4年生

うわーっ!

幼稚園以来の、ひさしぶりの大阪に来れたあーっ!やったあああ!凄いーっ!

しかも、なんと今回は旅行ではなくてーっ!

実際に大阪に住めるーっ!

いつもパリにいる時も、ママとパパは関西の話を家でよくしているし、関西弁でしゃべっているし、2人とも関西のこと、めっちゃ大好きやし。

フランス人のママと、アメリカ人のパパやのに、2人とも関西のこと大好きなのだ。

2人とも世界中でいちばん好きなのは関西みたい。

しゃべる言葉にしても、ママはフランス語も好きなんだろうし、パパも英語を好きなんだろうけど、でも、2人とも、世界でいちばん好きな言葉は関西弁なのかもしれない。たぶん、ぜったいにそうだ!2人は関西で結ばれている。

好きな関西、好きな関西弁で、2人は結ばれている。2人にとって関西は愛の街なんだろうな~。


だから、そういうママとパパに、ボクもめっちゃ影響されて、ボク自身も大阪や京都、それから関西のことに興味を持ってるし、前々から住んでみたいなあ~って思っていたのだ。


ロンドンにいるさよりんも、ママとパパは関西の人なので、大阪にめっちゃ来たがっている。

でも、さよりんならば、気持ちだけでも大阪に来れるんだろうなーっ!って思っている。

さよりんのボクに対する愛の気持ちは、時空を超越して、ボクにも届いているからなあ!


パリは歴史を感じる街で、歴史的建造物もめっちゃ多いから、京都にも雰囲気似ている気する。

大阪は、なんとなく、世界でも唯一無二な街のように思う。

まあ、確かに、世界の街は、みんなそれぞれ、何かしら、その街ならではの特徴を持っている。

例えば、ニューヨークならブロードウェイのミュージカルだったり、ロサンゼルスならハリウッドの映画だったりディズニーだったり、パリならルーブル美術館やオルセー美術館をはじめとした美術の街だったり...

そういう世界の街と同じように、大阪も、やっぱり世界でも、大阪ならではの大阪らしい特徴を持った唯一無二の街やと思うのだ。

そして、大阪は、日本の中でも、大阪府として独立している気する。

大阪府として、大阪府全体の独立した個性を持ってて、それから大阪弁っていう、日本語の中でも独特なイントネーションやアクセントを持った可愛らしい言葉を話しているし。

大阪弁っていうのは、実に愛らしい言葉やから、大阪だけじゃなくて日本全国的にも流行ったりしているんやろなっ!

だからボクも大阪弁で話をするの、めっちゃ好きなのだ。

人の話してるのを聞くのも、大阪弁めっちゃ好きだ。

だからママとパパとで関西弁でしゃべってるのを聞いてるのも、ちっちゃな頃から、めっちゃ好きやった!

ボクはフランス語や英語など、世界の言葉どこも好きやけども、イタリア語やスペイン語やドイツ語などなども...でもボクのいちばん好きな言葉は関西弁なのかもしれへん!

関西弁の響きも大好きやなあーっ!

だから、そんな関西弁を毎日まわりで聞けて、自分もいつもみんなと話せる環境の大阪で暮らすことに、めっちゃ楽しみなのだ!


通天閣のあたりなんて、カニさんや、タコさんなど、オブジェもめっちゃ立体的。

グリコも世界的にも有名。

タコ焼きやお好み焼きなども、めっちゃ美味しいもんなあ。


京都も、もちろん世界的にみても、唯一無二な街だなあ...

京都の雰囲気も、めっちゃ好き。


大阪の家は、京都にめっちゃ近いところにある。

電車に乗って2駅も行くと、そこは、もう京都府になる。

そんな、京都府と大阪府とに接しているような土地柄のところに、家はある。


ママやパパも留学していた大阪や京都!

小学4年生になって、ここでボクも暮らすことできたーっ!

ちっちゃい頃から、夢みていた感じだ。

いつか、ボクも、ママやパパといっしょに、みんなの大好きな関西で住むことできるかなあ~って。そんなふうに、いつも夢みていた感じ。


小学校に行って

「パリの小学校から来ましたーっ」

って、転校のあいさつをした。

「えーっ!パリからー?」

「そうやで~、よろしくね~」

「パリって、あのフランスの?」

「そうやで~、あのフランスのパリやで~!他に、どこにパリあるん?」

「あははは、そやなーっ!パリはパリやもんなあーっ」


そして、大阪の小学校に転校したばっかりやのに、大阪弁なことに、みんなびっくりしている。

そしてまた、フランス人とアメリカ人のハーフやのに、めっちゃ大阪弁なことに、みんなびっくりしている。


大阪の子はみんな、めっちゃ面白いから、みんなとすぐに初日からお友達になれた。

特に、ボクは女の子みたいやから、クラスの女の子みんな、何かとボクにいろいろ話しかけてきてくれる。

だから、大阪の小学校に転校してから、クラスでも、だいたいいつも女子といっしょにいる。

しゃべったり、どこかに移動したりする時も、いつでも女子といっしょに行動している。


数日たった、ある日の放課後に

「誰か陸上部に入りたい人おるかーっ?」

って、先生はみんなに聞いていた。

それで

「ハ~イ!やりたいです~!」

って、なんとなく勢いで手をあげてしまった。

「よしっ!ほな、あやめっち、今から運動場に集合や!」

「えーっ?今からーっ?」

「そやでーっ!みんなもう集まってるから、はよ行き!」

「えっ、あ、ハ~イ」

「体操服に着替えるんやでーっ」

「わかりましたーっ」

ちゃちゃっと体操服に着替えて運動場に出た。

ボクは、ちっちゃい頃から女の子みたいで、体操服もずっと女子用のを着ている。


すでに、陸上部をやりたい生徒は、みんな集まってたみたいやった。

ボクはリレーとかをやりたかった。

そやから、希望を聞かれたら、リレーって言おうって思っていた。


そしたら、いきなり、運動場にいた陸上部の先生に

「おっ!来たな!」

「はいっ!よろしくお願いします」

「よっしゃっ!あやめっちは走り幅跳びな!」

って言われた。

「走り幅跳びでええやろ!」

って言われたから

「え、あっ、はい、走り幅跳びをやりたいです!」

って言ってもた。

先生も

「そやろ!そうやと思った!そんな感じしたもん」

って言ってる。

そうなんかな~?走り幅跳びみたいな感じやったんかな~?って思ったけども、走り幅跳び、やったろーっ!って思った。


その日から、ボクは1人で砂場に向かって、走り幅跳びをやりはじめた。

走り幅跳びをやるのはボク1人だけやった。


教室の窓から、同じクラスの女子、ボクの飛んでるところを見てた。


あと、週1の必修クラブにも、何か入らなければならなくて、ボクは剣道部にしてもらった。

剣道はやったことなかったけど、ママの剣道着とか竹刀、家にあった。

昔、ママの使っていたものらしい。

大阪に留学していた頃に剣道をやっていたらしい。それを借りてボクも剣道をやってみることにした。

ママも剣道めっちゃ好きみたいだ。

ママは日本のこと、日本のいろんな文化、めっちゃ好きらしいからなー。

家でも、よくタコ焼きやお好み焼きを作ってくれる。ママも関西の食べ物大好きだ。


ボクは走り幅跳びをやったり剣道をやったりしていても、女の子みたいやったから、学校でも女子と仲良くなって、いつも女子といっしょにいる。


上級生の女子も、ボクを見つけると

「うわ~!あやめっち可愛い~」

って言って抱きついてくるようになった。


ピンク色を好きなので、ピンクのランドセルで通っている。

でも、みんな、それぞれ、自分の好きな色のカバンで通ってるみたいだ。

だから、ボクのピンク色のランドセルも

「あー、あやめっちはピンク好きなんやなっ」

って感じで普通に見てもらえている。


空里にとっては初めての大阪。なので、めっちゃ喜んでる。

空里も幼稚園に通っている。

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