#14
加齢、過労、ストレス…
それだけじゃ言い表せない
頭痛、吐き気、目眩…
その程度の言葉では表現できない
幻がいつも浮かんでる
夢で誰かが呼んでいる
過去に囚われて期待している
ここから飛び出す準備は出来ていない
インターホン、ノック音、知らない番号からの着信
無視したい全てに嫌気が差す
手放したいスマホ、やめたいSNS、電波のない場所を探して
苦悩を描いたモノクロの映画、色彩美を評価された写真集、新機軸な作曲センス
耳障りな井戸端会議、不快なほどの子供の声、小鳥の声が朝を伝えた
必死に掴む蔦にしがみついた亡霊
悔しくても誰にもぶつけることの出来ない現実
輝かしかった過去がいつまでも輝いている
視えない未来が誘う
果ては暗闇だと分かっていても進むことしか出来ない
戻ることは許されない
やり直しも効かない人生ゲーム
畑に生っている野菜をもぎ取る
水洗い後、齧り付く
泥水を啜る十年
味蕾の破壊された舌で味わう命
吹かした煙が闇夜に青白く消えていく
ケセラセラと口ずさんで…
暑すぎる羽毛布団のせいで今夜も眠れない
深酒の代償、デバフの掛かった今朝、今更やる気が漲る終末
舵を切ったはずのオールが海に浮かんでいる
悲しみを乗り越えたら別の世界線へ…
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