第4話

「二次会行きたい人ー!!」「はーい!」

一次会が終わり私たちは外に出た。「一年は二次会くるー??」女の先輩がきいてきた。ちらっとサエちゃんの方を見る。ほのかに顔が赤くなっている。「サエちゃんはどうする?」「私、、帰ろっかな。酔っ払っちゃったし。」さすが真面目なサエちゃん。私は。。

男の先輩たちがアオさんの肩を組んで「アオはもちろん二次会いくよな?!」「当たり前じゃん。アオは強制参加だわ。」といった。「えー、まじっすか〜。」とアオさん。あ、アオさんってそういう感じなんだ。どちらかといえばパリピ寄りな感じ?飲みベ高い感じか。アオさんはどことなく嬉しそうにしている。

アオさんが二次会行くなら行こうかな。アオさんが来るのと、ただ単に酔って楽しくなったのもあり私は二次会に参加することにした。

「私行きます。」「お、一年良いね〜。じゃ、参加する一年は5人か。よっしゃ、みんなで行くぞ〜〜。」よく知らない先輩に肩を組まれ、次の店に向かう私たち。みんな相当酔っている。二次会ではアオさんと話せるかな。話せたら良いな。話せなくても、、アオ先輩と同じ空間にいれる時間が増えるのは嬉しいな。


二次会に来た。バーのような場所で大きな机を囲むようにソファがある。二次会に残ったのは15人ほど。みんなでソファに座った。「今年一年女子多いよな。」「あの子、かわいかったな~。レイナちゃんだっけ。」「あー、レイナちゃんね。あの子おっぱいおっきいよな。」「あ!それ俺も思った。」


おっぱい・・・。


「でもあの子タイチさんとどっか行ったよ。」「まじかー、持ち帰られたか。」「タイチさんやばいな。」


遠くに座っているアオさんを見た。アオさんは話に入らず黙ってきいている。

アオさんは他の先輩たちと違っておっぱいとか下品な話しないんだ。なんかイメージ通りかも。はあ。


好き!!


「一年生だよね。」隣に座っていた男の先輩に聞かれた。「あ、はい。」「飲み会楽しい?」「楽しいです。」


二次会は先輩達の内輪ノリのような感じで。私は話題に入れず、焼酎を飲んでいた。(二次会も焼酎縛り。)


ボー。


「眠たい?」隣の先輩にきかれた。時刻は3時を過ぎていた。「あ、はい。」「俺の膝で寝て良いよ。」「あ、はい。」

私は先輩の膝の上に頭を乗せたままどんどん目がさえていくのを感じた。今日初めて会った男の先輩の膝の上でいきなり寝られる訳がない。先輩は私を膝に乗せたまま普通に話を続けている。


なんだこの状況。カオス・・・。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る