第6話

「見せてよ、それ」

陽子が奈々に言った。

「なんか、気に、いらないんだよね、それ」

「どれどれ」


  何もかも わかっていた

   あなたが わたしに

    永遠に 振り向いてくれないことも


 何もかも 知らなかった

    どんなにワタシが

    アナタだけ 愛していたのかを


不都合な愛は

不規則な愛は

 誰の目にも止まらないうちに

   東京湾に鉛詰めにされて

    捨てられてしまうのね


   東京ロストLOVE❤️❤️

     あの海に 愛は💕捨てたの


     東京ロストLOVE❤️❤️❤️

      知らない人に 恋をしただけ


「いい、これ受ける〜ッ」

陽子がはしゃいでプリントを

振り回した。

「受けないわよ。こんなもの」

奈々が💢ぶんむくれた。

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響けこの歌 @uwm54213

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