すっげぇ可愛いよ。愛してる

 「んっ…雪兎くん…。愛してる…ふぅっ…」

 ホテルの部屋に戻って、早くも雪兎くんとまぐわってるかって?焦らないで。まずは、お互いの身体を綺麗にしないと。いっぺん風呂には入りましたが、あれから寝たりコンビニ行ったり色々してましたからね。


 ってな訳で、部屋のシャワーに二人して入ってる状態ですよ。お互いの身体を、石鹸まみれにして抱き合って。キスしながら、舌絡め合って…。これはこれで、すごい興奮するな。このまま抜き合ったら、めっちゃ気持ち良さそう…。流石に今日は、もったいないからやんないけどさ。

 こんど部室(野球部の方ね)に雪兎くんをこっそり連れて来て、シャワーで試してみようかな。うぅ。雪兎くん相手だと、無限にプレイが思いつくわ。変な妄想してる間に、とっくにお互いの身体は綺麗になっていた。

 「それじゃ、俺は色々と準備があるから…。りっくんは、先に部屋で待っててくれないかな」

 「うん。ここで雪兎くんの下準備を、(文字通り)穴が開くほどじっくり見てる」

 「部屋で待っててねってば!?嫌だよ、見られるの恥ずかしいんだから…。いいからさっさと、出た出た。年上の言う事は、聞くもんだよ」

 そう言って、無理やりシャワールームを追い出された。ってかすげぇ今更、年上ぶりやがったな。そんなもん、会って二日目くらいからサラサラ意識してませんでしたが。でもまぁ、いいや。末っ子キャラだから、お兄ちゃんぶってみたかったんだと思うとちょっと萌える。

 それに、ベッドで座って待ってる時間ってのもなかなかにソワソワしていいもんだ。ラブホなら、わざとらしくシャワールームの横にある鏡から中の様子が見えるもんなの?行った事ないから、よく分かりませんけどね。お母さん(※実母の方ね)…理玖は今日、大人への階段を一歩上がります。

 待ってる間、戦利品である同人誌を改めて読んでみた。豪ピノの絡みを、頭の中でオレと雪兎くんに変換してちょっと興奮する。え?中学生だから、R-18同人誌買えないんじゃないかって?アーアーアー、聞こえなーい。

 また、予習を兼ねて雪兎くんからもらったゲイ動画を眺めてみた。こんな時に、サ○゛エさんとか見てても萎えるしね。って言うか雪兎くん、結構苦み走ったオッサン同士の絡みが好きなのね…。これはこれで、ちょっと萎えた。オレ若輩者だけど、満足してもらえるんだろうか。まぁ、それこそ今更な話だよね。

 「お待たせ、りっくん…」

 準備を終えて、雪兎くんがシャワールームから出てきた。ビジホ備え付けの、パジャマ姿。バスローブではないけど、甚兵衛みたいなやつだよ。社会人が、健康診断の時に着てるみたいなやつ。説明難しい。脱がせやすくていいし、妙な色気は感じられるかも。

 「ふつつかだけど、よろしくお願いします…なんて」

 軽口を叩いてるけど、緊張してるのはよく分かる。言うて、オレもなんだけど。さっきから、心臓ヤバいほどバクバク言ってる…。試合前より、よっぽど緊張するわ。ベッドに並んで座って、軽く手を握ってくれた。オレ、あんまりガッつきたくはなかったけど…。気がついたら雪兎くんを抱きしめて、めちゃくちゃ唇を奪っていた。

 ビジホ備え付けのパジャマ?そんなもん、とっくの昔に脱がせてたわいな。また、オレも全裸になってベッドの上で絡み合う。今日は、69とかやってる余裕なさそう…。

 雪兎くんが、ぎこちなくゴムを被せてくれる。他人に嵌めるのなんて生まれて初めてだろうから、当たり前の話だけどね。ってかこれ、やっぱちょっとサイズ小さくない?途中で破けちゃったら、ごめんね☆

 ちなみにゴム以外の準備は、雪兎くんが結構しっかり持ってきてたよ。何だかんだ、ヤる気満々だったんじゃねーか!まずは、お医者さんがつけるみたいなビニール手袋…。ってかこれ、実際にお医者さんがつけてるんだったりして。実家の病院から、持ってきたとか?

 あとは、安定と信頼の○゜○゜ローションね。製造元は、中○化学産業㈱さん。名古屋にある会社さんだって。手袋嵌めて、キスしながら雪兎くんの穴を拡げようとしたけど…。元々シャワールームで準備してたんで、あまりその必要はなかったみたい。

 よっしゃ、準備は完了!ここまで来るのに、長い道のりだったなマジで。体位どうするか迷ったけど、最初は正常位だよねやっぱ。コンドームごしにローションをたっぷりつけて、雪兎くんに挿入!どうも、お邪魔します…。

 「痛たたぁ!あんまり、急に挿れちゃ駄目…」

 そう?めちゃめちゃ気ぃ使って、挿れてたつもりだけど。休み休みゆっくり挿れて、完全に入った時点でまた休憩…。って、そんな悠長な事してられるかい!こちとら、さっきからすぐにでもイきそうなんだよ!

 この点では、ちゃんとゴム嵌めといて良かったと思われる。雪兎くんに冷めた目で「もう…?」とか言われたら、オレしばらく立ち直れんわ。雪兎くんの膝を持ち上げてゆっくり抜き差ししてたけど、ふと気がついたらめちゃくちゃ腰振ってた。

 「あぁ、りっくん激しい…。だけど、イイよぉ」

 嬉しい、嬉しい。憧れの雪兎くんと、こうやって繋がり合ってる…。思えば、色んな事があったなぁ。会ってから今日までの出来事が、思い浮かんで来る…。

 『金髪だ!萌えええええ!』

 『ちゃんと染め直さないと、駄目だぞっ☆』

 『母さんがし○むら行って買う、二枚で980円くらいのペラいやつですよ…』

 『ゔゔゔゔゔ(訳:まったりとしてその上コクがあり、それでいてクドくない)』

 うん、ロクな思い出がありゃしねぇ。とりあえず、エッチに集中するか…。と思っていたら、勢い余ってスッポ抜けちまった。ちょっと、恥ずかしいな。まぁいいや。ちょうど、体位も変えてみたかった所だし…。

 まずは、後背位。いわゆる、バックね。雪兎くんの細ぇ腰掴みながら奮わせられるのが、いい感じだなぁ。相手が四つん這いぽくなるのも、屈辱的でS心をくすぐるし。

 続いて、そのままうつぶせに寝てもらって挿入した。正式名称、分かんないや。いわゆる、寝バックね。雪兎くんは体勢が楽そうでいいし、オレもオレでなかなか悪くない。奥の方まで突きやすいし、スッポ抜けづらいのはいいかな。この体位、気に入ったけど…。最初は、やっぱり雪兎くんの顔を見ながらイきたいなぁ。

 再び仰向けになってもらって、正常位で突きまくる。何だかんだ、オレも雪兎くんもそろそろ限界…。

 「雪兎くん…雪兎くん、すっげぇ可愛いよ。愛してる。今までも、これからもずっと…」

 「りっくん…りっくんの、大きい!うぅ、大きい!大きいよぉ!」

 うん。大きいのは、もう分かったがな。何かこう、他に気の利いた感想とかないんですか…?まぁいいや。本当に、もう限界!雪兎くん雪兎くん雪兎くん雪兎くん…ウッ!

 …ハァハァ、イったぁ…。超クッソ、激烈に気持ち良かった。ちょっと今、余韻に浸るのにマジで忙しい。

 時を同じくして、雪兎くんもイったぽい。もちろん、自分の手を使ってだけどね。オレの技術が上がったら、いつか後ろだけでイかせてあげたいなぁ。

 そういや、騎乗位とか忘れてた。もっともっと、色んな事を試してみたい。早速、2R目に突入しようとした所…。

 「も、もう復活したの!?若いなぁ…。ごめんね、おじさん年だから今ちょっと無理…。だけど、ちょっと休んでから絶対にヤるから。絶対だよ」

 そう言って、ベッドの上でグッタリと寝始めた。本当かなぁ。この時間が、もったいない。何なら、この間に一発抜くくらい余裕だけど…。それこそ、もったいない話だ。今は、しょうがないから雪兎くんの回復を待つか。いやぁ、それにしても美味しかった。どうも、ごちそうさまです。


 「そうだ、りっくん。次はちょっと、生でヤってもいいかなぁ…なんて」

 「『相手を大切に思うからこそ、絶対にゴムは使わなきゃ駄目だ(キリッ)!』とか言ってたの、どこの誰だよ」

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