第11話 「園児の事故に、さようなら!」子どもを授かりたくても授かれなくて苦しむ人や、保育に悩む人たちの気持ちも、わかってあげよう!

 「せんせい?これ、あげる!」

 「これは?」

 「ともだちと、いっしょに、つくったんだよ?」

 ユズハ先生は、マキちゃんから、異世界のゲームセンターの小さな景品を重ねて作った特大のペンダントを、受けとった。

 そして、泣いた。

 「せんせい?どうして、ないているの?」

 「…何でも、ないよ?」

園児がどこかにいってしまうアクシデントも、こうしたハッピーエンドな事故になれば良いのにね。

 …いや。

 いや、違う!

 違うぞ!

 ハッピーエンドの事故で終わろうじゃなくて、そもそも、はじめから、どんな小さな事故も起こしちゃあ、いけないんだ!

 「見つかって、良かった…」

 ユズハ先生は、マキちゃんを、キュッと、だきしめてあげた。

 そうして、もういちど、泣いた。それは、すべての保育士や園児に向けた、いたわりの涙だった。

 こうして、「もみのきてんしのはほいくえん」は、「もみのきてんしのなみだほいくえん」に、なりました。

 身分のある、人たち?

 子育てにやさしい日本にしたいのなら、お金をばらまくんじゃなく、子育てをしやすい環境を作る努力を、してみよう!

 苦しむ人の気持ちを、考えられるようにしよう!

 子どもを授かりたくても授かれなくて苦しむ人や、保育の力があっても、満足に力が出せない人たちのかかえる気持ちも、わかってあげられるようにしようよ!

 そうすることで、アクシデントは、なくなる気がする。

 「園児の事故に、さようなら!」

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園児の事故を、考えよう!「おなかに、赤ちゃんを授かりました。結婚します」新年早々に言う、芸能人。それ、記者会見を開くことですか?子どもをもてない女性の立場とか、たぶん、考えていない。 @maetaka @maetaka1998

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