嗚呼、死だ

自分は物事を考えられるようになってからずっと死が怖かった。


死は唐突に訪れ自分を消してしまう。


死は自分から全てを奪う。


自分が生まれるまでに祖父は死んでいた。


自分は死から逃げられない。


天国や地獄はあると思うけど確かめられない。


転生したとき記憶を引き継ぐと思うけど確かめられない。


これらのことは死ななければ確かめられない。


自殺をしようとしても勇気はない。


死ぬまでに何かをしてもそれがどうなるかは生きている間しか分からない。


いくら死にたくないと思っても人は死ぬ。


常に努力をしても人は死ぬ。


死のことを怖がらない人がいるがそれが本当か信じられない。


生きているうちに死なないようにするのは無理だと思った。


いくら考えても考えつくのは死が怖いということだ。


ただ考えが変わったのは自分が生きているうちに自分をデータにすることを考えついた。


ただデータで生きていてもそれはデータだと思う。


生きているというより存在しているだろう。


また死までの時間を効率よく生きるのも一つの方法だ。


効率的に合理的に生きていけば死までの時間を有効活用できる。


それでは「幸せが足りない」と言う人もいるだろう。


確かにそうだ。


自分もそう思う。


しかし効率的に生きることも必要だ。


そもそも現在の平均寿命は70年程度しかない。


この70年の時間をうまく割り振って時間割表を作るとしたら人それぞれだろう。


例として睡眠:仕事:自由を3:3:4が大衆向けのモデルだろう。


人によっては仕事を増やす人や3種類だけだなく学習など新しく種類を作る人もいるだろう。


しかしそれでもこの問題は解決しない。


だって死にたくないから。

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