『土曜日〈1〉』

 まだ花腐はなくたしは降っている。別荘に行く天気としては最悪なコンディションだ。向こうの天気も山が近い分、同じような気がする。それなのにメイは朝から張り切っていた。妻のいない別荘に行くのも僕としては懸念材料だったが、今のメイを見ている限りじゃ杞憂きゆうだった。どちらかと言えば表情なく眠そうにしているジュンの方が気掛かりである。これから数日間は家族3人だけの生活になるというのに。

 以前はミキも一緒だった。別荘での僕は一心不乱にキャンバスへと向う事ができ、ミキはそんな僕の為に小〆こぢんまりと家事をこなし、メイとジュンは別荘周辺の自然の中で遊び回っていた。僕はやっぱり生活の中には色だけでなく匂いや音なんかも必要だと感じ、何度かミキには、

「こっちで暮らさないか」

 と笑いながら本気とも冗談ともつかない言い方をして説得してはいたんだが、

「それでもココは不便過ぎるわ」

 本音なのか愚痴ぐちなのか、僕の提案にミキは自分の意見を通してきた。ただ、別の日の話だが、

「ま、アナタが幸せなら別にいいけど」

 と微笑みを付け加えながら、

「私の幸せも同じだから」

 とコーヒーをれてくれもした。

「ゴメンなミキ、こんな辺鄙へんぴな所で」

 そんな妻の方を見もせずキャンバスに集中しながらコーヒーをすする僕に、ミキは何かを言っていた。根詰こんつめ過ぎとかそんな事だったと思うが、嫌味よりもむしあきれやあきらめを苦笑いでオブラートしていたんだろう。僕のワガママな言動のほとんどを、ミキは笑顔と一緒に許してくれた。

「アナタは子供達と変わらないわ」

 幼い頃のメイやジュンが別荘で遊んでいるのを見ながらミキは僕をそう形容したが、たまたまメイが聞いていて、

「メイは子供じゃないもん」

 と口をとがらせてたっけ。でもわざわざ比較なんかしなくても、僕は僕自身が認知できるくらい充分な子供なんだよ。好きな絵を描く事だけを何もかえりみず続けてきて、それが良い結果に向いたのはもう偶然みたいなものでしかない。僕の正体はミキが指摘した通り正真正銘の子供でしかないんだ。だからミキの自殺がどれだけショックだったか。こうやって思い返すだけでもクスリを飲まずにいられない。

 雨の中のメイやジュンを見ながら、子供なんだよ、と小さくひとちる僕。

 相変わらずメイはバタバタとSUV《エスユーブイ》ヘ荷物を入れている。逃げる別荘を追いかけているみたいだ。そう言えば車の運転は半年振りになる。あの日からSUVを動かしていない事に一抹いちまつではあるが胸騒ぎがあった。ガソリンは入ってたっけ。バッテリーは生きているのか。運転技術が云々うんぬん以前に車そのものが果たして動いてくれるのか。ヒヤヒヤしながらボタンを押したら、バカみたいにSUVは元気だった。今の車はったらかしでも動くもんだな、と感心しきりになっていた。

 丁度、後ろを見るとメイが荷物を入れ終わった所だったんだが、ん?、何か挙動きょどうがおかしいぞ。

「メイ、パパの荷物重くなかったか」

 さりげなく関係のない事のように装いながら様子をうかがおうとしたが、メイは何だか嬉しそうにしながら、バレたか、みたいな態度の後にイタズラ好きな小悪魔のような顔をした。

「あ、パパのバッグはソコの青いのに全部入れ替えておきましたけどぉ」

 しまった、迂闊うかつだった。どうやらメイの方がもう一枚ほど上手うわてだったようだ。

「なんかさぁ、重くはなかったけどぉ、多かったんだよねぇ、クスリが」

 ニヤニヤといやらしく詰め寄ってくるメイ。

「文句は······ないよねぇ」

「······文句はありません」

 しかし危ない所だった。こんな事もあるんじゃないかと、ひそかに銀のピルケースにクスリを移しておいたのは果報かほうとしか思えない。

「じゃあパパ、今度はポケットの中身をチェックするから出して」

 我が娘はどうしてこんなに小癪こしゃくに育ってしまったのか。ミキの子供だからだろうか。都合の悪い部分は妻の所為せいにしつつ、しぶしぶとポケットのピルケースを出した。メイは得意げな顔をして、

「ヘヘっ、オ・ミ・ト・オ・シだよ」

 いやもうまったく参りました。という訳で車のダッシュボードにあらかじめ隠しておいた銀のピルケースだけはセーフだったというオチだ。やはりメイは僕の子供だよ。

 でもその時、メイの左手首に光る物が見えた。腕時計、僕のだった。ミキと僕とのペアウォッチだ。結婚1年目に少し無理して買った思い出の腕時計、見間違える筈がない。

「メイ、その時計は?」

 子供へ喋る語気ごきではなかった。僕に無断でめているのだから叱らなくては。けれどメイは振り向くと、

「ん?コレ?」

 と言ったかと思えばムッとした表情に変わり、メイは案外な剣幕けんまくになった。

「この腕時計、パパがメイにくれたんじゃんっ」

 僕が?

 メイに?

 ミキとの結婚記念の腕時計を?

 いくらクスリでおかしくなっていても、そこまでバカな事はいくら僕でもしないと思う······待てよ、あげた気がしてきた。いつあげたんだ?それに何故、僕の方の腕時計を渡したんだろう。ミキのではなくどうして僕のを。

 コレは思い出さなくてはいけない事なのに、クスリの所為なのか頭の中がゴチャゴチャとしてうるさかった。前にもこうやって困った事があったのに何も反省してない。そもそも僕は以前に忘れた事が、何だったのかも忘れている始末だ。

 大丈夫なのか、僕は。あ、やっぱりヤバいなコレは。クスリを飲まなきゃもっとおかしくなる。

「パパ、そんな事まで忘れちゃってるの?」

 メイの言葉にあきれとあきらめが含まれる。

「もうジュンも乗ったし後は別荘に着いてからにしようよ」

 いつの間にかジュンは後部座席に乗っていた。メイもかすし、僕は取り敢えずクスリは後にして別荘へと向かう事にした。

 だがなんだろう。こののどに刺さった魚の小骨のような違和感は。


 別荘ヘ向かう道すがら、買い物をする為に小さなスーパーマーケットで車を停めた。雨は相変わらずだったが、郊外だからなのか雨粒は然程さほど汚くない。このスーパーから小一時間ほどで別荘ヘ着く。文明の恩恵おんけいはこれより先には無い。別荘の近辺には自動販売機すらなかった。都会暮らしにあこがれていたミキが嫌がっていたのも無理はない。妻の望みとは全く逆の僻地へきちに別荘はあった。ただし、ここしかなかったのではなく、ここを選んだのだ。

 SUVを駐車場に停めると、メイはジュンを連れてさっさと車を降りた。おそらくトイレだろう。僕はこのすきにダッシュボードに隠したピルケースの中身を確認する。メイに許可されたクスリは12錠。月曜日まで一日3錠の計算になる。ピルケースの中には24錠入っていた。この中身だけでも一日6錠飲めると思うと、少しは気分が落ち着く。でも4日で36錠では心許こころもとない。メイには内緒にしているが、今の僕は多い時には一日で100錠近く飲んでしまう事もある。僕は現時点で手遅れに近いくらいクスリに依存していた。しかし聞いた話によると、どんな薬物中毒でも禁断きんだん症状のピークは48時間だそうで、その山をえればゆるやかにおさまっていくらしい。別荘暮らしでデトックスできるかも、みたいな都合の良い事を考えたりもするが、だからと言って手元にあるクスリを捨てる勇気まではない。元々意気地のない僕は、早速1錠つまんでお茶で流し込んだ。セルリアンブルーは精神安定剤。効き目が長いから重宝ちょうほうしている。そのままポケットにピルケースを入れて僕もSUVから降りた。

 スーパーマーケットで調達したいのは今日から月曜日までの約4日分の食料品だ。差し当たってはそれくらいで問題はなかろう。何か足りなければ車を出せばいい。

 店内は窮屈きゅうくつだし薄暗い。スーパーマーケットよりもコンビニエンスストアよりわずかに大きな店というのが正解だろう。都会のスーパーを見慣れてしまった僕にとっては、店構えも品揃しなぞろえも心細さしかない。過疎かその匂いが濃い地域にも関わらず、レジには若い男性店員が退屈している。

 以前は、妻が元気だった頃には、ここのスーパーも明るい雰囲気があったように思う。いや、僕は細かな部分にまで頓着とんちゃくするようにはできていない。

 時期としてはスランプから抜け出す方法ばかりを思案していた頃と重なる。当時は自分の事ばかりしか考えていなかった。ミキが僕の不調をあれこれとなぐさめてくれても、僕だけの力で手に入れた気分になっていた、下らないプライドにしがみつくだけで、何も見ようとなんてしていたかった。名誉では幸福なんてなれない。

 タイムマシンがあるならもう一度、そんな失敗をした時の常套句じょうとうくが頭を駆けめぐり、現実的ではない僕自身の思考に苦笑するしかなかった。

 レジまでカゴに入った肉や野菜を運び、精算待ちをしているとメイがけ寄ってきた。

「パパ、お菓子かし買ってもいい?」

 と言いながらレジ台に置かれたカゴの中身を見てメイはたじろいだ。

「うわぁ、やっぱりもういらない」

 当然だが、お菓子だって子供が引くほどカゴに入れている。

「でもジュンのコレだけは買ってあげて」

 いつの間にかメイの横に立っていたジュンが大事そうに持っていたのは、オマケのキャラクターシールが有名なチョコレート菓子。本当に久し振りに見た、懐かしい。確かにカゴの中には入ってなかった。僕はジュンに向かって笑いながら、いいよ、の意味でうなずいた。

ジュンは遠慮気味にオズオズとカゴの中へ、爪先つまさきで背伸びしながらお菓子を入れた。目的を果たしたジュンはそのまま車の停めてある方へと飛び出していった。

「コラッ、危ないよジュン。パパごめん、ジュンの所へ行ってくる」

 まるで母親みたいな心配をしながら、ジュンと同じように走っていくメイ。僕は二人の後ろ姿を店内から眺めながら、ほんのちょっぴりではあったが、幸福、というのを思い出していた。

 ヤル気のない店員がぶっきら棒に精算金額を口にしてきたので、ほんのちょっぴりの幸福、を終了させられた僕は、不承不承ふしょうぶしょうに財布からカードを取り出してそのままに渡したのだが······

 床の上に白くて小さな何かが目に止まったのはその時だ。僕がそっちに目をやっている中で店員は、

「すっげぇ······ブラックじゃん」

 と僕のクレジットカードに感心しきりな様子だったが、僕はその白くて小さな何かに釘付けになっていた。

 うじだ。

 生きている。モゾモゾと床の上をっている。いくら田舎の過疎地域だからと言っても、一匹だけでも充分不愉快に感じてしまう生物だ。何て不衛生な店なのだろうか。どのような管理や清掃をしているんだ?

「君、床に蛆がいるよ」

 冷たい言い方で店員に注意する。店に対するよりも目の前の店員へのいきどおりがおさえられない。君みたいな悠長ゆうちょうな人間だからこんな田舎でしか仕事がないんだよ。

「えっ、マジっすか?」

 軽い口調からも店員の為人ひととなりうかがえる。客への正しい対応なぞ知らないその程度の男なんだ。身を乗り出して床を見ると、

「うわっ、ホントだ」

 慌てて塵取ちりとりとほうきを取りに走っていった。無人となったレジに呆れながら僕はもう一度、別のカゴに今度はレトルト食品やカップめんやお菓子を入れてレジ台の上に置いた。

「そっちのカゴはキャンセルだ。こっちを頼む」

 いそいそと箒で蛆を取りながらも、流石に申し訳なさそうにレジを打ち直す店員。本来だったら他の店に行く所だが、悔しいのはこの店が文明の恩恵が得られる最終ポイント。仕方なしにレトルト食品やカップ麺で手を打つ事にした。

「······スンマセンした」

 店員は愛想悪く謝っていたが、僕は何も言わずに店を出て子供達の待つ車へと向かった。

「遅かったね、何かあったの?」

 既に車に乗っているメイは呑気に聞いてきたが、僕はやはり無言でエンジンをかけ発進させた。店が見えなくなり運転もあってか気持ちも少し落ち着いたので、やっとメイに事情を説明できた。

「噓っ、マジで?」

 メイも言葉少なく驚いている。

「だから肉も野菜も全部返してきたんだ」

「それでカップラーメンとかレトルトのカレーばっかなんだ」

 メイはガサガサとビニール袋の中を漁っている。

「あれ?パパ、ジュンのチョコは?」

 あっ、しまった、うっかりしていた。ジュンが後で入れたチョコレート菓子を忘れていた。

「ごめんジュン、引き返すか」

 だけど言った瞬間に感情は逡巡しゅんじゅんしていた。チョコを忘れたのは僕のミスだ。蛆がいた所為で頭にきていたのもあってジュンのお菓子が完全に抜けてしまった、なんてのは言い訳にはならない。ただどうしても、店員のやる気のない顔がチラつく度に気分がむしられる。今の状況で頼るのがあの店員のいるスーパーだけなんて、悔しくて仕方がなかった。本音はあまり戻りたくはない。

「どうするジュン、さっきのお店に蛆虫がいたんだって。汚いかもよ、チョコ」

 メイは僕の雰囲気を察してくれたのか、やんわりとチョコを諦めるように言うと、ジュンはまゆを寄せて悲しそうに車の外へと目をやった。僕は折角の家族3人の大切な時間に水を差した店員への怒りが、再び込み上がってくる。

「パパ、ジュンはもういいみたい。そんなに気にしなくても大丈夫だよ」

 メイは気をつかって僕をなだめてくれるけど、一度昂たかぶった気持ちはどうしてもしずまってくれない。人を小馬鹿にした店員の顔ばかりが頭の中で膨張ぼうちょうしていた。ハンドルを握る手に思わず力が入り、僕はメイに頼んだ。

「すまないメイ、パパ、クスリを飲んでいいかな」

 いきどおる気持ちをおさえるにはアイボリーと小豆色あずきいろのツートンカラーのカプセルがいい。

「しょうがないなぁ、今日はあと2錠しか飲めないよ」

 本当に余分に隠し持ってきて正解だった。さっき飲んだばかりだけど関係ない。メイに僕のかばんからクスリを出してもらい、急いでお茶で流し込んだ。わざとらしくき込んで場をにごした僕だったが、後部座席で外を見ているジュンの表情まで確認する勇気にまでは、クスリは効いてくれなかった。


 SUVは緑の中を走っていた。わりえしない単色の景色をジュンはずっと見ているだけなので、いよいよメイは退屈している様子だ。最初はジュンの横に座っていたのにゴソゴソと助手席へ移動してきて、運転している僕に話し掛けてきた。警察に見つかればなんて言われるかの行動だが僕も丁度、クスリの所為で眠気をもよおしてきた所だったので、ミントの刺激が痛いだけのガムよりは眠気が覚めるだろう、と思いながら他愛たあいのない話に付き合う事にした。

 しかしメイとこんな風に会話するのなんていつ以来だろうか。記憶の限りではミキが自殺してからはなかったし、それ以前のミキが精神をんでいた頃だってなかった気がする。家族のかなめでもあったミキがおかしくなってからは、僕達も一緒におかしくなっていたんだろう。ミキが叫べばクスリを持っていき、ミキが泣きじゃくればクスリを持っていき、ミキが怒り始めればクスリを持っていき······妻のネガティブな言動の全てをクスリで抑えつける事が、あの頃のミキへ示せる唯一の愛情表現だと信じて疑わなかった。だから僕だって充分過ぎる狂人である。反論する余地よちなんてなかった。

 メイが奇妙な話をし始めしたのはどのタイミングだったかまでは思い出せない。僕が昔の事ばかりを考えていて意外とうわそらで娘の話を聞いていたのがいけなかったのもある。よって何故あんな話になったのかキッカケすら判然はんぜんとしないのも、十全じゅうぜん僕が悪いのだけど。

「そんな事言うんだったらパパ、こんな話もあるの知ってる?」

 みたいな流れから始まったような気もするので、僕の返事が余程に的を外した内容だったのは間違いない。

「さっきのスーパーの蛆なんだけど、虫がいるのって実は安全な証拠なんだよ。今の食べ物って殆どに沢山の防腐剤ぼうふざいとか保存料ほぞんりょうとかの添加物てんかぶつが入ってるんだって。で、少しでも古くなるとまた沢山の添加物やら防臭剤ぼうしゅうざいやらまで入れて加工品にするじゃない。そんなんばっか食べてる私達って、死んでもなかなか腐らないんだって。知らないうちに身体の中に防腐剤が溜まっちゃってるからなんだよ」

 中学生が話すテーマにしては些かダークなモノではないだろうか。

「誰からそんな話を聞いたんだ」

 テレビ、と鰾膠にべも無く答えるメイからは邪気の欠片かけらも感じない。僕の話しからこんなにも横道にれた話題になってしまった程度の後悔はあったが、父親に対して死に関する話、ましてやミキが自殺してまだ半年なのに最近の中学生は、いやメイは人間の死をどうとらえているのだろうか。助手席に座っているメイが、どことなく嘘っぽく見える。

 その時、唐突に電子音が響いた。

「もうこんな時間」

 メイが腕時計のアラームを止めながら少しひそめた。

「パパ、お腹空いたしちょっと眠い」

 どちらか一つに選べないのか、心の中で笑う。おしゃべりはもう飽きてしまったのか。僕としてはまだ足りない気がしていた。

「別荘に着いたら起こして」

 と伝え終えると、メイは座席を後ろへと倒した。

「判った」

 静かに答えた僕。メイはそのまま何も言わずに、僕の腕時計を大事そうに誰にも取られないように右のてのひらで包み込むように守っている。そのまま目を閉じたかと思えば、しばらくもしないうちに心地ここちよさそうな寝息が聞こえてきた。メイだって疲れている。普段から無理をさせっぱなしだし。少しだけ車の速度を落として、別荘ヘ着く時間を遅らせるのを静かに決める。

 それでもジュンは、外の緑を見ているだけだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る