周りからの視線と不可解な点
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!辛いいいいいいいいいい」
あれから、一週間もの月日が経過した。
いや、してしまった...
「全く戻らない!ってか夢なら覚めてくれ!」
だが、一週間で分かったことがある。
まず、この世界は夢ではなくおそらく現実世界であるということ。
探してみて分かったが、男の姿の俺はこの世界には存在していないということ。
そして、何故か自分の顔は覚えているがそれ以外について記憶がないということだ。
正直、右も左も分からなくて今にも発狂しそうだ。
あと、地味に周りからの視線が辛い。
「なあ、やっぱエロいよな」
「わかるー挟まりたい」
男子からは身体を凝視され、エロトークのネタにされる。
そもそも俺は女子が好きなのでキモすぎる。
「やっぱ、あの子媚びてるよね~」
「ってか男子と話してる声高くね?ファルセットかよ」
「それな!なんでわざわざこの高校に入ったんだろうね~オペラの学校に入ればよかったのに~」
女子からは愉快な愉快な陰口のネタにされる。
正直、最初の方は女子たちに対して負け犬の遠吠え乙!wなんて思って見下していたがこうも言われ続けるとだんだんと辛くなっていった。
こんな生活を続けているなんて美少女難儀過ぎる...!
人生イージーモードとか思っててごめんなさい...
「あっ...電話きてる...しもしも?心ちゃんどしたの~?」
西園寺からようだったので、取り合えず彼女に合わせてギャル口調で応戦しておいた。
女子の真似のするのにも慣れたものである。
「何それ~やっぱり最近のれな面白いねー!ウケるし~」
「...うぇ~い?それでどうしたの?」
「ん~とさ~明日土曜日じゃん?だから、遊ばない?」
このままの生活ではただ現状維持というだけで状況は変わらないだろう。
ならば、元の姿に戻るためにも何か変化を与えなければいけない。
ならば。
「いいよ~!」
それにれなの友人関係にひびが入ったらそれはそれで申し訳ない。
「なら、とりま映画館いこーぜ!」
「う、うん!いいね~」
ということで、これで何か変わるかは定かではないが俺は西園寺と共に映画館に行くことになったのだった。
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