第6話

Part2. ユミの15才誕生日パーティーの前夜


 ハナ、ハル、イルナムそして、タロはハナとハルの結婚式以来、久しぶりに4人で集まった。ハナとハルはイルナムとタロの仲を気にしないようにはしていたものの、やはり、

どこかいつも引っかかっていた。イルナムとタロもこの4人で集まっても和気あいあいとできないので、このような食事会を快く引き受ける事はできないけれど、二人の祖父は今日は必ず言わないといけない事があるので、意を決してこの場に来たのであった。

 食事を済ませて食後のコーヒーを飲みながら重たい空気を消すため、ハナは明るい話しを始めた。

 

 ユミの将来の夢は何でしょうね。明日、 みんなの前でなんて話すのかしら。


 僕らのクラブの経営を手伝ってくれると嬉しいしけど ハルがそう言うとイルナムとタロは同時に


 ユミは俺の道場を継ぐ。と話した。


 しばらく沈黙が続いた。4人はこれで今日の気まずい空気の理由を知った。


 明日、直接本人から聞いてみましょう。パーティーの最後に本人のスピーチがあるから

その時、何か話すはずだわ。


 ハナがそう話すとイルナムとタロは首を縦に振ってそのまま各々の家に帰って行った。


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