『正しい紙の切り方 』をよんで

磯浜市立甘木小学校６年４組 増神鋼治（ますがみこうじ）

　児童会役員選挙が近づいて来て、各クラスから立候補者が決まって来ました。

　６年２組からは貴狼守衛くんが立候補するそうです。

　貴狼くんは最近ある本を読んだ事をきっかけに、児童会活動に興味を持ったみたいです。

　最近の貴狼くんは２組をまとめるだけでは無く、１組のAさんに暴力を振るうなど色々なトラブルを起こしています。

　私は児童会会長選挙の対立候補になる貴狼くんの事を知るために、『正しい紙の切り方 』を読んでみました。

　私はこの本を読んで、貴狼くんが私に対抗心を持っている理由がわかりました。この本の主張は私の「みんなで共に幸せを産み出そう運動」とは正反対の物でした。

　この本では、「一人の完璧なリーダーが信奉者を従えて一般の人々を善導する」と書いてありました。

　私の運動は「一般の人達が同じ志を持って、一緒になって学校社会を変えていく」物です。

　貴狼くん達はAさんみたいに、校内で弱い立場の人をイジメる事で不満を解消して団結を図っています。

　私は弱い立場の人達と共に手をつないでクラスの権力者や上位カーストの人達と闘って、私達みんなの為の学校を作りたいと思います。

　これは私が一番読んでいる『正しい紙のつくりかた』に書いてあります。

『正しい紙のつくりかた』には、「みんなが持っている物を差し出し合って平等に分け与える」と書いてありました。物を持っている人は余っている物を差し出し、物を持って無い人は足りない分を受け取る。こんな平等で平和な学校社会を実現したいです。

　私は『正しい紙の切り方 』の本や貴狼くんの行動は間違っていると思います。

　私は『正しい紙のつくりかた』の本に基づいた「みんなで共に幸せを産み出そう運動」の同じ志を持った仲間と共に、児童会選挙を闘って勝利したいと思います。

　そして、学校内だけで無く、この国中にこの運動を広めて行きたいと思います。

おわり