第7話
そうだ、サークルの一年のみんなのツイッターフォローしとこう。
私はツイッターを開いた。
あ、アオさんのツイート。
何呟いてんだろ。
「今日も今日とてバイト。店長無能すぎ。」
「夕方のこの空気すき。」
「ぽんぽんがたいたいお。」
寡黙でクールなイメージのアオさん・・・
こんなこと考えてたんだ・・・
あ、一年がアオさんにリプ送ってる!
「今度アオさんのバイト先のカフェ行きたいです!」
「私も~」
「暇だからきてきて。お友達割引するよん。」
良いなー、こんな簡単にアオさんと話せて。
お友達割引かあ。お友達・・・
アオさんってどんなのにいいねしてるんだろう。
(いいね欄)
なにこれ、あ、av女優か・・・
「サエちゃん、アオさんのカフェ一緒に行かない?」
「カフェ?良いよー」
「やったー!」
私たちはアオさんがバイトしているカフェに行くことにした。
カランカラン
「いらっしゃいませ。」
あ、アオさんだ。
ドキ
ドキ
ドキ・・・
カフェの店員さんになってるアオさん。いつもと違う雰囲気。エプロン似合うなー。
はあ
好き!!
「何になさいますか?」
「えっと、、ケーキセットひとつ。」
「じゃあ私はレモンティーで。」とサエちゃん。
「了解しました。」
アオさんにこんなにしてもらっていいのかな。
えへへ。
「こちら、ケーキセットになります。」
「アオさん、かっこいいね!」とコソコソいうと、
「そう?笑」とサエちゃん。
私たちはカフェで楽しく過ごし、出ることにした。
「あの、お会計、、」
「ありがとうございました。」
アオさんがレジに立っている。
私は渡されたレシートを見た。
これって、、
「あの、ちょっと安くなってる、、、」
「あ、はい。お友達割引なんで、、、」
お友達割引!!
「え、良いんですか?」
「もちろん。」そういうと、アオさんは微笑んだ。アオさんは私を知っていてくれていた。一言も喋ったことはないのに。それがわかっただけでも嬉しいのに。さらにお友達割引もしれくれて、なんて幸せなんだろう。割引が嬉しいのもあったが、何より、アオさんの口から「お友達割引」と言ってくれたのが嬉しかったのだ。
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