偏性風

世界一の世界遺産

あるとき、世界遺産条約が変更され世界遺産と呼ばれるものは世界に一つしかないものとされた。

世界各国は自分の国に世界遺産を造るための競争に突入した。

超巨大な建築物が大量に造られた。

世界一高い人工的に造られた鉄筋コンクリート造りの山。

意図的に滅ぼした世界一栄えていた国の都市。

世界一規模の大きい工場の跡地。

世界一高い人工的に造られた鉄筋コンクリート造りの山は、世界一栄えていた国が造った山で、もともとあったその国で一番高い山の上に造られた。

森林にコンクリートを流し、その上に鉄筋を入れて造られた。

訪れた人々は山頂までエレベーターを使って移動できる。

世界一栄えていた国の都市は、世界一規模の大きい工場で製造された兵器によって破壊された都市だ。

もともとあった都市は歴史あるものだったが、ある大量破壊兵器によって跡形もなく消されてしまった。

そこに何かあった痕跡すらないため、訪れた人々がそこにあったものを想像することができる。

世界一規模の大きい工場の跡地は、世界一栄えていた国の都市を破壊した大量破壊兵器を製造したことで有名な跡地だ。

大量破壊兵器を大量に生産していた際、事故により工場が蒸発した。

パニックになった人類は地球から逃げて行ってしまった。

その後、世界中のあらゆるものは破壊され、残った荒れ果てた惑星、地球が世界遺産になりました。

これで世界遺産は一つになりました。