3.初めての、
「あの、今日はいろいろお話しできて、すごく楽しかったです!」
「ほんとう? それはよかった。私も
「そういえば
わたしの
「ごめんね、ラインはやっていないんだ。でも、ツイッターのアカウントはあるから、そっちを教えるよ」
「気が向いたら、メッセージでも送って」
「わかりました! わざわざ、ありがとうございます」
わたしは、
「私、電車だから」
「え、この町に住んでなかったんですか?」
「うん。ここに来たのは、
「そうだったんですね」
わたしの言葉を最後に、少しの間、
彼女の
「……
「うん、言いました」
「もしかしたら私と
「え……?」
「
「――
耳元でささやかれたその言葉に、
「ねえ、私じゃ
「ええと、その、ええと……」
思考がぐちゃぐちゃになって、うまく言葉にすることができない。
「私は……
「……私、
レイネの顔が近づいてきたから、わたしは思わず、目をつむった。
自分の
それが終わって、わたしはゆっくりと息をしながら、目を開いた。
レイネは、わたしのことを見ていた。
その
それが、つうとこぼれおちて、ようやく
「……ごめん」
レイネは
「ほんとうに、ごめん。
レイネは、名前ではなく、初めて
わたしは追いかけることもできずにただ、遠ざかっていくレイネの、
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