特別番外『サブタイトルは本文にて』
1000フォロー、10万PV、3000♥記念の特別番外です。一度見てしまったら本編を見る度に思い出してちょっと笑えなくなるなど、禁断と言えば禁断かも知れません……
行間、多めに空けましたので、サブタイトルだけ見てブラウザバックするのも止めたりしません
―――――――――――――――
特別番外『脳破壊されて歪んだ彼の邪悪さが止まる所を知らない』
「なあ、恭子。あんな陰キャなんかほっといて俺と付き合えよ」
ある日の放課後。
私は同級生の男子に迫られていた。
私の名前は
そして自分で言うのもあれだけど……、私は凄く可愛い。陰で校内一の美少女と呼ばれるくらいに。
だからこんな風に迫られるのも初めてじゃないけど、今回は少し訳が違った。
「ごめんなさい、あなたとはお付き合い出来ません」
「あん?いいのか?仲間たちと一緒にあの陰キャをボコってもいいんだぞ?」
「っ……」
この男子が言う陰キャとは、私の幼馴染で彼氏の依藤イチゴの事。
最悪な事に、彼と付き合っている事がこの男子にバレてしまって脅されているのだ。
「じゃあ付き合えとまでは言わないからさ。デートだけでもしてくれよ」
「……デートするだけでいいんですね?それでイチゴには手を出さないんですね?」
「ああ、デートしてくれればあの陰キャには手出さないぜ」
結局私は脅しに屈してこの男子と放課後デートに出掛けた。
でもカラオケで歌ってる時、知らない男子たちが個室に押し寄せて好色の目で私を見た。
それで私は怖くなって防犯ブザーを鳴らし、聞きつけて来たカラオケ店の店員さんに助けられ、お巡りさんの世話にもなった。
これであの男子たちに絡まれる事はないだろう。
でもこれが原因で私の彼氏、依藤イチゴの性癖が歪んでしまった。
「恭子が……、恭子が……!」
それから顔を見たくなってイチゴの部屋に行ったら、イチゴは私が寝取られる事を想像してオナニーしてた。
どうやら寝取られ性癖に目覚めてしまったみたい。
イチゴは前髪が長くて目元が隠れているのに眼鏡まで掛けている、陰キャと呼ばれても仕方のない男の子。
でも頭は凄く良くて、子供の頃からネットを使ってお金を稼いでいて、昔から私が欲しがった小物や化粧品を買ってくれたり、美容や勉強、運動についてもアドバイスしてくれたた。
今の私が校内一の美少女と呼ばれるのも、私を支援してくれてたイチゴのおかげ。
物に釣られてと言われても仕方ないけど、私はちゃんとイチゴが好きで将来結婚してイチゴのお嫁さんになりたいと思っている。
だから小六の時、イチゴに告白して付き合えた時は凄く嬉しかった。
なのにイチゴの性癖が歪んでしまって、本当にイチゴと結婚出来るのか不安になってきた。
時間が過ぎて、私たちは高校に進学した。
進学先は私立悠翔高校。
イチゴの提案で、学費も出してくれるって言うから、ここに受験して受かった。
そして今。
「なあ、恭子。今日もデートに行こうぜ。明日は週末だから高級ホテルのレストランと部屋を予約したんだ」
そう私に声を掛けて来たのは同級生の男子、花京院アリオスさん。
金髪緑目の美男で、この高校の理事長の孫でもあるから、陰で学園の王子様とも呼ばれている。
「えっと、すみません。今日は予定が……」
今日はイチゴとこっそりデートする予定だったので断ろうとした。
「予定?恭子は俺の彼女だよな?彼氏の俺とのデートより優先する用事でもあるのか?」
けど、受け入れて貰えなかった。
そう。私はアリオスさんとも……付き合っている。
でも私が望んで付き合っている訳ではない。
「あんまり言う事聞かないと……八つ当たりでイチゴをどうにかしてしまうかもな?」
「それは……」
最初は私とイチゴ、そしてアリオスさんの三人で友達として付き合っていた。
でも私を好きになったアリオスさんが、イチゴを人質に取って私を脅し交際を迫られたのだ。
イチゴにも相談したけど、寝取られ性癖に目覚めてたイチゴはむしろ喜んでアリオスさんとも付き合うのを勧められて、仕方なくアリオスさんとも付き合っている。
「大丈夫だって。後でイチゴも呼ぶからさ」
「……分かりました」
結局私はその日の放課後、アリオスさんとのデートに出掛けた。
ホテルテナントの店を回ってブランド物の服とかを買って貰い、レストランで食事して、最後には部屋に連れ込まれた。
でも、すぐそういう事にはならない。
何故なら……アリオスさんは
正確に言えば、あそこが大きくなるのにひと手間かかる。
そのひと手間が何かと言えば……
「こんばんはー」
「来たか、イチゴ。では早速始めてくれ」
「ほい」
アリオスさんに呼ばれて来たイチゴが服を脱ぎ捨て、続いて私にキスし、私の体を愛撫しながら私の服を脱がし始めた。
「あああっ、恭子は……俺の彼女なのに……!」
そんな私を見て、アリオスさんのあそこが大きくなり始める。
そう。アリオスさんも寝取られ性癖を持っていて、さらには目の前で私が他の男に触れられるのを見ないと大きくならないくらいで、ある意味イチゴより重症。
アリオスさんが私を脅して交際を始めた直後から、イチゴがアリオスさんに私がイチゴに抱かれる動画を送り付けて煽ったのだ。
私が元々イチゴと付き合ってたのはアリオスさんも知ってたから、昔撮った動画だと言ってしまえば、動画を持ってるもはともかく動画での行為にアリオスさんは文句を言えない。
でもその動画でアリオスさんの性癖が歪んでしまい、寝取られ性癖に目覚めて、あそこが私と一対一では大きくならなくなった。
そこにイチゴがアリオスさんを色々言い包めて、アリオスさんはイチゴの言葉に流されてこういう関係になってしまったのだ。
イチゴはもしかしたら、寝取り……というか寝取り返しの性癖もあるのかも。
こんな私たちの関係とイチゴの性癖に巻き込まれたアリオスさんに少し同情してしまう。
私はこのままイチゴに抱かれた後、アリオスさんにも抱かれるだろう。
イチゴは私が他の男に抱かれるのを見て、悲しむのと同時に喜ぶかも。
願わくば、せめてこれ以上他の男に触れられない様に祈った。
―――――――――――――――
ちょっとして思い付きと気分転換で書いてしまった性別逆転シチュです
一発短編のつもりでアリオスが歪むまでは色々飛ばしましたが
こうして見ると恭子……もとい恭一の立場の悲惨さとか、イチゴの邪悪さが顕著になるかもと思ってですね……
書いた自分も色々震えてます
ちなみにアリオスが恭子とイチゴが付き合ってたのを知ってて引き裂いたのとか、アリオスのEDとかは恭一とアリアの関係を性別だけ反転するとややこしくなるので、反転後の性別に合わせて一部改変した感じです
このシチュの続きは……読者様方の反応と自分のモチベ次第です
性別反転しただけで邪悪さが強くなり過ぎて、作者の自分でもちょっと耐えられないので……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます