2.二人
落ちついた色あいで
お茶に
近いようで少し遠い
キャラメルを思わせる二つの
「さっき私のことを、
「うん、そうです」
「ということは、
「はい、そうなんです!」
「すてきだね。どうして、好きなの?」
「どうして、ですか。……改めて考えてみると、難しいですね。
「へえ、いいね。私は絵なんてからっきしだから、
「高校一年生です!
「私は……高校二年生だから、一つ上だね。ということは、中学校のとき、美術部だったりしたの?」
その
「そうです、美術部でした!」
「そうなんだね。……美術部、どういう
「え、
「うん、
「そうなんですね! ええと、そうだ、
わたしは、少しずつ
あまり部員の数は多くなかった。わたしの通っていた中学校は、スポーツ系の部活の方が人気も実力もあったから、そっちに入る人が多かったのだ。美術部の同期はわたしを
思い出すのを終わりにして、わたしは
「いい
ミルクティーから視線を上げて、わたしは思わず、話すのをやめた。
「ちょっと、
「そうなんです。わたし、そういうのがほんとうに、
わたし、それがほんとうに
わたしは少しだけほほえみながら、話し終えた。
「
「そう、ですかね。うれしいです」
「そうだよ。きっとその子も、
「えへへ、そうだといいんですけど」
自分から話したのに、何だか
「そういえば話は変わるけれど、
「ええっ、
「ふふ、聞かせてよ。私、こう見えて、
「あ、
心に
「
「ええーと……」
「そこまで言ったなら、聞かせてほしいな。気になるんだけれど」
真っ直ぐに見つめられて、わたしは
「
わたしの言葉を聞いている
「……
わたしはしっかりと、うなずいた。
「もちろんです!」
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