良心的な戦争
自分が小学生のとき「何をするときもルールを守ること」と先生が言っていた。
それが自分の覚えてきたことだ。
戦時になって自分が徴兵されてからも、そのルールを守り続けた。
時刻██座標██にて、戦闘が勃発、自分は支援砲撃を要請し、敵残存部隊をすべて撃破した。
市街戦にて、自分は1個大隊を率いて突撃しそこにいた民間人を撃破した。
「ルールは我々を幸せにするためにあるものです」と先生が言っていたのを思い出した。
あるとき部下にこんな質問をされた。
「大隊長殿、なぜ50年前までは非戦闘員及び降伏者、捕獲者の保護をしていたのですか?」
「分からない、当時の人々は敵が生きていくのがどれだけ恥ずかしく、残酷なことなのか理解していなかったのだと自分は思うぞ」
「そうですね、当時の人々はそこを理解していなかったのでしょう」
そうして自分たちは敵を撃破しつくした。
今日も自分たちはルールに従い人類を幸せにしている。
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