夏から秋

葵ちゃんと2人でディズニーランドに行ってから、また沖縄に戻って来たー。

葵ちゃんとのディズニーランドは、ほんまにめっちゃ面白かった。良かった。

留学のほうも成果あったー。


夏休み明けに、中学校の体育館で、留学の成果をみんなの前で、葵ちゃんと発表した。

沖縄の中学生は、みんな海外とかにも関心あるのか、熱心に聞いてくれている。


さよりんも、葵ちゃんとボクの留学に興味を持ってて、日曜日に会いに来た。

たまたま、その日曜日は、葵ちゃんも家に遊びに来てくれていた。

さよりんと葵ちゃんは初対面だったから、おたがいに

「はじめまして~」

って言って、あいさつしていた。


それから、さよりんは、葵ちゃんとボクの留学の内容を熱心に聞きはじめた。


「ディズニーも面白かった?」

って、さよりんに聞かれた。

「あーっ!やっぱり、さよりん、ディズニーにも来てたのかーっ!」

って思って、さよりんを見たら、ボクのことを見て笑っていた。


「はいっ!あやめっちといっしょで面白かったですょー」

って葵ちゃんは答えていた。


「さよりんの行ってる工芸科って面白いですか?」

って葵ちゃんは、さよりんに聞いていた。

「面白いよ!沖縄だけに伝統工芸を学べるし、いろんな工芸を学ぶこと出来る」

「えーっ!いいなーっ!わたしも工芸科に進学しようかな」


せっかく、さよりんも家に会いに来てくれたから、さよりんの絵を描きたいな~って思った。

「美術部だから、さよりんをモデルに絵を描いていい?」

って聞いたら

「いいよ」

って言って、ソファにすわって絵のモデルになってくれた!

さよりん、高2だから、描いてて面白い。

いろんなポーズをとってくれた。


翌週の日曜日、さよりんに誘われて、いっしょに近くのプールに行って泳いだ。

さよりん、めっちゃきれい。

空里も、あとからプールに来て、嬉しそうに飛び込んでる。


葵ちゃんにも連絡したら、葵ちゃんも来た。

葵ちゃんの水着姿も可愛い。

みんなで夜までプールで泳いだ。


4人でレストランに入ったら、空里だけ、今日もまた、お子様メニューを渡されていてワロタ。

ププッ~て笑ったら、お子様メニューについてる旗をくるくる回して喜んでいる。


しばらくして、学級委員の合宿で西表島に行った。

中学の各学年全ての学級委員の連携と親睦を深めるために。

西表島で、みんなでキャンプした。

料理を作って、みんなで食べる。

テントを張って、ボクは女子の学級委員といっしょに。

夜は満天の星のもとで。

結衣先生も、沖縄の島でのキャンプに、ボクも参加することに対して、とても期待してくれていた。

「あやめっち、しっかりね~」

って応援してくれた。

「なにより沖縄の島をみんなと楽しんできてね~」

って言ってくれてた。

島の大自然に触れられたし、海も緑も、そして星も、ぜんぶめっちゃ凄かった!

沖縄ならではの島での合宿。

沖縄の学級委員のみんなとも仲良くなれた。

帰ってから、クラスのみんなにも、島での合宿についてを発表した。

葵ちゃんも、ボクの沖縄の島での合宿生活を喜んでくれた。


沖縄はずっと、あたたかい!良きところ!

女の子みたいなボクにも、みんな、めっちゃあたたかい!


沖縄での、アイドルのイベントに、葵ちゃんと2人で行ってみた。

ビーチの特設ステージで、10組くらいのアイドルのライブをやっている。

どのアイドルのライブも、めっちゃ熱い。

葵ちゃんもノリノリ。

ぜんぶ初見でも、フリコピしている。

ボクも葵ちゃんといっしょにコールしたり、ミックスしたり、フリコピしたり...


そのあと、特典会もあって、アイドルと握手して、2ショットを撮る。


葵ちゃんは、パラレルワールディっていうアイドルグループの、パコティーヌっていう女の子のことを推している。

今回のフェスにも、このグループも参加しているために、葵ちゃんはボクを誘ってくれて、2人でいっしょにフェスを観に来た。


葵ちゃんは、フェスの間、他のグループの時でさえノリノリだった。だけど、パラレルワールディ登場したら、もっともっとノリノリに盛り上がっている。


パコティーヌは黄緑担当なので、葵ちゃんも黄緑のサイリウムを振っている。


葵ちゃんは特典会でもパコティーヌのところに行って、握手しながら、しゃべっている。

もう何回か行ってるみたいだから、かなり仲良くしゃべってる。


ボクも、せっかく来たから、パラレルワールディの特典会の時に、白担当のアムピョンのところに並んでみた。


「はじめまして~」

ってアムピョンにあいさつしたら、アムピョンも

「はじめまして~」

って笑って答えてくれた。


パラレルワールディっていうグループは、前から知っていて、アムピョンにコメントをおくったりもしていた。


「あやめっちです~」

ってアムピョンに言ったら

「あーっ!アムピョン!いつもコメント読んでるよっ!」

って。

「えーっ?名前、知っててくれてたの~?」

「知ってるよ~!いつもめっちゃ面白いコメントだから、笑ってる」

「うわーっ!嬉しいなー」

「いつもありがとうねー!」

「きゃあ!こちらこそ、ありがとうー」

アムピョンと握手して2ショットチェキを撮った。

アムピョンと2人で、手でハートの形を作って、そのポーズで2ショットチェキ。


そして

「バイバ~イ」

「またね~」

って言ってアムピョンと別れた。


そのあと葵ちゃんに

「どうだった?」

って聞かれて

「あっ!アムピョン、ボクのこと知っててくれてたょ」

「えーっ?アムピョンは、そういうとこあるから、いいょねー」


葵ちゃんと西表島まで行った。

ビーチで泳いでいたら、近くで泳いでいた、女子高生くらいのお姉さんのビキニのブラのヒモ、ハラリとほどけていたから

「あっ!ヒモ結びましょうか?」

って、お姉さんに聞いてみた。

「お願いしますー」

って言われたから、お姉さんの背中のほうにまわって、ブラのヒモを結んであげた。

「ありがとねー!中学生?」

「あっ!はいっ!那覇の中学です」


西表島のホテルのプールで、葵ちゃんといっしょに泳いでいた。

そしたら、昼間、ビーチで出会った女子高生のお姉さんも泳いでいた。

「あーっ!ビーチのお姉さん?」

「あーっ!あの時の...」

って、お姉さんもボクのことを見て笑っている。

お姉さんは、お友達3人で来ているみたい。


「部屋に来なよー!スイカあるよー!」

って、お姉さんは言ってくれて、葵ちゃんといっしょに、お姉さんたちの部屋に行った。


「はいっ!スイカ食べてねー」

って言われた。

「わーい!いただきまーす!」

葵ちゃんと2人でスイカをいただいた。


「2人は同級生なの?」

「はいっ!那覇の中学の」

「何年生?」

「中2ですー」

「うわーっ!中2っていったら思春期のはじまりだあー!学校でも好きな子のことばっかり考えてるでしょー」

「えっ?...あっ、まあ...はい」

「2人とも好きな子いっしょだったりしてね...」

「えーっ?...いっしょ...かな?」

葵ちゃんとボクは顔を見合せて紅くなった。


「まあ、そういうこともあるよねっ!友達どうしで好きな子いっしょっていうの...」

「そう...ですよね...」

「でも中2くらいなら、まだまだ、そんな、1人の好きな子を取り合うってほどでもないでしょ~」

「そう...ですよね...あはは」

「2人は仲良しみたいだしねっ!」

「そう...なんですよね...」


「2人は、いつもいっしょに遊んでるの?親友なの?」

「えっ?あ、はい...そうですね」

「恋の相談とかもしてるんでしょ!中2くらいだと」

「えっと?...したことあったかな?...どうだったかな?」

「まだまだ、これからなのかな?」

「そうかも...しれないですね」

「いいわね~」


お姉さんたちの部屋を出て、自分たちの部屋に向かってて

「あやめっちのこと女子だと思ってたねっ!」

「やっぱ、そうだよね」

「あやめっち、女子の水着、着て泳いでるからだよ」

「あははは」









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