高2
高2でも、マーリアちゃんと同じクラスだ。
高2でマーリアちゃんと初めてえっちした。
ボクの部屋で。
でもボクの体は、ちっちゃい頃から女の子みたいだから、マーリアちゃんとえっちしても、女の子どうしのえっちみたいだった。
だけど、マーリアちゃんは、そんなボクとの女の子どうしみたいなえっちを好きみたい。
修学旅行で富士山に行くことになった。
まだ1か月先だけど、学校で、登山に関しての準備の講義を聞いている。
高校からバスに乗った。
バスガイドさん、めっちゃ可愛い。
「こう見えて、もう結婚してるんやで~」
ってドライバーさんは教えてくれた。
「指輪も今日は、はずしてきてはるんやから」
って言われて
「きゃあああ、それは言わない約束やったじゃないですか~」
って怒ってて可愛い。
まあ、ボクにはマーリアちゃんいるから、バスガイドさん、結婚してても良いけどもって思った。
いちばん前の席に、マーリアちゃんと座った。
いちばん前の席やったから、バスガイドさんのことをずっと見ていた。
バスガイドさんとサービスエリアで、いろいろしゃべってた。
ボクは可愛い下着を好きだって言ったら、バスガイドさんはボクに、バスガイドさんのいつも愛用している下着をボクにくれた。
優しくて可愛いバスガイドさん。
結婚してなかったら、たしかに、ほれてまうやろーっ!
結婚してても、そんなん、ほれてまうやろーっ!
マーリアちゃん、いなかったら、ぜったいに、ほれてまうやろーっ!
マーリアちゃん、いても、そんなん、ほれてまうやろーっ!
宿泊先に着いて、夜はマーリアちゃんといっしょにお風呂に入った。
家でも、たまに、いっしょにお風呂、入っているけども。
大浴場でマーリアちゃんといっしょにお風呂に入るのは、中3の時の修学旅行以来やから、約2年ぶりくらいかな。
マーリアちゃんはボクの背中をきれいに洗ってくれる。
ボクも、お返しに、マーリアちゃんの背中をきれいに洗ってあげた。
「マーリアちゃん?」
「なに?あやめっち?」
「ボクたち、パリの幼稚園で出会ったやんか~?」
「そやな~」
「最初、マーリアちゃん、ボクのうしろに、さよりんいるよって教えてくれたやんか~?」
「そやな~」
「あの時な」
「うん?」
「めっちゃ嬉しかったんやで~」
「えっ?そうなん?」
「うん...」
「なんで~?」
「えっとな...ロンドンからパリに引っ越して、その時、さよりんに引っ越しの日を言わないで来てもうたからな...」
「うん...」
「そんなん、さよりん、ぜったい、めっちゃさびしいやろな~って思ってて...」
「あ~、さびしいかも...」
「そやろ...でも、さよりん、ボクのそばにいるって、マーリアちゃん、わかってくれて、ボクに教えてくれて...」
「うん...さよりんのこと見えたからな~」
「そんなマーリアちゃんのこと、ボクは、幼稚園の頃から、めっちゃ好きやってん...」
「えっ?...」
「マーリアちゃん幼稚園にいてくれたから、今まで、ボクは、さよりんとも、他のいろんな友達とも、やってこれたんやなあ~って...」
「えへへ...」
翌朝、富士山5号目までバスで行き、そこから登山した。
頂上付近まで登ったら、急にフワーッと白い霧に包まれた。
「うわっ!真っ白い霧やーっ!」
って、マーリアちゃんもびっくりしてた。
でも、なんだか、めっちゃ神聖な雰囲気もするような真っ白い霧だった。
霧の中で、マーリアちゃんと抱き合ってキスした。
そしたら、さよりんもあらわれた。
ボクには、さよりんの姿を見ることはできないけど、さよりんの存在を感じる。
マーリアちゃんも感じている。
なんなら、マーリアちゃんはさよりんの姿も見えてる感じだ。
「えーっ!さよりん、富士山頂上付近にまで来れるのーっ?」
って、さよりんに向かって言ってみた。
もう、さよりんは、ボクのいるところならば、どこでもいっしょにいられるんだろうなっ!
ボクやマーリアちゃんといっしょに、白い霧の中にいるように感じる。
だけど、なんとなく、この富士山で、さよりんもボクのところにあらわれるのは最後のような気もしていた。
さよりんは特に何も言ってないけども。
もしかしたら、さよりんにも好きな人、できたのかも。
だれかと沖縄の学校で、付き合い始めているのかも。
ボクは富士山だから、今しかないのだろう!って思って
「マーリアちゃん、結婚しよう!」
ってプロポーズした。
マーリアちゃんも、ちょっとだけ、びっくりしてたけど、笑って
「いいよっ!」
ってOKしてくれた。
さよりんも祝福してくれてるように感じた。
ボクはマーリアちゃんと抱き合った。
マーリアちゃんを優しくギュッと抱きしめた。
今までは、さよりんに、よく同じように優しくギュッて抱きしめられていたボクだったけど...
富士山の真っ白な霧の中で、ボクはマーリアちゃんと抱き合ってキスしていた。
さよりんは、そんな2人のことを優しく見守ってくれているように感じた。
もしかしたら、ボクに、マーリアちゃんへのプロポーズをさせてくれたのは、さよりんだったのだろうか...
富士山だったことと、白い霧の中で、さよりんを感じたことで、ボクはマーリアちゃんにプロポーズしたのかもしれない...
婚約指輪はディズニーの指輪にしようかなって、なんとなく、思った。
2人とも、18歳になったら結婚しよう!って思った。
20歳くらいで2人のこどもも、できたら良いなあ~って思った。
でも、まあ、2人とも25歳くらいの時に、2人のこどもも誕生すれば良いかなあ~って思った。
そしたら、さよりんの存在感も、フッと消えたように感じられた。
それと同時に、富士山の真っ白な霧も、フーッと吹き飛んで、また、もとの富士山の頂上付近の景色に戻っていった。
マーリアちゃんと手をつないで、富士山5号目まで、降りていった。
5号目で、バスガイドさんは、みんなの帰りを待っててくれていた。
バスガイドさんはボクに
「はいっ!これ...」
って言って、ピンクの手紙みたいなものを渡してくれた。
「これ、何ですか?」
って聞いたら
「バスの中に落ちてたの...」
って言ってる。
手紙のようなピンクの紙を見てみたら
『あやめっち、おめでとう!byさよりん』
って書かれてあった。
マーリアちゃんにも見せたら
「うわっ!さよりんからだ!」
っておどろいているけど、めっちゃ嬉しそう。
お土産屋さんで、富士五湖の、丸くて可愛い緑のマリモを買って帰った。
マーリアちゃんも
「わたしも買おうーっ」
って言って、マリモ、買っていた。
それから、学校で、美術部として文化祭で展示する絵を描きはじめた。
富士山の風景画。
真っ白な霧と富士山の幻想的な風景画。
真っ白な霧の中には、さよりんの姿も描いてみた。
マーリアちゃんも富士山を描いている。
相変わらず、迫力ある富士山の風景画。
ボクはちっちゃい頃、いつも、さよりんに優しくギュッと抱きしめられていた。
ボクは、それで、ちっちゃい頃も、いつも、めっちゃ安心していた。
ボクは日本のことや日本人のこと大好きだ。
それは、さよりんのことを大好きだからなのかもしれない。ぜったいにそうだ。
さよりんにギュッと抱きしめられている、あの優しくて、あたたかな雰囲気は、なんか、日本的なのかなあ~って思ったりもしている。
ボクは、ママもパパも日本のこと大好きだから、ボクも大好きなんだろうけど、ボク自身は、たぶん、さよりんのあたたかさや優しさを通して、日本を好きになってきたんやろなあ~って思う。
さよりんは、いつも、優しくボクを見守ってくれてる...そういう優しくあたたかな雰囲気の中に、ボクはめっちゃ日本を感じてしまうのかもしれない。さよりん、ありがとう!
ちっちゃな頃から、さよりん、今もずっと、ありがとう!
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