下着

ある日曜日。空里の小学校のお友達、数人で家に遊びに来ていた。玄関の外から、すでに、ワイワイガヤガヤにぎやかな声、聞こえてきてた。

玄関で、その子たちと会ったので

「こんにちは~」

って言ったら、みんなも

「こんにちは~」

って答えてくれた。

小学生たち、みんな可愛いなあ~って思っていた。


しばらく、みんなで、空里の部屋で遊んでいたみたい。

時々、部屋の中から

「キャアキャア」

言ってる、みんなの声、聞こえてきた。

「相変わらず学校でも人気者なんだなあ~空里は!」

って思った。

「沖縄の小学校でも、みんな遊びに来てくれて、空里、良かったなあ~」

って思っていた。


みんな帰る頃になって、ガチャっと部屋のドアを開けて、みんな出てきて、玄関のほうから

「空里ちゃんのお姉ちゃん、さようなら~」

って、みんな言っていた。


空里は

「沖縄でも、みんな、あやめっちのことをお姉ちゃんだと思うんだなあ~」

っていうような顔をして、お友達を玄関で見送っていた。

「バイバ~イ!またね~」

「バイバ~イ」

って、みんな言っていた。


ちっちゃい頃から、空里のお友達は、みんな、どこに行っても、ボクのことを空里のお姉ちゃんだと思っている。

だから、沖縄でも、みんな、そう思ってるんだなあ~っていうような顔を、空里はボクに見せていた。


ボクは、そんな空里に対して

「べつに、いいやんかっ!」

っていうような顔を見せていたから、空里も

「まあ、べつに、それでもいいかっ!」

って思ってたような感じだった。


那覇の家は港のすぐそばの6Fだ。だから、めっちゃ解放感ある。それで家でボクは1人の時は、速攻で、裸になって、ママの三面鏡を開いて、えっちな格好をして、自分で見ている。

那覇はあたたかい。

下着も、自分のをちっちゃく作り変えて着ている。

なんとなく、ちっちゃくて可愛いの好きなのだ。


でも、そのうち、自分のをちっちゃく作り変えるのではなくて、もっともっと可愛い下着をほしくなってきた。

女子の可愛くて、えっちな下着。

中2になったら、急に思春期になって、家で1人の時は、いつも、1人でえっちな格好をして、えっちな気分になってる。

沖縄の空気も、そうさせてるところもあるのかも。

あたたかな空気だし、家はめっちゃ見晴らし良くて開放的。


中1の時は、まだまだ、そんなふうではなかったのに...中2になったら、急にめっちゃえっちになってきた。

だから、時々、みんなもそうなんやろか?って思ったりする。

中2になって、急にえっちになってきたのは、ボクだけじゃなくて、みんなもそうなのかなあ~って。

みんなも中2になったら急にえっちになってくるのかなあ~って。


家に、さよりん来て、2人きりの時は、もうめっちゃドキドキ。

どうしたら良いかわからなくて、とりあえず、さよりんの絵を描いている。


さよりんも、家に遊びに来てくれた時は、さよりんの高校の宿題とかも持ってきて、やっている。

なんか、面白そうな図柄とかを描いている。

布とかにもプリントしたりもしている。

そんな高校の工芸科の課題とかを見るのも、めっちゃ勉強にもなるから好きだ。


あと、さよりんは家に来ると、めっちゃ踊ったりしてて、その動画を配信している。

歌ったりもしている。


沖縄にも、アイドルフェスとかもあるから、さよりんや葵ちゃんたちと、よく観に行っている。

あやめっちとして、知ってもらえるようになってきた。

本土から来たアイドルの子たちは、沖縄に住んでると、みんな

「いいな~沖縄」

って言ってくれる。


沖縄の中学生はみんな音楽好きだ。

沖縄には伝統楽器もあるし、沖縄独自の音楽もある。

ボクも中学で、みんなと歌ったりしている。

みんな歌ったり踊ったり、楽器を演奏したりして、それを動画に撮って配信している。


葵ちゃんも音楽好きなので、家に遊びに来てくれた時は、いっしょに歌ったりして動画に撮っている。

ピアノもめっちゃうまい。

学校でも、校内の演奏会みたいな時は、いつもピアノの伴奏を弾いている。


家の前に公園あるから、そこに行って、さよりんや葵ちゃんと、ずっと踊ったりしてる。


あと、あっ、そうだ!さよりんや葵ちゃんに可愛い下着をもらったりもしてる!

たまに可愛いの、くれる!

中2になって、いちばん良いのは、そういうことかなあ!

そんなことないかっ!

沖縄の中2になってからも、色んなことをみんなといっしょにやってきたなあ~。


秋に楓ちゃんから連絡入った。

「沖縄のあやめっちのところに遊びに行ってもええ?」

うわっ!楓ちゃんやんっ!

「ええよーっ!いつでも来て来てーっ!待ってるでーっ!」

って返事したら、めっちゃ喜んでた。


那覇空港まで行った。

「うわーっ!あやめっちーっ!久しぶりやなあーっ!」

「うわーっ!楓ちゃんやんっ!」

久しぶりに楓ちゃんの可愛い大阪弁を聞くことできたっ!嬉しいーっ!


那覇の家に着いた。

「うわーっ!めっちゃええとこやんか~!」

って楓ちゃんも感動している。

「そやろ!」

「めちゃめちゃ見晴らしええな!」

「それな!」

「開放感ありまくりやんっ!」

「ほんまそれ!」

「日当たり、風通しもバツグンやな!」

「そうやねん!」


なんとなく、沖縄の友達とも、楓ちゃんに会わせたくなったから、葵ちゃんに連絡した。

葵ちゃんもすぐ来てくれた。


「大阪の時の楓ちゃん」

「沖縄の中学の葵ちゃん」

って2人を紹介した。


「はじめまして~」

「こんにちは~」


「葵ちゃんも美術部やったからな、いっしょに沖縄の中学でも美術部に入ったんやで!」

「あっ!そうなんや!」

「3人とも美術部なんだねー」


「みんなで絵でも描こうか!」

って言って、ボクのスケッチブックに、みんな、それぞれ絵を描きはじめた。


「沖縄やから、ええ風景画とかも、めっちゃ描けるやろ?あやめっち!ええなーっ!」

「うんっ!いい景色いっぱいあるからな!」


「葵ちゃん?」

「なに?楓ちゃん」

「あやめっちな、美術部でいつも、どんな絵、描いてるの?」

「どんな絵?...えっと...可愛い女の子のキャラクターの絵とかかなっ!」

「えっちな絵とかも描いてるんちゃう?」

「べつに、可愛いけど、そんな、えっちっていうわけでもなくて、可愛い女の子のキャラクターだよ」


「ええねんっ!沖縄に来てまで、そんな、しょうもないこと言わんでも...」

「学校では描いてなくても、家では1人で描いてるはずや!」

「もう大阪、帰る?」

「うそうそ、わかった...もうちょっと沖縄にいるっ!」


それから3人で、沖縄見物に出かけた。楓ちゃんのために。

パイナップル園に行ってパイナップル食べたり、鍾乳洞の中に入ったり、美ら海水族館に行ったり。


スケッチブックも持ってきてたから、行った場所行った場所で、3人で記念に絵を描いた。

「沖縄に来て、こんなにいっぱい、いい風景画とかも描けて、良かったわ!」

「そやろー」

「楓ちゃんの風景画って、テキスタイルのような味わいあるねっ!」

「さすが葵ちゃん!わかってらっしゃる!」


「楓ちゃんの実家は呉服屋さんやから...」

「沖縄の衣裳の柄や生地なんかにも、めっちゃ興味あんねんな~」


「あっ!そうや!さよりんっていう、ボクのロンドンからのお姉ちゃんみたいな子、今、沖縄の高校の工芸科に行ってるで」

「えーっ?ほんまにー?」

「うんっ!伝統工芸を中心に学んでいるらしい!」

「ええなーっ!」


「あっ!そうだ!沖縄の生地を染める体験教室みたいなんあるょ!行ってみる?」

って葵ちゃんに言われて

「うわーっ!行く行く!やってみたい!」

って、楓ちゃんも賛成したから、3人で、体験教室に参加してみた。


「めっちゃ面白かったわ~。良き勉強になった!ありがとうー!」

って言って、楓ちゃんは大阪に帰って行った。



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