第28話 半夏生

どの村も

塩サバ焼いて

半夏生

この日だけはな

働かいでいい


半夏生

温風(あつかぜ)至り

雨が降る

天から毒が

振るの言い伝え 


昔から、七月の上旬はきつい田植えまでが終わり、半夏生(はんげしょう)と言って

農村では畑仕事は休みます。


ここから先の秋の収穫までの体力を

持ち堪える為らしいです。


地方で半夏生の日は

鯖、タコなどを食べる習慣があったと聞きます。


普段は山間の村で海の物は贅沢品です。

その日だけは特別だったんでしょうね。


面々と引き継がれてきた習慣には

意味があるのでしょう。


半夏生の日には家で家族と過ごしなさい。

でないと、雨が降り、天から毒が落ちて来ると

言う意味なのでしょうか。


機械なんか何にも無い、ただ、からだを使う農作業はきついもの。


こんなしきたりが無ければ、休めなかったのでしょうね。




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