リストラされて冒険者になり世界で唯一のスキル錬金術を手に入れたら簡単レシピで超性能アイテムが錬成できてお金持ちになりました……だけでは終わらない物語です。
レビュータイトルにも書きましたが、ギミックの肝はＴＳというより「変身」と言うべきな仕組み。
「冒険者カードシステムの世界で複垢できたら」という仮説を実現するための「錬金術でＴＳ薬を作ったら冒険者カードが複数作れました」から、
「複垢があれば本体情報の最強隠蔽でチートもやりたい放題できるよね？」って世界の面白さ。
そして、カウンターとしての「やりたい放題できるかといえば、そうは問屋が卸さなかった」という展開。
そういった１つの仕組みや抜け道が、ギルドから世界から、果ては異世界まで大きく巻き込んでいく。そういうのが好きですって人に気持ちよく刺さると思います。
更新を楽しみにしてるところですが、話が終盤に差し掛かってる雰囲気もあるので、既に単行本化されてるとはいえ、もうちょっと話題になってもいい作品。