第8話

埃の被ったカレンダーをざっと

2週間分めくって、捨てる

ゴミ箱の中に溜めていた

君の写真は燃やしておこう


宛先の無い手紙を何枚も

後ろ姿の写真を何枚も

爪に残った皮膚の感触を何度も

噛んで確かめても無味なんだ


思い出と呼べるものがもしあれば

いつまでも君といたかった


自分に非はないと思っている君を

まだ君と呼びたかった

まだ君と呼べる型があれば…

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