第5話 「配置基準」のルールから、見直してください!だから、園児たちの事故が、なくならないんじゃないの?保育には、たくさんのトリックがある。

 「育メン」

 この言葉も、良くないんじゃないのかな?

 「育児をする男性」

 はあ?

 男性が育児をするのは、当たり前でしょ?

 「育メン」

 その言葉には、こんな考え方が、ひそんでいませんか?

 「育児は、女性がすること。男性は、やらなくて良い。けど、手伝う。女性思いだぜ!」

 当たり前のことが、女性思いの行動に、すり替えられている。育児の問題は、こんなところにも、隠されているんだ。

 ちょこっと、政治の話。

 国会で、こんな話が出たときのこと。

 「男女の保育士の、給与が低すぎます。待遇が、悪すぎます。日本は、子どもを満足に育てられなくなっていく国に、なってしまうんじゃないですか?」

 この質問に答えた女性の大臣が、悲しかった。

 なんと、女性の保育士の給与を、他の職種(仕事)で働く、同じく女性の給与と比べはじめたのだ!

 その大臣、こう思っていたでしょ?

 「保育は、女性がやること。女性の仕事。だから、他の仕事の女性と比べれば良い」

 保育事故は、偉い人の、あやふやな考え方からも、起こされている気がする。どこが、「偉い人」なんだか…。

 保育士たちは、園児たちの動きに、大あわて。

 「皆?いなくなっちゃって、心配したんだよ?どこで、何を、やっていたの?」

 「ないしょ」

 「ないしょ」

 日本には、たくさんの保育の方法がある。

 園や保育士によっては、部屋に、鍵をかけてしまうこともあるという。鍵をかけて、園児たちを、どこかに出かけさせないっていうんだろう。

 保育基準の痛み、保育疲れが、そういう保育をさそうのかな?

 「待機児童を、なくしましょう!」

 今になって考えてみれば、それ、後でやっても良かったのに。

 やるなら、日本の保育士の配置ルールを、変えてほしい。

 日本では、他の国に比べて、保育士 1人が見なければならない子どもの数が多すぎる。

 ちゃんとした世界機関が、調べたデータがある。

 20カ国くらいを調査してみたら、保育士 1人が見る 3歳以上の子の上限は、平均して18人だとわかった。

 保育ルールを、しっかり、考え直したい!

 今のままのルールだと、 1人の保育士が、18人の子を、一緒に見なければならない。

 園児たちは、学校の児童生徒と違って、イスに、じっと座っていてくれるわけじゃないのに!

 日本の保育には、ホント、余裕がない。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る