§001 2022,06,30(Thu)

特許庁経済安保推進特別対策準備室




今日は木曜日。

北山は、自分のデスクで前日水曜日に自庁より発行された登録広報をスクロールで流し読んでいた。

公開された案件の査読―――これが今日メインの仕事だが、うんざりしても居られない。

いまは一職員であるだけだが、一応まだ審査官を狙うつもりもある。

これも勉強の裡と襟を正す。


日本における特許申請数は年間24万件余り。

時期によりそれなりの変動はあるものの、月平均20000件。

一方登録件数は月平均して17000件ほど。

単純計算で85%ほどが権利化される事になる。

通常、申請後1年半経た案件と新規登録された特許は、広報として公開される。

登録広報は毎週水曜日に、公開広報は翌日木曜日に特許庁のHPで公開されるわけだ。

当然権利が絡むため、基本庁内でも公開された案件以外は閲覧制限の掛かる機密事項。

審査過程を知るのは基本担当者とかなりの上位者だけ。

一般職はこうして公開以降に確認することになる。



ここは同じ特許庁でも特にセキュリティの厳しいエリア。

今年5月に成立した経済安全保障推進法。

経済的軍事的観点から見た重要物資の確保・基幹インフラ設備の事前審査・先端技術・重要特許の非公開化を4本柱とし、物流や知識の流出の面から国家の安全を意図する。

昨年11月内閣官房に設置された「経済安全保障法制準備室」を改称し、内閣府内に「経済安全保障推進室」を8月に発足する予定。

事実をぶっちゃければ法律は制定したが、やり方は検討中で、実際に作業内容を規定し施行されるのはまだ先―――、ということだ。


北山のいる特許庁経済安保推進特別対策準備室はその外郭として特許庁内での在り方を検討し提案していく為の部署。

行く行くは「経済安全保障推進室」に組み込まれるか、実作業部隊として特許庁内に新たな部署を設けるか、それは上の判断次第。

既にいくつかの提案は先月の時点で行っており、来週には最終報告が予定されている。

はっきり言って諸外国に比べ遅きに失した感は否めないものの、準備期間も含め約1年の過密強行日程だった。



今行っているのはその中の作業の一つ。

週当たり登録4000件・公開5000件の中から、先の4項目に該当する案件をフィルタリングするAIの精度チェックである。


現状週当たり1万件近い技術的な、且つ文章としても極めて読みにくい特許公報を全て人力で査読するには膨大な人手が要る。

と言うのも―――。

広報を真に理解し判断をするにはその道の専門家が行っても1件1時間ほどかかるだろう。

そもそも特許とは今ある技術の、を目指すものだ。

既存技術を理解し、それよりも何が優れているのか、どう優れているのか、そしてそれは有用なのか、それらを識別できる能力が要求される。

いかに特許庁とはいえ、現代の広大な技術範囲とその細部にかかわる事象、また特許独特の文体を十二分に把握できる必要十分な人的資源の確保などできるわけもない。


そこで流行りに乗じたわけではないがAIを活用し、過去3年分にわたる広報から教師化を行い精度向上してきた、と言うわけで。

何れは出願時に行われるようになるフィルタリングであるが、今は既に出願された情報によって、システムの構築を行うとともに最近時の申請案件に懸案となる重要な特許が存在しないかのチェックも兼ねている。

もともと特許庁の検索サービスで構築してきたシステムの、カスタム版がベースになっている。

それでも対象とする分野は、まさに今、各国各社が鎬を削っている分野であり、AIに判断させても件数は半分ほどにしか減らないのが現状。

つまり週5日の、1日当たり1000件―――。


現在はフィルター抽出された中から、要らない案件を人力で拾い出し、それを用いて更にAIの教師化を行うことによって、システム全体の、一段上となる精度向上を狙っている、と言うわけだ。



で、この1000件の解析作業に当たるのは、実質20人ほど。

延べ人数はもっと多いのだが、交代制になっていて、当番に当たる人数が20人となっていた。

特許審査官も中にはいるがほとんどが一般職、とはいえそれなりに経験を経た中堅であり今年6年目になる北山は若いほうだ。

当然ほかの業務もある中、日に50件の特許公報に目を通すというのは、経を読むが如く、中々に厳しい現代の苦行だった。





「―――ん・・・?」



北山の指が止まり、スクロールしたページが少し戻る。



「・・・水素電池―――?」



電池は蓄エネルギー分野だから当然20項目の特定重要技術に該当する。

電池を制する者が世界を制す、と一部で言われるほど全世界的に関心が高い。


中身は、と・・・先願事例は水素を用いた燃料電池。

だが請求項および実施例は高圧水素を非磁性容器に封入し、外装した電磁コイルで磁場を掛け、水素中に配した結晶体にレーザーを当てると磁場とレーザーの直交方向に電流を生じる―――というもの。

燃料電池における精緻なキャパシタ製造や巧妙な制御とは比べ物にならない程単純、寧ろ稚拙な構成としか思えなかった。

しかも原理証明に数式はなく、手製のコードで作ったというシミュレーション結果だけが数値ナシのグラフで載っているだけ。

掛ける磁場強度やファイバーレーザーの波長記述がやけに具体的な数字だが、結果として得られるエネルギー量の記述すらない。

技術の核心をぼかし模倣されない為の数値ナシはよくあるが、それにしても端折り過ぎである。

関連する学術論文の引用もなく、出願は聞いたこともない恐らくはベンチャー企業。

発明者は御子神彼方という名が1つあるだけだった。



「―――ってこれ登録広報かぁ・・・よくこれで審査請求通ったな・・・。

主要国の国際特許まで出願済みって・・・こんなのに100万以上金掛けてんのか・・・」



北山の目には、完全に実現不可能な夢想系特許としか見えなかった。

審査は一日当たり平均1000件―――。

当然コレは!と思う申請もあれば、どう考えても可笑しくないか? という申請もある。

但し特許申請の審査は原理や理論が正しいかを見るものではなく、言ってしまえば書式が正しいかどうか、を見る。

それさえ正しくて、且つ競合する特許が無ければ基本登録される。

そこには費用が発生する。

理論がクズで、出鱈目なら実現は出来ないから当然利益は生まず、登録料や年ごとの更新料だけが嵩んでいく。

なので登録はされたものの、実現性が無いと判断されたものは次年度の更新が行われない、ということになる。

査読があって正しいか否かが問われる学術論文とは異なる玉石混合の世界―――。


クズに思える・・・常識的には。

でも・・・。

一瞬、迷った。



「どうした、何か面白い案件見つけたか?」



意を決して、無視すべきサンプルとしての教師化行きのチェックを押そうとしたとき、後ろから声がかかった。



「あ、室長―――、いやこれなんですけど、よくこんな特許で審査通ったな、と。

しかも登録だからもう費用発生してるんですよ」


「水素電池、か。

成長分野ではあるが―――燃料電池の改良か?」


「いえ、構造は全く別ですね。

キャパシタも、制御記載もありません」


「・・・T? ―――実施例は0.5MBq? ―――これは・・・」



画面にあった実施例をチラ見した、庁内でも切れ者と知られる新井室長が押し黙った。





「―――北山、ちょっと来い」


「あ、はい」



長い沈黙の間、食い入るように内容を見ていたが、やがて顔色をわずかに変えた新井室長が他の同僚たちが並ぶ検索エリアを離れ、天井まで半透明なパーティションで仕切られたミーティングスペースに移動する。



「さっきの案件を開けてくれ」



指示されてそこにある端末でアプリを立ち上げると、北山がもう一度さっきの資料を開けた。

今度はしっかり椅子に腰を下ろし、画面をじっくりと眺める新井室長。

北山もつられて眺めるが、内容が変わるわけはない。



シンプルな記載、請求項は1項のみ。

先願に対するメリットは構成が簡単なこと。

発電量が多いこと―――但し数値はない。

原理証明はそっけない記述と説明不足な文章。

肝心の発電体は、特殊な結晶体とだけ記述。

実施例に添付された装置の概略。

結果電流の発生を確認とあるがここも実際の具体的な数値はない。

引っ掛かりは覚えたが、読み返しても実現性には乏しいと思う。



「・・・これ早期審査案件か?

出願日が今年の2月―――」



出願情報を確かめていた室長がつぶやく。

確かに出願日は今年の2月、奇しくもR国の軍事侵攻開始という世界に衝撃が走った日だ。

通常の特許申請なら、例え出願と同時に審査請求を行っていても、1年半後に公開、その後クレーム等なければ権利化の手続きが取れる。

しかし公開を以て権利化というシステムと1年半以上という時間はとても現代社会のスピードにマッチしているとは言えず、早期審査・早期審理という制度が1986年から実施されていた。

当初はその敷居の高さから殆ど活用されていなかったシステムだが、その後様々な施策を経て漸く現在では年間22,000件ほどが早期審査申請されている。



「え、うそ・・・登録から2か月で公開って、公開期間ナシの最短、スーパー案件じゃないですか!」


「・・・この会社の他の出願は?

少なくともこの特殊な結晶体の製法に関する案件が出ていてもおかしくないな」


「あ、はい」



会社名で検索を掛ける。

Interstitial intelligent industry Co.,LTD・・・略してIの3乗・・・Icube社。

絶対狙ってるベンチャーあるあるの社名。

Interstitial―――間隙・・・スキマ知性、か。

ちょっと捻った、皮肉の利いた名前かもしれない。

出願されていれば現在審査中や審査請求待ちも含め、出願件数だけなら北山でも確認できる。



「・・・無いですね、これ一件です」


「―――秘匿したか」


「・・・」



特許は発明者の権利を守るとともに模倣され権利侵害される危険性も孕んでいる。

特に昨今の外国は酷い。

国際特許を批准していても、自国内で平然と製造・販売するのを看過していたりする。

件数が多すぎて取り締まり切れないらしい。

国際問題化すれば一転懲罰的賠償までついて高額になるが。

しかも大抵は賠償されず、会社はそのまま廃業して消える。

なのに暫くすると違う社名で同じことをしていたりする。

最近ようやく国家の取り締まりが厳しくなったと聞くが、それでも地方ではやり放題らしい。


それら含め元々、一番重要な点は特許化しない場合も多い。

門外不出とか、秘伝の××とか、一子相伝みたいなK/Hは大方特許化されていない。


更には、この場合結晶体を特定しないことで特許の範囲はひろがる。

実施例がAと言う結晶体で在ったとしても、その時には知られていなかったBという結晶でも同じことが出来れば、それも特許範囲に含まれる。

勿論、別の会社がBと言う結晶体を特定して特許を出せば、それはそれで成立するので、大抵は請求項後付けで結晶体を特定するのだが・・・。

現段階では、そのヒントも出したくなかった、と見るべきか。



「・・・北山、審査履歴立ち上げろ」


「あ、でも俺まだその権限貰ってません」


「私の名前だ。

パスは自分で入れる」



北山は別アプリを開く。

新井室長のIDカードをスキャナに通すとキーボードを渡した。

記密度の高い情報には2重ロックがかかっていて、IDの他に指紋認証かパスワードが要求される。

立ち上がった画面に登録特許ナンバーを入れれば、出願から審理内容まで辿れる。



「審査官は・・・山路さんですね―――」


「山路か。

まあ、傍から見ると一見直感だけで採否を決めているように見えるからな、あいつは」


「ああ、あの有名人・・・確かにあの人、多少怪しくても通しちゃいそうですが・・・面接活用審査ァ!?

早期審理申請該当事由4項目ッ!!

海外特許、アジア拠点化推進法以外全部該当って―――意味不明!!」



確かに出願から最短2か月と言われるスーパー早期審査・早期審理では6つの推進項目のうち特定の2項目に該当しなければ申請できない。

その6つとは

(1)実施関連出願

(2)外国関連出願

(3)中小企業、個人、大学、公的研究機関等の出願

(4)グリーン関連出願

(5)震災復興支援関連出願

(6)アジア拠点化推進法関連出願

である。

既に販売中か少なくとも2年以内に販売計画のある実施関連特許であることが必須であり、加えて外国で既に出願されている特許であることか、設立10年以内で大企業の資本提携を受けていないベンチャー企業の出願であることが要件となる。

早期審査の項目で言えば、アジア拠点化推進法はグローバル企業の研究拠点等誘致に関連するから中小ベンチャーには関係ない。

グリーン関連・・・確かにこの内容が実施可能なら二酸化炭素を出さないエコな電池である。

だが、震災復興支援関連というのは訳が分からない。



「・・・北山はここで言う “T”がなんだかわかるか?」


「“T”? 濃度不問とありまずが―――」


「実施例にある」


「0.5MBq以上? ――――ッ!! Bqベクレル? 放射性物質のTって、トリチウムですかッ!?」


「・・・今福島第一原発で保有するトリチウム汚染水は150万トンを超え、日々140トンずつ増えている。

その平均濃度は70万Bqだ」


「それって・・・0.7MBq―――」


「なぜトリチウムが推奨なのか、この申請内に記述はない。

そもそも濃度不問だから、拘らなくても問題ないはずだ。

だが敢えて実施例に入れたのは、後から請求項に入れる場合もあるということだろう」


「・・・後付けで敢えてトリチウム水素を?」


「・・・現時点ではわからん。

ただ、特許は学術論文じゃない。

理論なんか後付けでも、実施した者勝ちだ。

実施関連案件と認められているなら、少なくとも2年以内に販売の実施計画があるという事だ。

それが本物で世に出てくるなら、原理や検証はそれこそ世界中の学者がやってくれる。

山路が面接審査して最短で登録したってことは、実現性在りと踏んだんだろう」


「・・・」


「北山、このままこの特許をS級リストに登録しろ。

ただしそれ以外のマークは一切なしで。

今後の展開・内容詳細如何によっては、経済安全保障推進法の存在意義に関わる案件だ」


「え・・・でもじゃあ情報封鎖ロックしなくていいんですか?」


「経済安全保障推進法は既に遅きに失している。

現在では少なくとも既に4月に申請されている国際PCT出願を、今更隠蔽する手段はない。

辛うじて国内だけなら情報封鎖できるが、それをすると逆に海外関連機関の関心を引く可能性が高い」


「・・・でも翻訳文は未提出ですよね?

優先特許は国内だから―――」


「今特許の国際情勢はそんなに甘くない。

先進国やそれに近い国には各国のネイティブと変わらない言語能力を持つ技術者がいる。

ウチにもLanguage TASK FORCEがあるだろ。

あそこの主な仕事は国際出願された重要特許の解析だ。

C国なぞ人口が多いからな、ウチの10倍20倍の規模だそうだ。

昨日日本で公開された特許は、昨日今日中には解析されている」


「・・・これが、そんなに価値の高い特許なんですか?」


「北山の専門は何だった?」


「電子です」


「Wmm――、では燃料電池が画期的な技術であったことは理解できるか?」


「・・・電力の獲得に燃料の燃焼を伴わない、つまり熱エネルギーを介在しないことですか?」


「そうだ。1次電池や2次電池は自身の内部に電気を貯めるからおのずと容量限界が存在する。

一方で燃料を消費する熱機関は燃料がある限り理想的には永続できるが必ず燃焼を伴う。

故に燃料を供給しつつ化学反応で電気を取り出す燃料電池は画期的だった。

今現在燃料電池の利用において、日本しか実施されていないのは、実は製造や制御、すなわち実施に関する主要な特許を国内企業がほぼ抑えているからだ。

無論製造コストやインフラ整備に膨大な資本が必要で、他国ではそれほどの価値を見いだせていないこともあるが、な。

そんな燃料電池だが、その基本概念は実は200年近く前の1837年にイギリスで発明されている。

つまり実用化・商用化まで170年かかった。

当然当時の特許など既に生きていない」


「・・・」


「この特許が実現不可能な無茶振り特許なら、それはそれでいい。

実用化できなければ来期以降更新されず消えていく。

だが経済安全保障にはブラフもデコイも必要だからな。

実際特許化されても商品化され実用になる特許など100件に1件あればいいほうだ。

それでなくとも先の燃料電池のように基礎概念は遠い過去に成立し、実用化まで他の技術発展を待たなければならない例も多い。

更に対外的に利益を生むのはその中の10件に1件だろう。

けれど、もしほんのわずかにでも可能性があれば、次の燃料電池の基本特許になる可能性がある。

電磁コイルとレーザーと、恐らくは触媒となる結晶構造―――、それで水素発電できるなら誰も聞いたことのない全く新しい方式・・・新技術の萌芽だからな。

そこにホンの僅かでも可能性があれば改良など全世界がこぞってやってくれる。

事実が先で理論が後付けなら、解明はうるさ型の学者が勝手に展開してくれる。

まあ、そういう特許の情報流出や秘匿化を意図した経済安全保障推進法の趣旨から言えば何故海外出願を止められなかったというところだ」


「・・・」



膨大な電子データの中の、一片の特許。

塵芥か、ダイヤモンドの原石か―――。


だがS級指定のタグをクリックした北山には、その瞬間全身に冷や水を浴びたような感覚が走った。









6月29日、日本で一通の特許公報が公開された。


世界中で無数にある特許の中の、たった一通。

タイトルは“水素電池”という極めてシンプルなもの。

請求項に至っても1項のみという近年の特許としては異例の構成。

無論世界各国の特許情報関係者や関連企業でも即日解析され、ある程度は注目を集めたらしい。

だがその殆どは、何故この夢想特許が承認され登録されたのか不可解、と言う結論の為だった。

言ってしまえば電磁石で訳の分からない結晶を挟み、周囲に水素充填してレーザーを当てれば電気が得られました、と言う内容。

実施例は構成だけでシミュレーションによる結果記載のみ、発電量の提示もない。

その筋の専門家が見て一笑に付した。

一時期話題となった一般細胞に酸や電気を通せば万能細胞が出来ると謳った某S細胞と同レベル、さすが日本との皮肉まで出た。

こんなので電気が得られるなら、カーボンニュートラルなど一発で吹き飛び、脱炭素を目指す研究に莫大な予算をつぎ込む苦労などない、と。

特許だから論文と違い、出しっぱなしOKで再現性の確認すら義務ではないのだが、こんなクズ案件に既に100万を超える国際特許申請を行っていることが物笑いの種だった。




この特許が、翌々日から世界を混乱の極致に落とすなど誰も予想しなかった。





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