記録集積-No.28
第1238話「銀星に集う」
◇虚無いなり
存在論的因果律逆転理論を転用することで製造に成功した稲荷寿司。そこに“ない”という事実から逆説的に稲荷寿司の存在を確定し、実在しないがここにあり、ここにないが実在するという二律背反を併存させた。味はせず、あらゆる観測によって捉えることもできない。
“腹に溜まらず、正直食べた気もせぬが、これもまたおいなりさんなのじゃ。”――T-1
第1239話「願いの星」
◇極限圧密霊鍛金属
高位の高度残留霊体に対して物理的に干渉する特性を持つ特殊な金属。非常に硬質かつ高密度であり、金と比較して三十倍の重量を持つ。
加工には非常に高度な鍛治技術を必要とするが、武器や防具とすることで高度残留霊体に対して高い効果を期待できる。
第1240話「大切な資源」
◇禁忌領域“誘引の窟”
敵や物を引き寄せ誘い込む、強い力を放つ領域を生み出す術式。卓越した呪術師が操れば、その力は驚くほど広くに波及する。
“散らばったアイテム集めたり、乱獲したエネミーを纏めるのに便利”――ラピスラズリ
第1241話「専門家の助け」
◇〈
〈木工〉〈鑑定〉〈歩行〉〈受身〉の複合ロール。戦場の最前線にて戦士たちを支援する協力な建造物を構築する建築の専門家。砲撃を退ける防壁を築き、反撃の砲台を組み立てる。
妨害を受けた際の生産系テクニックの失敗確率が減少する。フィールド限定の建築物を建てられる。
第1242話「拡大する町と人」
◇『精錬』
〈かじ〉スキルレベル1のテクニック。採掘した岩石を高温で溶かし、金属を抽出する。鍛治の基礎的な技能の一つだが、金属によっては高い熟練度を要するものもある。技を極めることで、極微量だけ含まれる希少な物質やより多くの副産物を手に入れることもできる。
第1243話「便利な植物達」
◇“石噛み柘榴”
強力な消化酵素で土や石を分化し、そのミネラルを用いて生長する特殊な植物。樹高5メートルほどになり、鮮やかな青色の実を付ける。実は水分が多分に含まれており、甘酸っぱく美味。日持ちはしない。
第1244話「吼えろ大根」
◇マンドラゴラ
特殊な遺伝子改良を施した植物。植物ではあるが、地面から離れ自律的に動くことが可能。見た目は丸みを帯びた40cmほどの大根に酷似しているが、根にあたる部分は大まかな人型を取り、頭部にあたる部分に目や口に似た器官を有する。
最大の特徴はその大声。十分に生長し活動が可能となった個体は、地中から出るもしくは引き抜かれる時に凄まじい絶叫をする。これにより、聴覚器官を有する原生生物に強い衝撃を与え、一時的に“沈黙”や“気絶”の状態異常を与えることもできる。
知能はないに等しいが、高い〈調教〉スキルがあれば簡単な作業を手伝ってくれるだろう。
第1245話「救出部隊」
◇アスパランス
特殊な遺伝子改良を施した野菜。巨大な一本のアスパラとして生長し、その先端は鋭く尖る。全体が非常に硬くなり、武器として用いることもできるほど。
皮を剥いて、三日間茹でこぼして灰汁抜きをすれば、食べられる。
第1246話「導かれた船」
◇超大型運搬用機械牛
非常に大きく、大量の荷物を運ぶことができる特別な運搬用機械牛。一機で大型コンテナ五つを牽引することが可能。動きは遅いが、エネルギー効率は非常に良い。
第1247話「久しい便りに」※
◇“水太り瓢箪(コーラ)”
特殊な遺伝子改良を施した植物。大きな瓢箪の内部にコーラに似た味と香りと色をした炭酸水を蓄える特殊な生態。
いまだ実験段階にある植物ではあるが、その中には夢と希望が詰まっている。
第1248話「母と娘の出会い」
◇“深淵望む闇喰いの紅根”
現在は滅びた原初原生生物。第零期先行調査開拓団によって蒔かれた“生命の種”から生まれた初期の原生生物。
暗闇の中でのみ生長し、真紅の強靭な根を張る。真空、超高圧、超低音、超高音、などあらゆる極限環境でも生存することが可能で、その侵蝕能力で全ての生物を捕食する。
より深い闇を求める性質を持ち、光が少ないほどに生命力、強靭性、運動能力が増強される。
深い洞窟の奥で野生種がわずかに残っており、そこから始祖帰りを果たした。
一時期は地上のほぼ全てを覆い尽くし、最大の繁栄種として栄華を誇っていた。しかし、気候変動や他種族の台頭によって絶滅する。
第1249輪「謎の白い幻影」
◇アサガオ級高機動軽装宇宙船艦
クチナシ級調査開拓用装甲巡洋艦が獲得した種々の宇宙航行関係データを用いて開発された、小型の宇宙船艦。少人数による機動的な調査開拓活動に特化した機能と計上をしており、1パーティ程度での運用が想定されている。
そのため高機能なSCSなどは搭載されていないが、価格も比較的安価に抑えられている。
第1250話「駆け込み寺」
◇経済的操作
管理者によって実行される、経済システム健全化のための強制的かつ大規模な操作。通常、複数の管理者による検討と検証、危険性の分析などが行われ、詳細なレポートを指揮官が確認し、実行を承認することによって発動される。
特定物品の取引制限や価格固定など、経済的には不自然な行動を恣意的に行うことで、市場均衡に介入する。
大量の調査開拓員たちによる連続的な活動によって生じる異常に対応する方策の一つであるが、影響が広範かつ激甚なものとなることが容易に予想されるため、実行には慎重を期す必要がある。
第1251話「星砕く兎」
◇ 惑星資源回収作戦“ブラックシード”
管理者エミシによって提案された、第四階層内部の宇宙空間に浮かぶ星を破壊し資源として回収する作戦。作戦には原始原生生物“深淵望む闇喰いの紅根”が使用されることから非常に高い危険が予測されたが、〈エミシ〉の深刻なリソース枯渇状況を鑑みて指揮官全会一致によって実行が許可された。
岩石惑星に“深淵望む闇喰いの紅根”を落とし、萌芽させることで内部までを脆弱化させ、強い衝撃によって破壊することで、効率的に資源を回収することを目論む作戦である。
“こんなこともあろうかと種を用意しておいて良かった”――調査開拓員レッジ
“嘘をつかないでください”――管理者ウェイド
第1252話「成金管理者」
◇エミシコイン
地上前衛拠点シード01EX-スサノオの管理者エミシの肖像が刻印された金属製のコイン。いくつかの種類、ランクが存在し、購入するとランダムでいずれかが手に入る。〈エミシ〉観光の記念品として、中央制御棟一階オフィシャルグッズショップにて販売中。
第1253話「星を喰らう者」
◇俺の熱に惚れてもいいが火傷してもしらねぇぜ⭐︎星系
コンニャク座第77銀河に存在する、27の天体によって構成される星系。直径1,968,000kmの恒星を中心に、安定的な公転軌道を描く惑星が並ぶ。全構成天体に対する調査は完了しており、生命の痕跡は発見されていない。No.7に対して、資源惑星としての可能性が示唆されている。
第1254話「ウナギの捌き方」
◇ライフラインケーブル
洋上、海中、および宇宙空間において船外で作業をする際に必要となる命綱。高耐久かつしなやかで強靭な多層繊維構造のケーブルであり、船外活動での行動を支援する。
ケーブルを自動で巻き取るウィンチや、LPを供給できる機能を持つケーブルも存在する。
第1255話「宇宙的呪殺法」
◇『血脈代々呪々相伝』
〈呪術〉スキルレベル60のテクニック。呪殺した対象の怨嗟を、呪縁で繋いだ対象の一族へと流し広げる。血の匂いを辿り、その果てまで呪い殺す執念の邪法。
第1256話「戦利品分配」
◇“星喰い鰻の霊精髄”
空を巡り、星々を喰らう大いなる精霊の精髄。雄大なる自然の根源であり、強大なる流れの真価。煌めきの中に強い力を宿し、揺らぎの中に無限の可能性を内在させている。
第1257話「虚無料理」
◇虚無うな丼
“星喰い鰻の霊精髄”を用いて作られた、存在するが存在しないウナギの蒲焼を炊き立てのご飯に載せた豪勢な料理。見た目はただの白米だが、炊き立てのご飯に肉厚な鰻の蒲焼が載っている。載っているが、載っていない。
第1258話「カジキ狩り」
◇ 神髄『狂飆』
風牙流五の技の神髄。乱舞を重ね、間断なく繰り出すことで、一切の隙がない全方位に向けた爆発的な攻撃を繰り出す。
自分中心の全方位範囲攻撃。高確率でダメージを与えた対象に状態異常:裂傷を付与。傷の治癒が著しく遅滞し、出血も大幅に増える。
“槍刃乱舞の神髄。一撃に二撃を重ね、三を繰り出す内に四を当てる。刹那は首に牙を突き立てるに十分な暇であり、故に必中必殺の技となる。”
第1259話「ひととき一服」
◇オリハルコン
極限圧密霊鍛金属を5種類の上質精錬鉄鋼と混ぜ合わせ、鍛え上げることで生み出す特殊な金属。高度残留霊体の物質的な干渉をすり抜ける性質を無視し、ダメージを与えることができる。
精錬の過程で大量の金属を必要とするため非常に高コストになる上、重さも多少嵩む。だが、見えぬものを討つという画期的な力を宿した、最先端科学技術の結晶である。
第1260話「朧げに浮かぶ案」
◇星喰い幽霊魚回遊予想
各地に配置されたミオツクシの観測データの蓄積から分析を行い、算出された星喰い幽霊魚の行動予測。いまだその精度は高いとは言えないが、広い宇宙を進む際の参考にはなる。
第1261話「生命の宿る星」
◇ “核喰らう渇命の砕歯”
領域調整プロトコル第一段階にて投下された特殊環境開拓用遺伝子改造兵器。生存基本条件を満たさない惑星に対して投与することで、有機物の生成と蓄積を行い、生命発生土壌の形成を迅速に進める。
過剰投与は天体の崩壊を誘発する恐れあり。使用には〈タカマガハラ〉の承認を要する。
第1262話「惑い星の階」
◇緊急抹殺指令
管理者ウェイドによって発令された緊急指令。環境に広範かつ甚大かつ不可逆な被害を与えることが強く危惧される原始原生生物の原種の拡散を防ぐために、煮卵座第6銀河ペガサス昇天MAX星系の全域を対象に発動された。非常に高い生命力を有する原始原生生物の抹殺のため、あらゆる手段の行使が全面的に認められた。
第1263話「歪んだ町」
◇ “
〈エウルブギュギュアの献花台〉第五階層、廃墟の町に生息する不明な原生生物。身長130cm程度の小型人型原生生物であり、飢餓状態の兆候を示す。
非常に凶暴であり、多くの生命体に対して強い憎悪の感情を抱いているように見える。
第1264話「後を追う者」
◇原始原生生物スターターセット
レッジが独自に揃えた原始原生生物の種。“昊喰らう紅蓮の翼花”、“剛雷轟く霹靂王花”、“核喰らう渇命の砕歯”、“胎動する血肉の贄花”、 “咽び泣く黒涙の鈴花”など合計十種の原始原生生物の原種の種が安全に考慮された高耐久耐圧耐爆耐火耐水耐震耐熱パーフェクトセーフティハードケースに収められている。
原始原生生物の研究を始めたい人、少し特別なガーデニングをしてみたい人などにおすすめ。ただし通常の売買方法は用いることができないため、基本的には非売品。
第1265話「攻略組の実力」
◇ゴブリン
〈エウルブギュギュアの献花台〉第五階層、[閲覧権限がありません]に生息するゴブリンの一種。非常に賢く狡猾で、さまざまな道具を効果的に扱うことができる。建造物の破壊や分解を得意としている。一方で肉体的には貧弱であり、打たれ弱い。
第1266話「報連相の重要性」
◇ゴブリン
〈エウルブギュギュアの献花台〉第五階層、[閲覧権限がありません]に生息するゴブリンの一種。視力が良く、冷静。簡単な構造ではあるが、10メートル以上の射程を持つ火砲を扱うことができる。一方で肉体的には貧弱であり、打たれ弱い。
第1267話「追跡する二人」
◇『ハイトーンボイス』
〈歌唱〉スキルレベル45のテクニック。パッシブ。より高い周波数の声を発することができるようになる。熟練度とスキルレベルが上昇するほどに発声可能な音域が広がる。
第1268話「冴えた手法」
◇サイレントシャドウ
静謐と影を纏う、隠密の装備。着用者の存在、音、気配を隠す。徹底的に無駄な装飾を排し、柔らかい布一枚から仕立て上げた、簡素ながらも卓越した縫製技術の産物。
第1269話「地の底へ」
◇ダミードール
囮になってくれる丈夫な人形。小さなスピーカーがついており、好きな音声を再生することができる。
第1270話「心配性な兎」
◇必殺海鮮エクレア
シード03-ワダツミ〈ナキサワメ〉に店を構える洋菓子と寿司の専門店〈パティスリー黒船〉が生み出した、新基軸のスイーツ。たっぷりの生クリームを注入し、濃厚なチョコレートをふんだんにかけたボリュームたっぷりのエクレアに、新鮮な鯛の刺身、サーモン、イクラ、ホタテ、アワビ、サバ、数の子、その他大量の海の幸を載せた。
現実ではまず味わえない珍品。
第1271話「星を持ち帰る」
◇『共鏡』
〈鏡威流〉四の面。二つの鏡を同時に広げ、その狭間に対象を捉える。無限に広がる鏡面世界で、対象は際限なく増幅し、跳ね返る。
“小さな破片に内在する果てしなき反転の世界。囚われるは強くも儚いゆらぎ也”
第1272話「エルフ耳の美女」
◇『ブレイクスラッシュ』
〈剣術〉スキルレベル55のテクニック。物体を切断することに特化したシンプルな剣技。それゆえに奥深く、極めるのは難しい。
第1273話「天を貫く小鎚」
◇ウェポンデータカートリッジ
武器データにインストールすることで、様々な特殊な効果を発揮できるようにするカートリッジ。挿入可能なカートリッジは武器自体に設定された容量に左右される。
第1274話「エルフの娘」
◇“綺羅星・一式”
巨大な岩石型惑星を超常的な手段によって圧縮し、絶大な質量と密度となったハンマー。見た目はヘッドが球体となった片手用ハンマーのように見えるが、実際には想像を絶するほどの重量を誇る。
その質量ゆえに周囲の空間が歪み、特殊な破壊能力を有する。
▶︎ウェポンデータカートリッジ(1200/1200GB)
・[重量軽減Ⅸ]
・[重量軽減Ⅸ]
・[重量軽減Ⅸ]
・[重量軽減Ⅸ]
・[重量軽減Ⅸ]
・[重量軽減Ⅸ]
・[重量軽減Ⅸ]
・[重量軽減Ⅸ]
・[重量軽減Ⅸ]
・[重量軽減Ⅸ]
・[重量軽減Ⅸ]
・[重量軽減Ⅸ]
▶︎忍受戴天の呪符
対象の重量を大幅に軽減するが、対象以外の全ての装備品を装着することができなくなる。
第1275話「一般の神」
◇『点滴』
〈手当〉スキルレベル60のテクニック。ブルーブラッドや薬品を直接機体内へと注入する。
第1276話「最後の手段」
◇ゴブリン要塞
〈エウルブギュギュアの献花台〉第五階層の地上に見られる人工建造物。地下と接続する連絡通路を中心にそれを守るようにして構築された、堅牢な砦。周囲に同様のものがいくつも存在し、一箇所を攻めた場合他の要塞から援軍が送り込まれる仕組みになっている。
非常に堅牢な要塞であり、難攻不落。ゴブリンは新たに現れた外敵に対して、既に適応し始めているようだ。
第1277話「エルフの調査」
◇エルフまん
〈大鷲の騎士団〉第一戦闘班後方支援部料理係が試作した料理。シンプルな肉まんの表面にオフィーリアのイラストを焼き付けた。ゆくゆくは名物土産となるかもしれない。
第1278話「天空の町の人影」
◇手毬いなり
一口サイズの小ぶりな稲荷寿司。歩きながらでも食べやすく、携行食にぴったり。シンプルな五目以外にも、海鮮、中華、激辛、イタリアン、カレー、チョコレート、抹茶もずくなど、多くのラインナップをご用意しております。
第1279話「巨大ゴブリン」
◇ジャイアントゴブリン
〈エウルブギュギュアの献花台〉第五階層に突如出現した巨大なゴブリン。3メートルに迫る巨体でありながら、機敏で怪力。また高い知能を有し、更に原理不明の超常的な能力を行使する。
あらゆる点において、常軌を逸した個体である。
第1280話「敗者の会合」
◇リザレクションポイント
〈回収〉スキルのテクニック『復帰点登録』によって設定可能な、一時的なリスタート地点。設定には、対象と同型の臨時機体を一体必要とする。設置者が行動不能となった場合には、すべてのリザレクションポイントが消失する。
リザレクションポイントから復帰した場合、復帰者は一定時間ステータスが20%低下する。
第1281話「希望の光」
◇バアル
調査開拓員ソロモンの所有するメイドロイド。タイプ-ヒューマノイドの女性型。ロングスカートのクラシックなメイドドレスに身を包み、知的な印象を持たせるアンダーリム眼鏡を掛けている。
ソロモン家筆頭メイド長。財務管理及び拠点玄関清掃担当。
第1282話「メイド殺法」
◇メイドロイド兵装“御身を護りし忠誠の銃”
ソロモン侍従団標準中近距離兵装。外観はシンプルかつ古風なマスケット銃ではあるものの、内部は精密部品が高密度に詰め込まれた最新機器。
秒間250発の連射性能を誇り、1マガジンを0.5秒で打ち切る。装填可能弾は特性電磁爆発弾。敵性存在の行動阻害を第一に考えられた特殊爆発弾頭である。
また側部トリガーを引くことによって内蔵バッテリーのBBエネルギーを消費し、高エネルギー凝集体半実体パルスブレードを展開し、銃剣として扱うことも可能。
ソロモン侍従弾所属メイドロイドはこの歩兵銃の扱いに極めて高度に習熟している。
第1283話「ガス注入開始」
◇ゴブリンスヤスヤガス
〈大鷲の騎士団〉によって開発された、ゴブリンを無力化するための麻酔ガス。これを吸引したゴブリンは、10分程度で昏睡状態に陥る。エルフにも影響はあるものの、生命には問題がない程度の濃度に抑えられている。
第1284話「無呼吸戦闘手順」
◇吸気保護フィルター
メイドロイド用アタッチメント。清掃活動中に舞い上がる埃や粉塵を誤って機体内部に取り込まないよう、フィルタリングする。多層構造になっており、スムーズな通気性を維持しながらウィルスレベルの微小な粒子も全て取り除くことができる、最先端技術の結晶。
“ウチの可愛いメイドちゃんたちが風邪でもひいちゃ困るからねぇ”――ソロモン
第1285話「最悪の裏切り」
◇特異機体-No.001“レッジ”
〈エウルブギュギュアの献花台〉第五階層地下街にて突如現れた異常な挙動を示す調査開拓用機械人形。調査開拓員レッジの使用機体と同一の特徴、および反応が見られる。故に調査開拓員は当機体への攻撃行使が行えない。一方で、当機体は調査開拓団への強い敵対性を露わにしており、調査開拓団規則の拘束を突破し、攻撃を仕掛ける。
第1286話「贋物の真価」
◇特異機体-No.007“シフォン”
〈エウルブギュギュアの献花台〉第五階層地下街にて突如現れた異常な挙動を示す調査開拓用機械人形。調査開拓員シフォンの使用機体と同一の特徴、および反応が見られる。故に調査開拓員は当機体への攻撃行使が行えない。一方で、当機体は調査開拓団への強い敵対性を露わにしており、調査開拓団規則の拘束を突破し、攻撃を仕掛ける。
存在確認直後、“消魂”の影響と見られる自己破壊現象によって沈黙。
第1287話「異常戦闘」
◇装甲メイドドレス-Mk.ⅥⅥⅥ
メイドロイド専用装備。一見するとごく普通のメイド服のようだが、多層衝撃緩衝特殊繊維織布によって金属製重装甲防具に匹敵する防御力を有する。着用者の保護を最優先に設計されており、たとえ至近距離で原始原生生物が爆発しても5秒間は生き残ることができる。
一方、その原材料入手性と製作難度の高さから1着あたりの価格は青天井となっている。
“可愛さと安全性を両立してこそ、至高のメイド服というものだよ”――ソロモン
第1288話「異常メイド」
◇隠蔽型テント“雲隠”
隠蔽に特化したテント。光学迷彩と存在希薄化術式の併用により高い隠蔽性能を有する。一方で耐久性はないにも等しい脆弱なものである。
第1289話「借り物の武器」
◇『カイシャクスラッシュ』
〈剣術〉スキルレベル65、〈手当〉スキルレベル40のテクニック。不義を犯した仲間の切腹を見届け、その首を落とす。
LPが40%以下の調査開拓員に対してのみ使用可能。攻撃後、対象が行動可能状態にある場合、10秒後にLPが70%回復する。
第1290話「機械を壊す武器」
◇ゴブリン・スチールショートスピア
ゴブリン
第1291話「一つの可能性」
◇【武器製造技術供与の依頼】
依頼人:バウバウ
報酬:コボルド製武器の製造レシピ
内容:(翻訳済み)
調査開拓団の使ってる武器は俺たちにとって新しいものに見える。ぜひ、その武器の作り方を教えて欲しい。お礼と言うのもなんだが、代わりに俺たちの武器の作り方も教える。
一緒に技術を高めていかないか?
第1292話「素直な道筋」
◇ドワーヴン・アダマンピッケル
ドワーフ族が作り上げた至高のピッケル。その製法を記した資料は失われ、また実物も行方知らずとなっている。
残ったわずかな記録によれば、ドワーフたちが開発した“ドワーヴン・ピッケル”のオリジナルであり、比較にならないほどの高性能を誇る。その力は絶大で、どんな堅岩でも容易く打ち砕くことができるという。
第1293話「秘宝探し」
◇ダークオブダークの詩篇Ⅵ
〈オモイカネ記録保管庫〉のデータサルベージ中に発見された謎の書物。かろうじて判明しているのは、著者の〈
空白期間以前の出来事が記された重要な歴史書として、現在もドワーフと調査開拓団の総力を挙げた解読作業が進められている。また、欠落している他の巻に関しても捜索が行われている。
“必ずや、全ての謎を解き明かすのです!”――管理者オモイカネ
“当該資料の焼却処分を求めます”――管理者クナド
“管理者クナドの提案は認められません”――管理者オモイカネ
[管理者クナドのコメントは却下されました]
[管理者クナドのコメントは却下されました]
[管理者クナドのコメントは却下されました]
[管理者クナドのコメントは却下されました]
第1294話「正道の先に」
◇[データ破損]の研究記録
[日付データ破損]
[記録者ID破損]
事象修[データ破損]式の完成は間近。検証実験は第五段階へと進むこととなった。これが成功すれば、俺たちはついに[データ破損]すら可能になる。失われた[データ破損]を[データ破損]ることもできるだろう。
術式の鍵は[データ破損]だ。そのために[データ破損]と[データ破損]を[データ破損]環境に入れて[データ破損]した。憎悪と幸福のエネルギー的格差[データ破損]した時、[データ破損]が世界を[データ破損]る。
この術式が完成すれば、白龍が蘇る。
第1295話「呪われた妖精」
◇“グレムリン・ウィンドエッジスピア”
グレムリンの鍛治師によって作られた鋼鉄製の短槍。軽量かつ地下の閉所でも扱いやすいサイズに調整されている。素早い連撃を可能とし、使いこなせれば風を斬るように敵を圧倒することもできるだろう。
“デカいばかりで実用性に乏しいドワーフ製と比べて、より実戦を意識した武器じゃい。あのウスノロ共なぞ、手も足も出ん”――グレムリン鍛治師
第1296話「脅威の戦士たち」
◇生き血
原生生物から搾った新鮮な血。腐りやすいため、適切な保存が必要。フィールドに撒けば一部の原生生物を誘き寄せることができる。
第1297話「融合する邪悪」
◇1バリテン
〈ヤーポン絶許度量衡制定協会〉によって設定された、原生生物の強さを測る際の単位。1バリテンは“饑渇のヴァーリテイン”1頭ぶんの強さ。より具体的に言えば、HP336,000、物理防御力1,200、機術防御力1,400、斬撃耐性200、打撃耐性150、刺突耐性250、火属性耐性700、水属性耐性350、土属性耐性600、風属性耐性400、雷属性耐性900、呪力耐性80、カルマ値-1,200である。
同バンドによってバリテン計算関数も公開されており、それを用いることで対象原生生物のバリテン値を算出することができる。
第1298話「偽物は誰だ」
◇黒炎
カオスエルフが用いる特殊な炎。原理不明の存在であり、強い燃焼能力を持つ。耐火性素材すら一瞬で灰にするほどであり、通常の物理法則を一部超越している。“燃焼”という概念そのもの、と言うべき存在。
第1299話「混沌の渦」
◇モコモコシープ
〈角馬の丘陵〉に生息する毛量の多い羊。愛らしい見た目に反して気性は非常に荒く、群れのテリトリーに侵入したものを圧殺する。一方でその羊毛は非常に上質であり、さまざまな製品に使用できる。
第1300話「戦旗の輝き」
◇『風切る飛燕の狂騒曲』
味方を鼓舞する応援歌。大空を飛翔する燕のような素早さを与える。
作詞作曲:調査開拓員アイ
第1301話「メカクレ警部」
◇『絶対防御の破断拒絶壁』
〈防御機術〉の上級大規模術式。空間的隔離理論を用いることで、堅固な攻撃遮断機能を獲得した大規模術式。最低出力条件として140GBであるため、調査開拓員単体での発動は非常に困難。通常は複数人での協力を前提とする。
第1302話「幸福と不幸の渦」
◇[データ破損]の研究記録
[情報保全検閲システムISCSにより、一部の情報が修復されました]
[日付データ破損]
[記録者ID破損]
事象修復回帰術式の完成は間近。検証実験は第五段階へと進むこととなった。これが成功すれば、俺たちはついに事象の根源的修正すら可能になる。失われた分岐点の先を手に入れることもできるだろう。
術式の鍵は生命エネルギーの発露だ。そのためにエルフとゴブリンを極限的感情増幅環境に入れて培養した。憎悪と幸福のエネルギー的格差が十分な勢いで衝突した時、溢れ出したエネルギーが世界を書き換える。
この術式が完成すれば、白龍が蘇る。
第1303話「愛で包むため」
◇愛
愛とはなにか。簡単なようでとても難しく、そして実のところシンプルな命題です。ですが、これを伝えるということはとてもつもない困難を伴うこともまた事実と言えるでしょう。愛、それは愛としか言いようのないものなのですから。親愛、性愛、恋愛、擬愛、慈愛、あらゆる愛が世界のあらゆる場所に存在します。あなたにも愛はありますし、あなたの足元にも愛はあります。愛ゆえに世界は形作られ、我々は愛を通して世界を見るのです。ゆえに世界は愛に溢れている。しかしながら、まだまだ愛は足りず、世界は愛を、人々は愛を、生命は愛を、森羅万象全てが愛を渇望しているのです。求められるのならば、与えられなければなりません。愛は有限ではありません。与えることで、与えられるもの。愛が愛を育み、愛によって愛は増えるのです。愛が地に満ち満ちたその時、真の愛がそこに現れるのです。愛は真理であり、愛は現実であり、愛は理想なのです。愛があなたを救い、あなたが愛を救うのです。愛こそが愛ゆえに愛だからこそ、愛なのです。愛はあなたを待っています。あなたもまた、愛を待っているのです。愛が全てを包み込むならば、あなたもまた愛を包み込むことになるのです。あそこにも愛はあります、向こうにも愛はあります。ここにも愛はあります。どこにでも愛はあるのです。愛を見る目をひらけば、世界の美しさを知るでしょう。愛がこの世に、こんなにも溢れていることに。そして、こんなにも足りていないことに。愛を注ぐことこそが、愛を説明する完璧にして完全な唯一の手法なのです。隣人を愛するのです。敵を愛するのです。家族を愛するのです。愛の輪が広がれば、いずれ星々も愛に気付くでしょう。愛が宇宙を満たせば、世界が愛に気付くでしょう。愛がこの世界を包み込み、世界こそが愛であると、その証明がなされるでしょう。愛はそこに愛を求めています。愛こそが愛なのだから。愛は――
[情報保全検閲システムISCSにより、データの冗長性が確認されました]
[情報保全検閲システムISCSにより、当該データの簡潔化が提案されました]
[提案は保留されています]
“なんじゃこれ……”――管理者T-1
“愛ですよ、愛”――管理者T-3
第1304話「壊し屋の道」
◇ 『エクストラパワーチャージ』
〈戦闘技能〉スキルレベル60のテクニック。人工筋繊維の第六段階出力制御リミッターを一時的に解除して、通常発揮できない力を生み出す。
使用前提として『エクストラパワーチャージ』を発動していなければならない。
“どうだ、このあたりにもっと力が溜まってきただろう?”――バトルトレーナー・ストロングマン
第1305話「貫通狙撃」
◇遠見の水晶玉
摩訶不思議な力を宿す特別な水晶。力を持つ者が扱うことで、その内部にさまざまな景色を浮かべるという。何故か通常の水晶よりも重たく、光の加減で複雑に色合いを変える。
“今ならなんと、この水晶玉が限定価格50万ビット! お買い得ですよぉ!”――路地裏の占い婆ピーチック
第1306話「地下の地下」
◇対エネルギー中和シールド
高密度エネルギー照射に対応するため開発された最新鋭のシールド。BBエネルギー方式で空間上に三層エネルギー拡散グリッドを展開することにより、エネルギーの位相変換構造を破壊し、衝撃を緩和する。
第1307話「NPCの戦い」
◇障害物焼却除去用火炎放射器
土地の開墾のために開発された、土木作業用NPC専用アタッチメント。粘性の高い可燃材を噴出し、着火することで高温の炎を振り撒き、除去の困難な植物を焼き払う。
土木作業用NPCのパワーと作業効率を考慮し、大型の燃料タンクが採用された。
第1308話「救いの手を求め」
◇ 虚数隔離時空〈エウルブギュギュアの棺槨〉
[データが存在しません]
第1309話「虚無の中の敵」
◇カオスゴブリン
混沌の中から生まれたばかりの純粋な憎悪の塊。生きる者全てを恨み、殺意を向ける。まだ己の存在理由すらないままに。
第1310話「思考の狭間」
◇トリプルタップトラップ
〈罠〉スキルレベル60のテクニック。ワンダーボックスを3つ投げる。ワンダーボックスは敵性存在に対して3回330の固定ダメージを与える。
第1311話「敵の正体」
◇ ネコネコ阿波踊り
〈
毎月22日はネコネコ阿波踊りの日である。
第1312話「憎悪の女王」
◇古エルフ語
エルフ発生初期に広がった原始的な言語体系。調査開拓団の標準言語を基幹とし、現在のエルフ語に通用するが、特徴的なイントネーションなどが見られる。
第1313話「一つ足りない」
◇レーション
持ち運びに適した携行食。小さいながらも栄養価が豊富で、ごく少量で十分な満足感が得られる。水分を徹底的に排しているため、非常に硬い。食感や味は悪い。
第1314話「混沌の坩堝の中」※
◇穏やかなそよ風
2MB級初級風属性攻性機術。柔らかな風を発生させる。攻性機術ではあるが、攻撃力はほとんど期待できない。暑い日にぴったり。
第1315話「助太刀の群脚」
◇汚染術式盗難報告書
指揮官による封印管理下に置かれ、使用不可状態を維持されていた汚染術式の封印データカートリッジが何者かによって奪取されました。管理場所のセキュリティは全て正当に解除されており、盗難が発覚したのは最大で59分後と推定されます。
現在、指揮官T-1の命令により、奪われた術式封印データカートリッジの捜索が行われています。
第1316話「憂さ晴らし」
◇ 大規模爆殺呪撃『チョベリバ』
かつて古代エルフが扱っていた特殊な呪術。その名前の真意は失われて久しく、ただその破壊力のみが恐怖の記憶と共に伝えられている。
禁呪とされ、王家によって固く封印された呪いであり、その言葉を口にすることさえ許されない。次にこの呪いが発せられた時、それは世界の終焉を意味するという。
第1317話「愛する者」
◇ 緊急退避用並行次元干渉テント“影雲”
安全領域確保というテントの本懐の一つに特化した特殊なテント。最新鋭の次元干渉技術を用いることで、短時間だけ別次元へと内部を移動させ、あらゆる外部干渉を回避する。
性質上、再使用までに長い時間を要するが、緊急避難としては非常に高い性能を発揮する。
第1318話「姉妹の愛情」
◇ジャージ
柔らかく伸縮性のある厚手の布を用いた運動着。体を締め付けず、楽に着ることができる。胸元に名前を書くこともできる。
“あえてシンプルなデザインだからこそ、素材が光るというもの。芋ジャージこそが女性を飾り立てる至高の衣装。これこそが宇宙の真理なのである”――イモジャー・ジダイスキー
第1319話「差し伸べる手」
◇完全完璧究極無欠封印隔絶術式『ガチマジヤバウォール』
かつて古代エルフが扱っていた特殊な呪術。その名前の真意は失われて久しく、ただその封印の力のみが畏怖と驚愕の記憶と共に伝えられている。
かつてその術力で国を治めたと言われる偉大なるエルフの女王が生み出し、彼女ですら破ることができなかった。故に、古代エルフ語において“大いなる絶対的な封絶の壁”という意味の名前が与えられた。
第1320話「天空街の一人影」
◇ネヴァ工房のエプロン
生産品販売〈ネヴァ工房〉の店員に貸与される制服。黒を基調とした落ち着いた雰囲気のエプロンで、シンプルながらも細部までこだわられている。
業務の関係上、レベル9耐爆性能をはじめ、極めて強力な防御性能を誇る。
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