梅雨

 そろそろ、何を書いていないかわからない随筆にも終止符を打とう。


 正確な日付を覚えているわけではないけれど、いつからか四国は梅雨入りした。今も雨音を聞きながらこれを書いている。梅雨といえば湿っぽいとか、頭痛が起こりやすくなるとか、好まない人も多いだろう。僕もそのひとりで、別に雨が嫌いというわけではないんだけれど、継続して降られるとあんまり好ましくない。だいたい、いつも僕たちは月一くらいでしか雨には当たらないから、梅雨というのはなかなか異常な期間だ。何が嫌かって言うと、湿度が高いせいで紙が湿っぽくなって鉛筆で書きにくくなるということだ。シャーペンだとなおさらだ。半年くらい前から、鉛筆を気に入ってそれでずっと勉強しているというのは誰も興味がない話だろう。



 上の文言を書いてから、だいたい1か月が経ってしまった。早くこれを書き終わらないと梅雨も終わってしまう。「書きたい」という気持ちから書かないとどうしようもないとは思っているのだが。6月も後半になり、暑い日が増えた。快適に過ごせるのは、寝て起きてすぐと寝る前くらいだ。昼間はもっぱら暑い。学校は冷房が効いているけれど。寮の自室でも冷房が使えるようになった。ただ、部屋は2畳くらいだし、温度設定とかはできないのでつけっぱなしにするには寒すぎる。10分ごとに付けたり消したりを繰り返している。家ではできないことだ。長袖を着て過ごすのも悪くないと思うが、どうにも無駄遣いをしている気がするのでしたくはない。


 最近、久しぶりに本を読んだ。集中して一冊を読んだのはおそらく三か月ぶりくらい。ここで僕の読書の話をそんなにしたことはなかったと思うので少しだけ。僕は基本的には何でも読む。ライトノベルとかでも。もちろん、僕が読みたいと思ったものだけれど。好きな作家さんは、と言えるほどとある人の本を集中的に読んだことはないのは残念かもしれない。これからきっと出会えるはず。住野よるさんと湊かなえさんの著作は全部読んだ。ありきたりだが、東野圭吾さんとか恩田陸さんも結構読む。謎解きでも、恋愛でも、青春でも大歓迎だ。特に後ろふたつかな。それで今回、僕が読んだ本は『ヘヴン』(川上未映子著、講談社文庫。)という。調べてみると、そこまで昔の本ではなかった。なかなか衝撃的な本だった。作中の出来事が印象的というよりは、その本が伝えようとしていることだ。もちろん、すべての作者は伝えたいことがあってなにか本を書く。その意見を伝えるためにわかりやすい出来事を作って、登場人物に喋らせれば言わんとすることは比較的わかりやすく伝わるかもしれない。でも、この本は、「ここが」というよりも、一語一語に気持ちが込められている気がする。こんな言い方も、世の常なり。これを買ったのは書店でなんとなく見かけたからに過ぎないのだが、十分な理由だ。それも僕の選択の積み重ねだ。


 最後にこのシリーズを書いてから1か月くらい経ったけれど、本当に僕にはいろいろとあった。客観的に見たらどうでもいいことだが、そりゃ、生きていたらいろいろとある。高3生だし。いろいろとあったとは言ったが、これから書こうとしているのはおもに2つ、勉強と人間関係のことについて。



 新学期に入ってから、高3生になってから、そろそろ3か月が経つ。非常に早い。できることならば、高1生からやり直したい。昔の自分とか後輩に「勉強しろ」と言いはするが、聞き流すことは自分が一番知っている。高2の最後くらいにならないと危機感は湧いてこない。僕もそうだった。高1、高2の内容を身につけているとどんなに楽だったかと実感するが、言っても始まらない。これから受験当日までできることをしよう。


 最近、なかなか寝つけない日が多い。寝る前にいろいろ考えてしまうというのもある。そもそも、高校生になってからはベッドに入っても30分くらい経たないと眠れなくなった。中学生のときは毎日のように部活をしていて、よく疲れていたというのもあるだろう。安らかに。

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