#27
くさいセリフがよく似合う
ふざけたあいつを飛び越して
今、世界に朝が来る
悲しさが爆発して屋上のフェンスから飛び立ちたかった
苦しさの理由を探していた
虚しさが胸を覆い尽くして言い訳をやめた
空回りした歯車に舌打ちを一つ
吐き捨てた雑音が床に撒き散らかった
もう無事では居られない
警戒心が複雑に作用して無意味な不安に襲われる
限界のストレスがタバコの煙となって霧散した
ヘッドライトの灯りが家の中を照らす
臆病な犬が遠吠えをあげる午前二時
窓を開けて暗闇の中を睨んでいた
静けさが戻る数分で
明日はもう目の前
真夏の救急車の理由を知る
室内に飛び込んできたコバエを追いかけた
目立つカラーの痛車 カメラを向ける若人
花屋の飼い猫が車のボンネットで休む 日が落ちた頃
あの娘の眼差しの理由を僕は知らない
禊が済んだ過去のこと
羽を休めるように今は立ち止まる
飛び立つタイミングを失わずに今は見定めて
生々しい傷跡を撫でる
疼きを覚える雨の日は
未だに馴染めない空気
世界も眠っていて 私が目覚めるまでは
大げさなほど幸福を感じても
避けることが出来ない現実や
まだ見ぬ未来に不安を覚えて
それでも前に進むだろう
僕を置いて
世界とともに歩くだろう
僕を置いて 君を見つけて
世界を置いて進むだろう
僕だけの世界へ
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