随想的章段

"everyone"は"they"で受けよう

 ゴールデンウィークのまんなかくらいかな今は。受験生には休みはない。ということで、僕は今も勉強している、とかそんなことはなくて、図書館に来て、この本懐かしいな、とかそんな感じでゆったりと過ごしてるんだ。「受験生だから」呪縛の言葉でもあるし、魔法の言葉でもある。勉強ばかりでは人はおかしくなっちゃうよね。窓ガラスを割って、手をけがして、累計で一万円くらい失うくらいには。ほんとこれ、受験に失敗でもしたら生きてくのも一苦労なんじゃないかな。


 最近はというか、休みの日はだいたい正午くらいに目が覚める。僕は携帯を持っていないのでアラームがないので仕方がないのだ。父とか母に6時に起こしてって頼んでも、二度寝して気がつくと正午だ。『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』という作品があって、これはなかなかよかった。朝にだいたいのひとはひげを剃ると思うのだが、ここんとこ僕はそれをしていない。利き手が使えないからというのもあるけれど、単純に面倒なのだ。人はほとんど、なんだってできる。がんばれば、ね、常識的なことは。それをしないのは、面倒だから、嫌だからとか。それもまあ立派な人間だ。勉強、う、頭が痛い。ひげを剃っていなくて、なかなか渋い感じを出せていると思う。知り合いに会ったら一目散に逃げないといけないのはしんどいけどね。体育大会のダンスでインド人の役をやるからまあこのままでいいかな、なんてね。同級生に会ったら確実に驚かれて引かれるのでやめておこう。


 休みの日の夜は、夢を見る。平日で学校が明日もある!なんて憂鬱な日はそういう余裕がないのかもしれない。それで、休みに入ってから僕はずっと夢を見ている。睡眠が浅いのかもしれない。「夢はいつか忘れる」らしいけど、僕が覚えている限りでは、中学の部活の先輩とヨーロッパ旅行に行く夢、気になってる女の子とセントクリストファー・ネイビスに行く夢、まったくもって不可解だね笑。夢の中では自分は間違いなく意識を持っていて、現実の僕と同じような思考回路で、同じような運動神経なんだろうけれど、つまり、夢の中の僕は現実の僕と同じということだ。夢のなかにおいてはね。ただ、覚めてしまうとそんなんじゃなくなって、ただ単に薄い記憶、そんなのもあったね、っていう感じになってしまう。そのことが夢なのか、遠い昔にしたことなのかははっきりと区別できないこともある。


 休みの日、流石に勉強しなきゃいけないよね、ということでここ3日、図書館に来ている。僕の地元の図書館はなかなかに綺麗で、なかなかに蔵書も多くて、自習室もあって大好きだ。住野よるさんの全作がある! そこで中学のときの先輩と出会った。あ、夢の人とは別の人だよ。ちなみに今日は平日だ。僕の学校がお休みなだけ。ありがとう。それで、その人は春休みのときもいたなーなんて思い出す。浪人してるのかな、聞けないけどね。結構席が近かったこともあるから、あっちも気づいてるかも。僕からはなかなか話しかけられないな。休憩とかで一緒になったら話したいな。好きな先輩だったから。部活とか全然違ったけど、あああれだ、スピーチコンテストで一緒だったんだ。


 

 ax+by+c=0

a=友情, b=努力のときc,x,yは?

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