第5話『モブ女子視点・幼馴染の友達に葛葉恭一を紹介してみた』

【Side.一般女子生徒】


 私の名前は山田やまだ妙子たえこ


 私立悠翔高校に通う二年の女子高校生。


 ウチの高校は割と自由な校風で、染髪とかメイクとか着崩しが派手過ぎない程度まで許されてて、私もそれなりに自分を飾っている。


 その所為で外野からはギャルとか言われているけど、私としては別にこれくらい皆普通にやるでしょ?って感じ。


 別にギャルと呼ばれて困った事は無いのでいいけどね。


「うあぁ。まずいよ、タエちゃん。今月ピンチだよぉ」


 そして目の前の女子は北野きたの奈緒美なおみ


 小学校低学年からの幼馴染で、長い髪を無操作に伸ばしている暗い雰囲気の子。


 今日は久しぶりに、中庭にて二人で弁当を食べていたら、奈緒美が唸り出してた。


「今回はどうしたの?」


「もうすぐ新しいゲームが出るんだけど、この前パソコンを新調しててお金が足りないのぉ」


 パソコンを新調って、また高い買い物をしたね。


「なら次のバイト代が出るまで我慢すれば?」


「ダメだよ!ゲームの新鮮な内にやらないと、遅れちゃう!」


「はあ……」


 新鮮な内って、なまものかな?


 今の会話の通り奈緒美は重度のゲームオタクだ。


 パソコンだってゲームするために欲しいと家族にも堂々と言ったくらい。


「だから、お金貸して欲しいとか言わないけど、短期のバイトとか急ぎでお金を手に入れられる方法知らない?」


 急ぎでお金を手に入れられる方法か……。


「……あるにはあるけど」


「あるの!?」


 あまり期待してなかったのか、聞いた奈緒美の方が驚いた。


「紹介するから、放課後に時間空けなさい」


「うん」


 私は別に奈緒美を助けるつもりだけで話を受けた訳じゃない。


 奈緒美は私の前では普通に喋ってるけど、私以外では人見知りする内向きな性格もある、いわゆる陰キャな子だったりもするのだ。


 奈緒美の内向きな性格を悪く言うつもりではないけど、度を過ぎると社会に出た後に困るはず。


 だからこれもちょうどいい機会だと思い、少しくらいは性格改善に繋がればいいと思ったのだ。





 そして私は、放課後に奈緒美を校門前に連れて行った。


 校門前には待ち合わせしていたある生徒の集団が待っていた。


「山田さん、用事は済んだ?」


 集団の中心にいたイケメンが声を掛けて来た。


 このイケメンの名前は葛葉恭一。


 私とはクラスメイトで、今日は放課後にグループで一緒に遊ぶ約束をしてたけど、ちょっと用事があるから校門前で待っていて欲しいとお願いしてたのだ。


 まあ、その用事が奈緒美を連れて来る事だったんだけどね。


「うん。あと急で悪いけど、この子も入れて貰える?私の幼馴染の北野きたの奈緒美なおみって子なんだけど」


 言いながら、引き気味な奈緒美の腕を引っ張った。


「ええっ!?ちょ、ちょっとタエちゃん!どういう事!?私はおかー」


 葛葉くんよりも奈緒美の方がびっくりして、要らない事まで言おうとした口を手で塞いだ。


「いいから、偶にはこっちに付き合いなさい」


「山田、ちょっと」


 そこに赤髪の女子生徒の小林佳代が割り込んで来た。


「恭一と遊ぶ面子は、レギュラーや一部例外以外は予約とローテーション制。そういう割り込みをすると、順番待ちの子たちから不満を買う」


 こんな事言ってる小林は、葛葉くんと女子たちが遊ぶスケジュールを管理するマネージャーみたいな感じの子だ。


「それはごめん!次の私の番を一回飛ばしていいから、お願い!」


 私は両手を合わせてお願いし、小林は少し悩む素振りを見せる。


「……ちょっと上と相談する」


 そして小林はスマホを取り出して誰かとチャットを始めた。


 上って、偶に聞くけど何の事なのかは分からない。


 小林が言う所のレギュラー、葛葉くんと特に親しい四人の小林、伊藤、鈴木、斎藤は知ってそうだけど、上って何なのか聞いても「知らなくていい、でも勝手に想像していい」と誤魔化されるのだ。


 それで私を含む非レギュラーの女子たちは、上とは葛葉くんの本命彼女なのではないかと推察している。


 その最有力候補は悠翔高校理事長の孫娘で生徒会長の花京院アリアさんだけど、確証が無いのであくまで推察や噂止まりだけど。


「……うん。今回だけ特別に、山田の次の順番を飛ばす事でオッケー」


 考え事しながら待ってたら、相談を終えたらしい小林が奈緒美の参加を了承した。


「俺の意思は……まあいいけど」


 葛葉くんが何か言い掛けて口を噤む。


 このグループ、葛葉くんを中心にしてるから葛葉くんに権力が集中してそうだけど、割とそうでもないおかしな形なのだ。


「ありがと!じゃあ、よろしく!」


「ええー」


 そして私は奈緒美を引きずりながら、一緒に遊びに行った。




 今更ながら説明すると、学校一のイケメンとも言われる葛葉くんと遊ぶのは女子の間で凄く人気がある。


 単にイケメンな葛葉くんとお近付きになりたいって理由だけじゃない。


 何よりも大きい理由は……葛葉くんと一緒に遊ぶ時の支出は、決まって葛葉くんが全額出すからだ。


 遠慮して自腹で出す子もいるけど、それ以外は全部葛葉くんが持つ。


 更には偶にお買い物もすると服とかアクセサリーとか小物とかコスメなども買って貰える。


 おかげで、高校に上がって遊びに支出が増える時期に大変助かる。


 悪い言い方すると女子が揃って葛葉くんにたかる訳だけど、本人は気にしてなさそうだし、それで葛葉くんがお金に困るようになったり、他からお金を借りたって話も聞かないのだ。


 一年の時は葛葉くんが雑誌の読者モデルをやった事もあるし、今では配信者もやっていて、その収益もあるとか言ってた気がする。


 つまり顔やスペックを使い何かしらの方法で稼いでいるから大丈夫なのだろう。


 だから私も遠慮せず葛葉くんにたかりながら遊んでいる。


 こんな感じだから、女子内では葛葉くんを本命というよりは都合のいい遊び相手と見てる子が多くて、葛葉くんって実は恋愛下手なのでは?という疑惑まであるけど。


 さっきの本命彼女疑惑と合わせると、色々訳分からなくなるから深く考えない。


 そしてお金を手に入れるためと言って、奈緒美を葛葉くんグループでの遊びに誘った理由は、偶に葛葉くんに買って貰えるプレゼントにある。


 そのプレゼント……、現物なので転売出来るのだ。


 もっと正確に言えば、小林が買い取りしている。


 何でも、葛葉が女子にプレゼントしようと買った品、とプレミアを付けて売る当てがあるらしい。


 なので初回サービスって事で奈緒美に何か買ってくれるようにおねだりを代行して、それで買って貰ったものを小林に売ってお金を手に入れる。


 ついでに奈緒美が私以外の人と接する機会を増やして、内向きな性格を少しでも改善する。


 うん、いい事尽くめだ。


 ……良心の呵責と、葛葉くんのサイフ事情以外は。





 今日遊ぶ場所はカラオケだった。


 大人数用の個室を借りて軽食とドリンクを注文した後、歌いたい人が歌って、他は歌を聞いたり、歌をBGMに駄弁ったり、持ち込んだゲームで遊んだりする。


 いつものと言えばいつもの内容だ。


 凄い所は、さっきも言った通り個室のレンタル料金とか軽食の代金などが全部葛葉くん持ちだって事。


 おかげで私たち女子はお金の心配する事無く気軽に遊べて、浮いたお小遣いを他の所に使えている。


 もちろん遊んでる最中もほどほどに葛葉くんと構っている。


 葛葉くんそっちのけで遊だりと露骨にサイフ扱いすると、次からは予約が弾かれるんだよね。


「はー。これが陽キャの遊び……」


 奈緒美は私の隣でドリンクをちびちび飲みながら、別世界に連れ込まれたような顔をしている。


 別に陽キャとか関係無いと思うんだけど。


「北野さん、こういう所で遊ぶのは始めてか?」


 そこで新参者に気を遣ってか葛葉くんが寄って来て聞いた。


「ええ……っと。はい。ドリンク美味しいです」


 いや、そうじゃないでしょ。


 他に言う事もうちょっとあるんじゃない?


 後同い年だから敬語も要らないって。


「そうか」


 流石に葛葉くんも苦笑いした。


「せっかくのカラオケだけど、歌ったりはしないのか?」


「いえ、えっと、その……恥ずかしいので……。すみません」


 まあそう言うよね。陰キャだもの。


「いや、謝る事じゃないさ。北野さんのペースで楽しんでくれればいい」


 葛葉くんはそう言って、他の子の所に行った。


 本当は葛葉くんを絡まずに遊ぶのはダメだけど、奈緒美は初参加で、パッと見て分かるような陰キャで、参加も今回きりな可能性が高いから配慮されているんだろう。


「葛葉くん……、かっこいいかも」


 奈緒美は葛葉くんを目で追いながらそう呟いた。


「まあ、そうだよね」


 私は『子猫は可愛い』ってくらい客観的な事実に同意する感じで相槌を打った。


 そんな感じでいい時間になるまでカラオケで遊んだ後、私や一部の女子のおねがりで解散する前にお買い物もした。


 おかげでそれぞれ欲しかった服やアクセサリー、または切れかかってたコスメを買って貰えた。


 もちろん、奈緒美も服とコスメを買って貰った。


「はえ…………」


 奈緒美は高価な物をぽんと買って貰った事にショックを受けたのか、ぼーっとしているけど。


 改めて考えると、今ここにいる八人くらいの女子全員に色々プレゼントするとか、普通じゃないな。


 そういう事が出来るからこそ、目的はともかく葛葉くんがモテるんだろうけど。


「それじゃ皆、また学校でな」


「バイバイ」


 お買い物を終えた後は本当に解散した。


 今の時間は大体午後七時半くらい。


 あまり遅くまで遊ぶと帰りが危なくなるし家族も心配するからと、日が暮れかかると葛葉くんが強引にでも解散させるのだ。


 色んな女子と遊んでる癖してそういう所は真面目とか、ちょっと訳が分からない。


 まあ、安全に遊べるって点では安心出来るけどね。


 今は葛葉くんよりも奈緒美だ。


「奈緒美。赤毛の子がいたでしょ?小林って言うんだけど、その子がさっき葛葉くんに買って貰った物を買い取ってくれるから。それをお小遣いの足しにしなさい。恥ずかしいなら私が仲介するから」


 私はそう助言したが。


「……ううん」


 奈緒美は首を横に振った。


「売らない。葛葉くんに買って貰ったものを売れる訳ないよ」


「はあ?じゃああんた、欲しがってたゲームはどうするの?短期のバイトでもする?」


「バイト……。うん、バイトする」


 奈緒美は心ここにあらずって感じでふらふらと歩き出す。


 まさか……。


 まさか奈緒美……葛葉くんにガチ恋した!?


 ありそう。


 奈緒美は性別を意識し始める小学校高学年から男友達とかいなかったから当然恋愛経験も無い。


 つまり男に対する免疫も無い。


 そんな所に超絶イケメンの葛葉くんに優しくされたら、コロッと惚れるのも無理無い気がする。


 人見知りを少しでも改善させようとしただけだったのに、劇薬だったかも知れないと少し後悔した。




 それから、奈緒美は葛葉くんを追っかけ始めた。


 学校では葛葉くんグループの溜まり場である教室にも来るようになって、遠巻きながら葛葉くんを見てる。


 もちろん、また葛葉くんと遊ぶ予約も入れた。


 放課後には葛葉くんと遊ぶ予定やバイトのシフトが無ければ、昔葛葉くんがモデルとして出てた昔の雑誌を探したり、葛葉くんがやってる配信のライブや昔のアーカイブを見ている。


 ゲームの趣味も辞めた訳じゃなく、葛葉くんが配信で流行りのゲームをやる事も多々あるので、バイト代で同じゲームを買ってプレイする感じになった。


「ねえねえタエちゃん、知ってる?葛葉くんはね~~」


 そして戦利品の雑誌や配信で得た情報を私に自慢するのだ。


 正直に言ってウザい。


 いや、まあ。おかげで奈緒美が活動的になったのはいいんだけど。


 この前ウチの母さんとお話しに来た奈緒美のお母さんも奈緒美の変化を喜んでいたし。


 それに奈緒美の友達も増えた。


 なんと、葛葉くんのグループにいる金髪ギャルな鈴木が実は隠れオタクで、奈緒美のゲーム趣味に合わせて一緒に遊び親しくなったのだ。


 それに鈴木の他にも隠れオタクな女子が数人いて、奈緒美はその女子たちと友達になった。


 イケメンの追っかけをやってたら活動的になって友達も増えました!とか、出来の悪い広告でも見てるようで複雑な気分になる。


「奈緒美あんた。そんなに葛葉くんが好きなら告白とかしないの?」


 ある日の放課後、奈緒美の部屋に遊びに行ってたけど、いよいよ奈緒美の葛葉情報自慢も聞き飽きた私は告白しないのかと聞いた。


 すると奈緒美は気まずそうに目を逸らす。


「……実は、もう告白したの。……振られたけど」


 って、もう告白済みか!


 しかも振られたとか、展開早過ぎでしょ。


「はあ、振られたのによく葛葉くんの追っかけを続けていられるね」


「だってー。葛葉くんってまだフリーだから時間掛ければ逆転ありそうだもん」


「もん、じゃないでしょ。葛葉くんは多分裏で付き合ってる彼女がいるって。振られたのなら遊び相手で満足しておきなさい」


「遊び相手って……、つまり葛葉くんに……?きゃー」


 奈緒美は顔を真っ赤にして何か叫んだ。


 何を想像したのかは……察せられるけど。


「いやいや、あんたが手出されるんなら、私もとっくに出されて処女じゃないって」


 葛葉くんはそういう所は真面目なんだよね。


 だからこそ安心して遊んでいる所もあるけど。


「えっ、タエちゃんってまだ処女だったの?」


 奈緒美がもの凄く意外そうな顔をする。


「何よ。こう見えても私は貞操観念ちゃんとしてるんだからね。付き合ってもいない相手とそんな事しないから」


「意外。陽キャは遊びでエッチも普通にしてるんだと思ってた」


「他は知らないけど、私はしてないよ。普通に危ないでしょうが」


 相手が避妊してくれると限らないし、いざ本番となった時に相手の男が心変わりするかも知れないし、ゴムだろうがアフターピルも絶対じゃないもの。


 万が一の事を考えると、人生が台無しになるリスキーな真似は出来ない。


 似た感じで、私の他にも葛葉くんと遊ぶのはいいけど、エッチはちょっと……って子も多い。


「それもそっか。じゃあ葛葉くんも童貞……じゃなかった」


 そう。少なくとも葛葉くんは童貞じゃない。


 多分、今学期の頭に転校して来たのに程なくして退学されたアイドルの女子とやって……いや、やられている。


 これは奈緒美から聞いたんだけど、そのアイドルは引退したのかと思ったらⅤライバーになっていて、配信で葛葉くんを逆レイプしたっぽい話を自慢するように言ったらしいのだ。


 それで同然炎上したみたいだけど、それは自業自得だとして。


 学校からのお誘いで転校して来たアイドルがすぐ退学になるとか、どんだけの事をやらかしたのかって騒ぎになってたので、逆レイプなら退学も納得だと私や他の女子もその話に信憑性があると思った。


 葛葉くんが妙に女子に手を出さないのも、逆レイプで心の傷を負った所為でエッチな事に消極的になっているのはないのかと推測されてもいる。


 話を戻して。


「とにかく、はっきり振られたんなら葛葉くんとの距離感は考えておきなさい」


「えぇ。分かったよ、しょうがないなぁ」


 奈緒美は如何にも渋々って感じで頷いた。




 それからの事だけど。


 奈緒美は私の忠告は無視した。


 葛葉くんのファングループの中には葛葉くんの告白して玉砕したけどワンチャン敗者復活を狙って協力しよう、って小グループがあって奈緒美もそこに参加したのだ。


 何でもどういう子が何で振られたのかを話し合う反省会兼情報交換をして、次に活かす集まりだそうだ。


 ぶっちゃけ、誰かが上手く行きそうになったら足の引っ張り合いが始まるのが目に見えているんだけど。


 それまでは仲良く出来るだろう。


 で、その中で葛葉くんと付き合えた子が出ないと、大人になった後も同じ事で盛り上がった友達として長い付き合いになるかも知れなくて、そうなる可能性が高い。


 つまりいい事だ。


 いい事だけど……。


 なーんか、自分で紹介したとは言え、イケメン一人紹介しただけで、恋愛以外上手く行ってるのが釈然としない。




―――――――――――――――

 こんな感じで、モブ女子はモブ女子同士で仲良くやれてる話でした


 この話、最初は山田さん視点で恭一たちの学校での評判などを語る内容を考えてました。


 が、解説ばかりだとつまらなくなりそうで、何か事を起こそうと思い山田さんの幼馴染友達の北野さんが恭一にドハマりし、それを見た山田さんが恭一についてあれこれ語る内容にシフトしました


 もう少し話を続けるネタも薄っすらあったのですが、あまり内容が濃くなると山田さんと北野さんがモブじゃなくなりそうなのでここで切り上げました


 再登場する予定がない北野さんの今後をざっくり解説しますと、恭一のハーレムに入る逆転は無いまま卒業と進学し、恭一を追っかけたのは普通にいい思い出になります


 さらに補足すると、恭一に買って貰ったのにカヨが買い取ったプレゼントは、イチゴとアリアの所に流されて二人が歪んだ悦に浸りながら使ってます


 次は吉田アミや島川トモリをメインにした小話の予定です


 そして更にその次は例の特別番外を締める話の予定でそれで大体60万字になりそうですので五回目の間章を区切ると思います


 次の更新は十月中を予定しておりますのでよろしくお願いします<(_ _)>


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