つとめて

 朝は、チャイムで起きた。1か月くらい前までは、カーテンを閉めずに、6時くらいに太陽が起こしてくれることもあったけれど、なんだかそれでは寝つきが悪いのでカーテンは全部閉めることにした。だから、仕方なくチャイムで起きる。頭が痛い。今日は休みたいと思ったけれど、行くということが当たり前になっている今日、休むのに相応な理由を得られなかったので仕方なく行く。休んでも、別に罪悪感とかはない。悲観的でもなんでもなくて、僕が学校に行こうが何も変わらないし、さらにいうと、この世から消えて困る人間なんていないのだ。


 起きて、まずカーテンを開けた。今から登校までの1時間くらいの間で、目を覚まさなければ、頭を起こさなければならない。二階の洗面台へ行こうか、一階へ行ってそのまま朝ごはんを食べようか。


 朝ごはんを食べて、自室へと戻る。今日は何からしようか。髪の毛が短いからここ1か月くらいは寝癖を治す必要がないのが非常にうれしい。洗面台が空いてたから先に歯を磨こうか。顔を洗おうか。それとも、今日は英語とか古典の小テストがないから、登校時間ぎりぎりまでゆっくりして、コーヒーでも飲んでから行こうか。


 コーヒーでも、好きな音楽でも、何でもよくて、自分に少し魔法をかけた気になってから登校するのが好きだ。

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