まわりの陰口が気になります。

まわりの陰口が気になるのは、自我が芽生えてきた証拠です。

「あいつってこうだよね」

って評価が定説になると、

それがイメージになってつきまとうコトもある。


旧約聖書には、サウルという人物が出て来ます。

この人は、周りから推されて王さまになったんですが

戦争のストレスからなのか、

あるいは国事の重圧からなのか、

だんだん、精神的におかしくなってきました。


それを慰めるために、ダビデという見目麗しい羊飼いが

竪琴をかなでにやってきます。

サウルは、ともかく、いちどは大人しくなるのですが、


ある日、ペルシャからやってきた巨人ゴリアテを

ダビデが倒したとたん、

民衆の支持がサウルからダビデへ……。

サウルは、自分が悪口を言われていると思い込み、

ダビデを殺そうとするのでした。


悪口を言われるのは傷つくことです。

自分はこうだ、と思っていても

中学という社会の中で、違う評価になって、

事実上、クラスから孤立することもあるでしょう。


あきらかに悪口だと思ったら、

「それは違う!」

というのも大切です。(ビシッと言うこと!)

ダビデみたいに自分の命を狙われているわけじゃないんですから、

誤解は早めに、積極的に解いたほうがいい。


ひょっとしたら、まわりはそれほど深く考えてないかも知れない。

面白がって話題にしている、それだけかもしれない。

結局の所、悪口なんて

気になるひとだから言っているようなところがありますね。


いまは自分のやりたいようにやる時期ですが、

まわりの意見も耳を傾け、

仲良くやっていくのも大切です。


意外と他人は、自分のことを、

自分で思っているほど注目していないものです。

ああだこうだ言ってるのも、

表面的な部分に言ってるに

過ぎないかもしれません。


ダビデは、心友の助けを借りて、

サウルの魔の手を逃れました。

あんまり悪口が気になるようなら、

クラスメイトからそれとなく、

注意してくれるようにお願いするのも

ひとつの手かもしれません。

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