第五話 勇部活辞めたってよ

「咲夜様、本当に申し訳ございません。」

「勇さん。大丈夫です。」

「お怪我が無くて良かったです。怪我なんてさせたら、七瀬さんに殺されちゃいます。」

「七瀬さんが殺すなんて大袈裟な。うーん。殺すか。」

「ですよね。俺殺されちゃいますよね~。」


 と、顔を見合わせて、笑いながら、保健室から近衛寮に、向かってゆっくり歩いて行った。勇さんは、魔導武士科の3年生で、浅黒背高マッチョなイケメン。近衛本家の警備を担当する分家の人で、休日にはよく本家の武道館に来て修行していた。既に近衛流の免許を持っており、若手のホープと期待され、岩倉宮智仁殿下付きとなったが、殿下を諌め続けていて、そろそろクビになりそうとぼやいている、真面目先輩だ。


「あの、近衛武蔵先生って?」

「近衛流印可を持つ先生で、近衛家の遠類なんだけど、近衛家の人ではないから、咲夜様のことは話してません。」

「そうですか。何か私の顔を見て一瞬変わった顔をされたので、」

「とりあえず、七瀬さんに相談してみましょうか?」

「そうですね。」


 そんな話をしながら、武道場の横を通ると、武道場から、2人の男性と、1人の女性が袴姿で、木刀を持ちやってきた。


「よう、勇はんやないか、デートですかい?」


 デートという言葉に、武道場を見学していた女生徒達が色めいた。


「和樹、知ってるだろ、部活説明会で、うちの殿下がやらかして、保健室から寮に護衛していくとこだ。わかるだろ、殿下が次何をやらかすか。」

「お前も大変だな。殿下付き辞めて、剣術部に来ればいいのに。」

「辞められるもんじゃないだろう。クビになったら、入れてくれよ。ところで伊達くん。どうした?固まって。」


 と、伊達くんと呼ばれた3年生位の袴姿の人を見ると、私を見て震えていた。


「いや、あの、その。すみませんでした。」

「は?」


 唐突に謝られて3人ともポカーンとした顔をしていると。


「お、俺、伊達臣人って言います。先日はすみませんでした。付き合って下さい。俺、伊達臣人、魔導武士科三年で、剣術部にいます。婿でも嫁でも大丈夫です。一目惚れしました。どうか付き合って下さい。伊達臣人でした。」


 へ?っとポカーンからの、沈黙、突然の告白に私が顔を真っ赤にして、思わず何言ってんの?と言うトーンで


「はい?伊達先輩?」

「伊達先輩って。」


 私の言葉の、先輩という響きが良かったのか、目を輝かせている伊達先輩を白い目で見ている勇さんが、


「大丈夫か?伊達っち。」

「あぁ、勇。元気だよ。」

「ダメか。」


 勇さんはお手上げな感じだったし、私はお付き合いする気は生まれておらず、それに、無能な私には、学生生活の中で恋愛する予定も、余裕はなかったので、お断りしようと


「伊達先輩。謝罪は、智人様からあり、謝罪不要と申し上げたはずです。それに」

「いや、それでは。じゃあ、付き合って下さい。勇と付き合ってないんですよね。」

「俺は付き合ってないぞ。」


 とタジタジな私と、それを見て少し楽しんでる勇さんを睨み、伊達先輩に苛立ちを見せていた女剣士が、怒鳴りつけた


「おい、臣人。何告白してるんだ。この女は魔力がない平民だぞ。華族の人間が結婚できるわけないだろ。」

「それでも、俺は。」

「臣人。お前は…、おい、女、名前は?」

「咲夜です。」

「咲夜、お前魅了か何かで、伊達を。」

「はい?私がそんなこと。」

「五月蝿い。」


 そう言って、私の言葉を聞かず、苛立っている女剣士は持ってる木刀を私の方に振り回した。私は咄嗟に身体を反らせた


 ガチん


 私に届く前に、その木刀は、2本の木刀によって防がれた。


「沙羅。何を考えている。俺はさっき、咲夜さんを護衛していると言ったよな。俺が護衛している相手に向かって切りかかって来るなんて。」

「ううぅ。」

「沙羅さん。智人先輩が謝って許してもらった相手を襲うなんて、剣術部の顔を潰す気ですか?」


 と、小柄で細目の白髪の和樹先輩は、沙羅の木刀を取り上げた。


「勇、俺の剣が沙羅の剣と、お前の剣の間に入り剣を止めた。これは剣術部内の話しと言うことで良いな。」


 勇さんは私の顔を一瞬見たので、私は目で合図を出した。


「良いだろう。話を大きくしてもな。」

「ありがとうな。」

「咲夜それで良いな。」


 最後の言葉にふと周りを見て、気づくと、剣術部のメンバーがみんな集まっており、先頭に立っていた智人さんが確認をしてきた。


「智人先輩。大丈夫です。剣術部内の話ですものね。」

「沙羅。お前は、下手すれば大袈裟じゃすまないぞ。どう落とし前をつける?」

「え、いえ、」


 智人さんが凄むと、沙羅が狼狽え、震え出した。


「トモ、マジ泣きするから、沙羅をこの辺で許してやれ。」

「殿下。」


 智人先輩に、有栖川宮弓仁親王殿下が肩を叩きながら、宥めようとしていた。どこかの小説の挿絵になりそうな感じだったが、私が治めないと、治まらなさそうだったので、


「殿下。近衛咲夜と申します。皆様のおかげで、私はなのん被害も受けておりませんので、どうか波風たてず。」

「そうか。うーん。そこの護衛君、近衛勇君だったか。」

「はい、近衛勇でございます。殿下。」


 殿下は、何故か勇さんに声をかけた。


「彼女は、魔剣術部に?」

「いえ、既に振られております。」

「そうか、では剣術部に。」

「「「「「「えー。」」」」」」


 殿下の言葉に、智人先輩を除く剣術部と、ギャラリーが声をあげた。


「で、殿下、この者を剣術部に?」

「殿下が、お声をかけると言うことは、推薦で?」

「殿下~」


 色々な声の中、和樹先輩だけ小声で


「え?みんな気づいて」


 と呟いているのが聞こえた。


「殿下、私が誘って既に振られてますので。」

「そうか、それで私が誘ってというのは無粋だな。」


 智人さんが、殿下にはっきりと伝え、殿下は、そうかそうかと、頷くように納得した顔を見せた。考え込むようなふりをして、一周まわった後私を見据えて


「で、咲夜くん。君は、どこの部活な入るのかな?」

「えっ、それは。」

「はっきり、剣術部は断られているんだ、意中の部活が。」


 すごい圧力に、私がアワアワしだすと、後ろから柔らかい感触に包まれた。


「殿下、私の咲夜ちゃんを虐めてはダメですわよ。私の部活に入るんですら。ねっ、」


 そう言って、私を後ろから抱きしめている、巨大な胸は、後ろから顔を埋め、顔三つの阿修羅かと突っ込まれてもしょうがない状況だった。


「玲子姉、咲夜さんを、玲子姉の部活に?玲子姉の部活って。」


 玲子さんに、弟の智人さんが、声を震わせながら確認した。ビビりながらと言った方が正解かもしれないが、


「あの部活?」

「マジかよ。」


 とギャラリーの声もあり、玲子さんが苛立ってきた


「何よ。」

「玲子姉の部活って、あの人体実験部?」

「はい?」


 玲子さんは人体実験部と聞いて、びっくりした顔を返した。


「玲子様、人体実験部って。」

「うなわけないでしょう。人体実験なんて許される訳ないじゃない。」

「そっ、そうですわよね。」

「玲子姉、人体実験部だって、みんな噂を」

「違うわよ。私の部は、先端実験部。」

「先端実験部?結構聞き間違いないレベルじゃん。」


 兄弟の言い合いではあるが、見た目良い兄弟だけに、ギャラリー達は、半分複眼的な目線で見守っている。


「知らないわよ。私が言ってるわけじゃないんだから。」

「ところで、先端実験部って。」

「魔導工学の最先端の実験をやっていく部活よ。入部基準は、入試で筆記5位以内。」

「5位以内?」


 その言葉に、周囲が一瞬固まった。入試で5位以内。東京校の学区約6億人の内、同世代約1千2百万人の内の上位5人を指す様なものだ。ベーシックインカム制度により、努力する者としない者、努力の習慣の有無の違いにより格差が広がった中で、教育格差が広がっているものの、教育だけで上位5人になるには並大抵の努力、才能では刃が立たないのを、受験を抜けて生徒達は身をもって知ってるからだ。


「そうよ、咲夜ちゃんは、殿下に負けて、直人と同点第4位。殿下も、直人も入部を決めたわ。オーホホホホ。」

「やばい集団じゃん。」

「やばいって失礼ね。智人も勇も入れないから。殿下も、伊達くんもね。」

「ということで、いくわよ。」


 というと、私は首根っこを玲子さんに掴まれて、近衛寮に向けて引きずられていった。その後ろに、私のカバンを持った勇さんがついてきた。剣術部と、そのギャラリー達の頭の中にはドナドナが流れ、私を温かい目で見送ってくれていた。森の中に入ると、


「玲子さーん。そろそろ離して下さい。逃げないから、と言うか、逃げれないから。玲子さんから逃げられ」


 玲子さんは、私の首根っこから手を離した。


「そうよね・・・か弱い咲夜さん。玲子さん。」

「私、人体実験されるんですか?」

「いやね。しないわよ・・・。そもそも先端実験部で、人体実験なんてしないし。」

「何を実験するのですか?」

「それは、実験室についてからね・・・。」


 そう言いつつ、近衛寮に歩いて行く。


「実験室って、こっちは近衛寮で・・・もしや」

「そうよ、近衛寮の別館に実験施設を作ってるの。公爵様の了解も取ってあるわよ・・。お金ももらったし。」

「お爺様が・・・・?」


 お爺様は、嫌という程お金を持っている。幾らで出してくれるだろう。私はともかく、聖護院宮義仁殿下が入っているとなれば尚更だ。


「そうよ。好きにやりなさいと仰ってましたよ。」

「知らなかったわ。」

「当然ですわよ。あなたを驚かす為に、七瀬さんにも黙っておいてもらったんですから。」

「そうで、えーと、勇さん前衛をお願いしますわ。」

「どうしたの?」

「あっ、この感覚か、了解。」


 私は話を止めると、勇さんに前衛を頼んだ。少し歩いて行くと、ゾロゾロと木刀を持った50人位の剣士達がマスクをして出てきた。


「近衛咲夜、天誅でござる。」


 と、1人の剣士が私に向かって、駆けてきた。その剣士の前に勇さんが入り、一閃で肩の骨を折り、倒した。



「加藤何やってんだ。マスクしても声でバレバレだぞ。」


 勇さんが叫び、加藤と呼ばれた男はマスクを剥がされのたうちまわっていた。


「お前ら、やってることわかってるのか?襲撃だぞ。」

「部長、ですが相手はたかが平民です。」

「平民にコケにされて、情けなくないですか?」


 と、剣士達はやんややんやと言い始めた。


「お前ら~。コケにって何もされてないだろう。」

「殿下の魔法を避けたことは、罪です。」

「「「は?」」」


 勇の言葉に自信満々な剣士の答えに、3人は唖然とした。


「勇部長、あなたも同罪です。」

「そうだ。」

「そうだ。」


 人数の勢いで、剣士達は勢いづいている。


「お前ら。」

「「「「天誅だ。」」」」


 剣士達は止められそうもない。今にも襲いそうになった時。気の抜けた声で、


「どうしたんすか?迎えに決たら何かあるようだけど。」

「何かあったのか?」

「直人さん。」


 私が、剣士達の反対側にいた、直人さんに声をかけると、


「咲夜ちゃん、大丈夫?」

「大丈夫です。」


 その瞬間、二人も剣士達に敵認定された様で、


「あいつらも仲間らしい。」

「天誅だ。」

「やっちまえ。」


 その言葉で、剣士達は、私達5人に襲いかかった。5対50。普通に考えれば圧倒だが、襲ってくる剣士達に、私以外の4人は冷静で、玲子を除く3人は憐れみを浮かべていた。私を抱き寄せていた玲子さんは、笑みを浮かべ詠唱を始めた。帝国魔導大学附属東京魔導学院魔導武士科の6年生3位にして、数少ないダブルジョブ、1つは帝国内学生ナンバーワン弓使いと言われる実力のベースとなっている魔弓師だが、接近戦が主流の中で、弓で3位を確保している、その力を支えている魔法の一つ、。玲子さんは、詠唱をサクッと終え、未だ大剣豪の勇さんを抜けない剣士達に、もう一つのジョブの能力を行使した。


「暗黒魔法、バインドハンド。」


 無数の黒い手が地面から出てきて、剣士達を一斉に捕まえた。


「ぎゃー。」

「うぎゃー。」

「ヒョエー。」


 喚き声が響き渡った。暗黒魔法、魔導士系の中でもレアな聖魔導士と、闇魔導士。その両方を使いこなして、当然基本的な四属性魔法も使いこなす、聖闇魔導士。帝国でも、お爺様、武人叔父様、玲子さん、直人さんの四人しか持たないジョブだ。6代前の近衛貴麿公爵に発現し、歴代公爵が多くの実績を生み出していったジョブで、近衛公爵の代名詞の一つとなっている。


「はじから倒していきなさい。」

「「「「はぃ。」」」」


 拘束され錯乱している剣士達を、勇さんがはじから気絶させていき、直人さんが近衛寮に取りに行った紐で、私と、直人さんが次々と縛り付けていった。もう一人の男性、落ち着いた雰囲気で、長身細マッチョ、気品にあふれ、清潔感も高かった。作業中の私のところにトコトコ寄ってきた。


「近衛咲夜さん。ですか?私は、聖護院宮義仁です。」

「殿下、挨拶が遅れました。近衛咲夜と申します。」

「よろしくお願いいたします。咲夜さん。私は義仁で。」

「かしこまりました。義仁殿下。」


 歯が、キラキラ輝き、うざい位のキラキラ感を出していた。無駄に眩しい・・・。そんな感覚だった。


「殿下、ジョブスキル、キラキラを使わないで下さい。そんなことをしてもモテませんよ。」

「そうか・・。近衛部長。」

「そうです。殿下のジョブ、アイドル勇者は、無駄スキルが追加された勇者ジョブなんですから。」

「だよね・・・。僕だって・・・・。」

「過去、3人しかいない、超レアジョブのアイドル勇者。トップクラスのジョブである勇者の変化形ですけど、意味ないですよね・・・・。そもそも、アイドル勇者って、平民や下級華族が、目立ち、カリスマ性を高めるには効果ありますが、殿下の様な皇族の方だと、そもそもカリスマ性が高いですから、単に目立ちたがり屋としてしか見えませんし・・・。」

「なんか、ごめんなさい。」


 そのやり取りを見て、殿下が可愛いと思い、クスッっと笑ってしまった。


「咲夜、殿下が可愛いか?」

「いえ・・・。」


 私は、玲子さんの言葉に頬を赤らめると、殿下も頬を赤らめていた。


「青春か?オーホホホホ。」


 そう高笑いが響くと、作業を終えた直人さんと、勇さんが戻ってきた。


「玲子姉、終わったよ。」

「玲子様・・・。」


 報告を聞きながら、玲子さんは、勇さんをにらみつけた。


「勇さん。この事態が何を示すかお分かり?」

「はい。この剣士達は、魔剣術部の2年生から4年生。その中でも、中級華族から、下級華族の子弟が殆ど。彼らが狙ったのは、殿下や、近衛家の玲子様、直人様。つまり皇族や、近衛公爵家に喧嘩を売ったことになります。50人で5人を襲えば、その気がなくても命を狙ったととらえられ、死刑は免れないと。」


 そう、重い言葉を玲子さんに返した。玲子さんは淡々として


「今回のことは、岩倉宮智仁殿下の指示による可能性が大きいだろう。もしそうであった場合には、皇族同士の争いとなり、大きな政治問題になりかねん。どうする?」

「はい。今回のこと、私の責任とし、彼らの命だけはどうにか出来ないでしょうか?」


 勇さんと、玲子さんが、本件についての落としどころを議論していることを、目を覚ました何人かの部員が戦々恐々とした顔で見ている。


「うーん。殿下どうかな?」

「そうですね。智仁さんに、貸し一だと伝えておいてください。そうすれば、その方向で結構です。」

「ということだ。勇いいな・・・。」

「はい。よろしくお願いいたします。」


 勇さんと、玲子さん、殿下は落としどころを決め、勇さんは、走って校舎の方に戻っていった。


「では帰りますか・・・。」


 玲子さんが、そういうと、みんな頷いて近衛寮に向かった。


「で、この人たちは?」

「それは、殿下の護衛達が、連れて行ってくれます。」


 黒服の人達が急に巨大な台車を引っ張ってきた、次々と剣士達を載せていった。


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勇さん「殿下、少しいいですか?」

バカデブ(岩倉宮智仁殿下)「あぁ、なんだ勇」

勇さん「人払いを」

バカデブ「はぁ、みんな別室に。」


バカたちは別室に移動した


勇さん「殿下、なんてことをされたんですか?」

バカデブ「何のことだ?」

勇さん「近衛咲夜さんを襲わせたことですよ。」

バカデブ「あぁ、私を愚弄した平民か、何か問題でも・・・。」

勇さん「問題って、そもそも愚弄したなんて判断されることでもないですし、差別的に・・・。」

バカデブ「はぁ、平民に何をしようと」

勇さん「殿下、平民だとて、流石にまず過ぎます。」

バカデブ「なにを・・・。」

勇さん「しかもその場に、聖護院宮義仁殿下と、近衛玲子様、直人様がいらしたんです。」

バカデブ「はっ?なぜ・・・。。」


バカデブは慌てふためいた


勇さん「彼らはこのままだと、死刑です。」

バカデブ「は?お俺は、俺は関係ないぞ・・・知らん。」

勇さん「知らんですか・・・。わかりました。殿下、殿下に類が及ばず、彼らを生かす条件を交渉でもらってきました。」

バカデブ「何?どんな条件だ。早く教えろ。」

勇さん「条件は、二つ、魔剣術部の部長、私と鷹司先輩ですが、2人は責任を取って魔剣術部を去り、今後一切か 関係しないこと。鷹司先輩には、卒業前で申し訳ないですが、4年生もいらしたので、私だけでは責任を取り切れませんでした。」

バカデブ「そ、そうか・・・。お前も、鷹司部長も辞めろ。部長は俺がやる。」

勇さん「そうですか、先輩には私が伝えておきます。」

バカデブ「頼む。で、2つ目は?」

勇さん「私を、殿下のパーティーメンバーから解任し、玲子様が指名するパーティーに入ること。」

バカデブ「何?どういうことだ。」

勇さん「賠償金代わりに、玲子様が息のかかった者の為に働けということらしいです。」

バカデブ「そうか、飲まなかったら?」

勇さん「今回のことを、問題にする。彼らは死刑で、背後関係を徹底的に洗うとのことでした。」

バカデブ「わかった、私の為に、魔女の奴隷となってこい。」

勇さん「わかりました。お世話になりました。あと、義仁殿下より貸し一と、」

バカデブ「ぐっ・・・。あやつめ・・・。まぁ、しょうがない、勇、頼んだぞ・・・。」

勇さん「はっ」



勇は、一礼して出ていった。その代わりに他の部員が入ってきた。殿下は、仔細を部員に説明した。


バカデブ「あのバカども、俺に迷惑をかけやがって、だが勇をやめさせたし、鷹司のバカも追放した。俺のやりたい放題だ。」

バカマッチョ「そうですよね。最終的に良い方向に行きましたね。。」

バカデブ「だよなー。」

細バカ「殿下、真面目君の空いたパーティーメンバー誰にしますか?」

バカデブ「そうだよな。まぁ、あいつの穴位誰でも埋められるだろう。適当に優秀なやつを連れてこい。可愛い女子が良いなぁ。」

ちびバカ「はい。選んでおきます。グヘへへへ。あと、あの平民女どうしますか?」

バカデブ「そうだな・・・。あの女は、俺に悪いものを持ってくるだけだ、とりあえず、触れないようにしよう。」

バカイケメン「そうですね。でも、むかつきますよね。何か・・・。1年生の中でハブにさせましょうぜ。」

バカデブ「あぁ、いい考えだ、息のかかったやつら全員に、悪い噂を流させろ。次こそはばれんなよ、良いな。」

バカども「「「「「はっ。」」」」」

バカデブ「ぎゃはははは。結果が楽しみだ。ぎゃはははは。」

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