………」
ウルフ「ジン どこへ行くつもりだ!」
ジン「またどこへ消えるのさ 昔のように」
リアンはジンを叩く
ジン「…ッ!」
リアン「もう私達の前から消えないでくれ!」
ミラー「私もリアンと同じ
どうか見えない所には行かないで」
ジン「あぁ…ああわかった…もう消えない…から」
「またオルガをふたりだけに
するわけもいかないからな」
オルガ「父さん!!」
ジン「ずっとふたりだけにしてて悪かった」
ーーー3年後
強食「かつて奴に倒されたあの方を
復活させるため新たな肉体と力を与え続けた」
「それがついに完成するとはな」
???「………」
強食「おお…目を覚まされましたか」
「…遂に奴を倒す時が来るとはなフハハハハ」
強食「な、なにを!」
「アギアアアァァァァァァー!!」
警備兵「なっ!」
警備兵「奴を止めろ!」
警備兵「ガ…ギ…ゲェ」
警備兵「ヒイイイイ!!」
「くっ来るなぁ!!」
???「違うお前じゃない
腹が減った」
警備兵「まさか…やめろ!嫌だ待ってくれ
こんな所でジニダクゥ!!」
「あぎゃあああああァァァー!!!」
???「もっと…足りないもっと食べる」
警備兵「このバケモノがぁー!!」
隠れていた兵士は隙を見て少女を押した
そしてガラスを突き破り海へと落ちて行く
警備兵「海へと落ちて行くがいい」
「……あはははは 生きてる俺は生きてるぞ!」
海からガラスの破片が飛び出てくる
その破片は警備兵の喉に命中した
警備兵「ア…アア…ガァァァー!!!」
兵士は海へと落ちていった
???「………」
波に身を任せ浮かぶ者は
不適な笑みをしながら
月に向けて腕を伸ばす
???「フフッ…あっははははは!!」
「私は奴を見つける 決して許しはしない!」
アハハハハハハ!!!!
ドラゴンストーリー2
ーENDー
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