親がウザくて仕方ありません

両親が、学校の先生に、「子どもがウザいって言うんです」

と相談するとき、先生のなかには、

「それは自立心が芽生えてきた証拠ですよ」

という人もいるかも知れません。

しかしわたしは、そのことで後悔していることがあります。


親がウザいのは、子どもとしては

当然ですよね。

いちいち指示してきて、

いい加減にして欲しいと思うこともある。


父が、自殺をほのめかして

借金を申し出たとき、

マトモに取らなかったんです。

クリスチャンの彼が

自殺をするなんて信じられなかった。

キリスト教では、自殺したらぜったい

天国へは行けません。


天国にいる母を愛していた父が、

借金を苦に

自殺してしまいました。

あのときわたしが、自分勝手に行動しなければ……。


自立心は大事ですが、親が困っているときに

放置するようなことでは

クリスチャンとして、

いや、人間として失格です。


親はいつだって、子どもを心配するもの。

父が死んだのも、結局は

妹を心配したせいでした。


親がウザいと避けていて、

面と向かって反抗して

話をマトモに聞かなかったわたし。


そして、決して事実を明かさずに、

だだをこねるように、甘えた声で

借金を申し出た父。


おそらく、ちゃんと向き合わなかった

わたしに責任があるのでしょう。

事実を確認するために

6時間かけて実家に帰ることすら

しなかったんですから。


あなたには、同じ間違いをして欲しくない。

親が干渉してきたとき、

むやみに反発するのではなく、

相手の話をじっくり聞いてみるのです。


相手の立場になれば、

少しはコミュニケーションも成立する。

価値観の共有って、

ひとことで言うとすごく簡単そうだけど

言うとやるでは大違い。


わたしは、父が自殺をほのめかしたとき、

キリスト教ではそれを

許しているのかと聞けば良かった、

と後悔しています。


親をウザく思うようになった自分と向き合う。

それは、わたしの失敗から学んだ

貴重な経験です。





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