夜さり
僕は「何者」になりたいのか、なれるのか。そもそも、果たして今の僕は”名乗られるもの”は持っているのだろうか。なにもわからない。
春が終わろうとしている。今、これを書いていて窓を開けてみるとなんだか冷たい気が入ってきた気もしたというのも不思議というものだ。朝と、昼は暖かかった。二日、降っていた雨は止んだ。なにも心配することはない。直に梅雨が来る。夏、秋、冬…。こんなにも月日の流れを憎く思うことはない。体感時間でいうと、そろそろ僕の人生は折り返しを迎えてしまうようだ。僕はこれまでの人生で半分、なにか残せたのかな。僕だからわかることも、わからないこともいろいろあるけれど、僕は”できた”人間じゃないというのを最近よく痛感する。そう、君のように_
これから、について不安ばかり。高校生という特権。中学生という自由。人生ですべてのことが「唯一」だとしても、そう唯一と呼びたくなるはずの中高時代はもう去ろうとしている。なにを残せたのか。最近は、僕がどんなふうに笑っていたのかも忘れてしまった。別に悲しくはないよ。
運命なんていうものはなくて、すべては自らの選択の結果である。(『君の膵臓をたべたい』)明日の古典で僕が寝てしまうのは、今、午前二時にこれを書くことを選んだから。なにも悔やむことはない。√11を√13にしとけばよかったのかな、とか。
僕は、「望むこと」の実現のための行動をそんなにしなくようになったのかもしれない、と思う。そういうときは、本当に望んだことじゃなかったんだろうなと、納得する。別に、浪人したいとは思っていないけれどね。もう、どうしたいのかわからないや。人間は不思議。ただの動物として生きたかった?
すべては二面性で、いい方だけで生きていきたいものだよ。
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