2.散髪
昨日、髪を切りに行ってきた。年を越すあたりから髪は切ったほうがいいかなと思っていたが、休日は必ずと行っていいほどの午後起きの僕はなかなか行く機会に恵まれなかった。ほぼ自分のせいなのであるが。一回、午前10時に予約を入れていたが、寝過ごしてしまったため行けなかった。そのあと、お詫びの電話を入れたので多分大丈夫だろうとは思うが、申し訳ないことをした。
だから、今回、僕が美容室に行ったのは「行こうかな」とかいうのではなく「行かなければ」というような義務感に駆り立てられていた部分が多い。かれこれ、5か月くらいは伸ばしっぱなしにしたように思う。僕が行ったのは市駅周辺の美容室で、友達におすすめされたところだ。真っ白な床と壁に黒い椅子。そして鏡。おもしろいところだった。担当してくださった美容師様もあんまり話しかけてくる人ではなく、作業に本当に集中していたように思う。話しながら切ってくれる人も集中していることには限りないと思うけれど。
大学生とかでカンボジアとか、その他東南アジアの国に「自分探し」の旅に出る人はいるだろう。そういう人は、なにか刺激を求めているのかもしれない。「新しい自分」を求めていて、そのきっかけの一つにしたいのかもしれない。少々話は変わるが、僕が今回体験したのもそういうことだ。髪が短くなったからといって、涼しくなっただけではない。別に「生まれ変わった自分」というほど大掛かりなことではないけどね。自分に自信が欲しいから、ブランド物を付ける人がいる。そんなもので自信が手に入るのならどんどんと進んですればいいと思う。
自分を変えたいと思う人は多い。ただ、その前の前提に立ち返ってみる。なぜ人は、変わりたいと思うのか。それは、今の自分が嫌で受け入れられないからだろう。だから、新しい自分になろうとしる。自分が求めているのは、「自分が好きな自分」である。そこで、今の自分を受け入れるという選択肢も出てくるのかもしれない。それはどうだろうか。今、自分の欠点があるとする。前提として、自分がそう思っている以上、どこまでも「客観的」にはなれないものだ。傍から見たら大したことないことでも当人は欠点だと感じているかもしれない。その欠点を、「しかたないか」と諦めて前進を止めてしまうのはよくないことだ。もちろん、ただ、今の自分を好きになるための努力を欠かしてはならないと思うのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます