記録集積-No.29

第1321話「白鹿庵考察案」

◇“星結びの黒糸”

 宇宙環境で生育した特殊な原生生物“砂星蚕”の糸を紡いで織られた黒衣。しなやかで強靭にして軽量。気配を紛らせることができ、星の見える夜に力が湧き出す。


第1322話「悩む管理者」

◇ウルトラスーパーデラックストリプルクリームギガチョコマックスエクストリームデスナイアガラシュークリーム・ザ・ウルトラ

 シード02-スサノオにある洋菓子店〈クリームは液体なので0カロリー〉が販売する数量限定の特別なシュークリーム。サイズやゴージャスなビジュアルもさることながら、その真髄は独自に改良した時空間格納圧縮製法を用いて詰め込まれた大量のクリーム。基本の生クリーム、濃厚なチョコレートクリーム、なめらかなカスタードクリームの三種類が、それぞれ3kg以上詰められている。

 クリームに溺れたい。そんな全てのスイーツ愛好家の夢を体現する至高のシュークリーム。

“三種類のクリームがお互いを相殺するので総カロリーはゼロになるんです”――店主


第1323話「大物産展」

◇リラックス・ブレンド・グリーンティ

 シード03-スサノオ近郊の茶畑で栽培された茶葉を用いた特別な緑茶。数種類をブレンドすることで、奥深い香りと味わいを実現させた。手もみ乾燥にこだわっており、茶葉のひとつひとつが艶をもち美しい。

 じっくりと抽出した上品な美味しさを、ティーバッグでお手軽に。

▶︎ほっと一息

 ホットで飲用した場合、わずかに寒冷耐性が上がる。静止時、瞑想時のLP回復速度が上昇する。アーツの威力が一定時間わずかに上昇する。


第1324話「平和な日々」※

◇試製ネオサトウキビ収量増強品種ver2208

 管理者ウェイドの研究開発プログラム〈シュガードリーム〉の一環で開発された、次世代のサトウキビ。原始原生生物の強靭な生命力や特異な生理プロセスを応用した遺伝子改良植物であり、原種と比べて異常な能力を発揮する。

 収量の増加に重点を置いた試製品であり、一株あたり平均で23.4kgの高品質高糖度砂糖を精製可能。一方で生育に非常に大量の栄養を必要とするため、地面に植えた場合周囲30mが枯死する。

“目標は30kgです。頑張りましょう”――管理者ウェイド


第1325話「都合のいい畑」

◇サトウキビ購入予約券

 暴騰するサトウキビ需要に備え、エミシによって発行された商品引換券。今後生産される予定のサトウキビを購入する権利として販売される。価格はリアルタイムの需給状況から算出されるため、十分ごとに変動する。

“今買っておけば安いですよ!”――管理者エミシ

“ひとまず7,000tぶん買いましょう”――管理者ウェイド


第1326話「サトウキビ事件」

◇ジークフリート星系

 地上前衛拠点シード01EX-スサノオ近傍に存在する星系。開拓初期に発見され、シード01EX-スサノオの建設において資源の供給源として重用された。

 現在はほぼ全ての資源が取り尽くされ、恒星と一部のガス型惑星、細かな残滓が残るのみとなっている。


第1327話「宇宙の大農場」

◇ 試製ネオサトウキビ強靭性増強品種ver1622

 管理者ウェイドの研究開発プログラム〈シュガードリーム〉の一環で開発された、次世代のサトウキビ。原始原生生物の強靭な生命力や特異な生理プロセスを応用した遺伝子改良植物であり、原種と比べて異常な能力を発揮する。

 環境への耐性増強に重点を置いた試製品であり、過酷な環境下でも安定して生長する。具体的には2,000℃からマイナス15℃までの気温、10日間の真空状態に耐えることが出来る。一方で生育に非常に大量の栄養を必要とするため、地面に植えた場合周囲30mが枯死する。

“どこでも育つサトウキビは調査開拓活動においても有益ですからね”――管理者ウェイド


第1328話「奔走する者」

◇高度上質精製白砂糖“ピュアホワイト”

 シード01EX-スサノオの大規模試験農場で栽培された特別なサトウキビから精製された、極めて高品質な白砂糖。通常の砂糖と比べて甘みが非常に強く、それでいて口当たりが柔らかい。すっと舌の上で溶けるような甘さで、いくらでも食べられる。

 LP変換効率が非常に高く、これを素材として作った料理はLP回復速度を著しく上昇させる効果を持つ。

“液体に溶けやすいのも良いですね。これの角砂糖は紅茶にいくら入れても大丈夫です”――管理者ウェイド


第1329話「郷愁の町」

◇高速装甲軌道列車ヤタガラスでの危険行為について

 ヤタガラスは非常に高速で走行するため、不用意な行動は危険を生じる可能性があります。走行中の列車内で立ち歩くなどの行動は極力お控えください。

 また、列車の装甲を破壊する、ドアを捻じ曲げる、窓を割る、その他車体に損傷を与える行為、線路上に立ち退避命令に従わない、列車と相撲を取る、トロッコ問題を再現する、などといった運行計画を乱す行為に関しては、その損害に応じて弁償を命じることがあります。

 公共交通として、皆様の安心安全安定のため、ぜひご協力いただきますようお願いいたします。


第1330話「暗闇に花を」

◇サノオコイン

 〈スサノオ地下資源採掘場〉内部でのみ流通し、その効力を発揮するコイン。独自通貨サノオの標準硬貨であり、表面には管理者スサノオの肖像が刻まれている。

 1サノオコインから5,000,000サノオコインまでいくつかの種類が存在する。


第1331話「太陽に至る翼」

◇ 『熱い灼熱の高温の焼け爛れた高熱の燃え盛る焦土の溶解する白熱の超絶の燃え燃え盛る燃え立つ燃え上がる燃えこがる燃えたぎる燃え広がる炎威炎炎炎火の炎熱の焔』

 22のアーツチップによって構成される火属性上級攻性アーツ。89GB級の術式規模であり、単独で実行するには卓越した技能を要する。

 わずかな時間、著しく超高熱の炎を生み出す。

“第52回ヒートアップファイアコンテスト優勝機術に認定”――機術協定委員会


第1332話「賭場に迫る火球」※

◇スサノオビール

 〈スサノオ地下資源採掘場〉にて販売されているビール。一仕事終えた後に飲むと爽快感が心地よい。


第1333話「優秀な監視者」

◇ 『炎翼の不死ファイアバード・なる鳥の抱卵インキュベーション

 火属性攻性機術の上級アーツ。55GB級。

 猛火の大翼を顕現させ、対象の熱を長く維持する。不死なる鳥が不死であるように、不滅の炎が燃え続けるように。それは永遠を示す徴であると。


第1334話「千万分の一」

◇『素性調査』

 〈鑑定〉スキルレベル60のテクニック。調査開拓員を対象に取り、そのスキル習得度を解析する。対象の情報的防御力が高いほど、解析は困難になる。

“その一挙手一投足に隠された本性が滲み出す。”


第1335話「開幕の声」

◇ 名物超弩級覇王激辛々々々々々々紅蓮テラウルトラマックス〜エターナルラーヴァエディション〜

 シード04-スサノオ〈サカオ〉の名産品。調査開拓員レッジによって栽培された超弩級激辛唐辛子“エターナルラーヴァ”を主軸に7,000種類のスパイスを配合し、じっくりと煮詰めて作り上げた特製カレー。小匙一杯で火を吹く辛さで、数十時間は汗が止まらない。食べれば食べるほどエネルギーを消費し、食べ続ければ餓死する。

“激辛の強壮”

 スパイスの刺激が機体に作用し、身体能力が飛躍的に上昇する。跳躍力と走力が異常に高まり、長距離を超高速で走破できるようになる。効果時間中、LPが継続的に消費される。

“辛さの中に確かな旨さ! 火を噴き汗を拭き、千里先まで走ろう!”


第1336話「雑踏の中にて」

◇特選苺大福・紅姫

 シード03-スサノオに店を構える和菓子専門店〈満点堂〉の看板商品。甘さと大きさと形を基準に厳しい選別を潜り抜けたわずかな苺のみを、丁寧に煮込んで滑らかに濾した小豆餡と共に、薄い求肥で包み込んだ逸品。

 その条件に見合う苺が非常に希少であるため、毎日不定数の少数販売のみとなっている幻の苺大福。

“あくまで主役は苺であると、基本を極限まで極めたシンプルにして奥深い一品ですね。厳選された大粒のイチゴは特に甘味と酸味のバランスが良いとされるクレナイ種ですが、餡もそれにあわせることを前提とした配合となっているようです。あえて甘味を抑えた砂糖は口溶けがよく、まるでクリームのような柔らかさを実現しています。あくまで餡は引き立て役、名バイプレイヤーに徹しているという徹底された配慮が、この苺大福の真骨頂と言えるでしょう。そして忘れてはいけないのが、この薄く透けるほどの求肥。これもまた丁寧に、細部まで気を払って練られたことが一口食べただけで理解できる極上の仕上がりとなっています。まるで白無垢を纏い、紅を塗った花嫁のような上品さは、さすが和菓子の街で老舗と呼ばれる名店と唸ってしまいます。惜しむらくはその希少性が故に一人二つまでという購入制限があること。できれば50個くらいを一度に味わってみたいものです。”――管理者ウェイド


ハロウィン記念SS

彷徨う白い南瓜幽霊ホワイト・ジャック

 正体不明のジャックオランタン。突如調査開拓領域上空を覆い、夜へと変えた異常現象ならびに大量発生した彷徨う南瓜幽霊ジャックオランタンとも関連が示唆されている。

 白い服を纏った小柄なジャックオランタンであり、体格に不釣り合いな南瓜を頭部にはめている。通常のジャックオランタンとは異なり、フィールドではなく都市内部でごく稀に発見される。どのような手法で都市の警備システムを掻い潜っているのかは不明。

 このジャックオランタンにお菓子を渡しても何ももらえない。しかし、彼女は“いたずら好き”な調査開拓員の下へ現れると言われている。


第1337話「不甲斐ない男」

◇抹茶黒蜜ところてん納豆葡萄チョコどら焼きバーガー

 シード03-スサノオにある和喫茶〈玉葉〉で提供されるチャレンジングなメニュー。抹茶黒蜜を混ぜたところてん、納豆、チョコがけ葡萄を餡と共に包み、どら焼きの形でバーガーにした一品。

 複雑な味が口の中を駆け巡る。


第1338話「頭の上の大騒ぎ」

◇ワイルドパンクショルダーパッド

 弱肉強食の時代を生き抜く漢のためのファッション。雄々しいトゲが力を誇示し、そのワイルドさを加速させる。血で血を洗う闘争を生き抜く獣たちの強さの証。


第1339話「天空への招待」

◇闇夜の影翼

 カオスエルフが使用する原理不明の超常的な現象。背部から全長2メートルほどの翼型の物体を左右に2枚展開し、一時的に飛行能力を獲得する。


第1340話「空へ至る道」

◇緊急脱出装置“ミラクルダイス”

 〈ダマスカス組合〉と三術連合の共同開発事業によって生み出された、全く新しい画期的な緊急脱出装置。〈占術〉スキルによる因果律操作技術を取り入れ、さらに〈呪術〉スキルによる運命分岐理論を構築することにより、絶体絶命の状況下でも一定の確率で難を逃れることができる強力な脱出装置となった。

 実験においては“金属製拘束具、目隠し、猿轡、300kgの錘を装着し、全身をラップ包装し、20mm鋼鉄性容器に封入後溶接、水没させ、三重の檻と七重の施錠を行った上で、八方向より20TB級攻性機術の斉射”を行った場合においても、223/800の確率(約30%)で無事に脱出ができた。

“サイコロで望みの目を出すよりはよっぽど高い確率だろ?”――クロウリ


第1341話「死の代償」

◇闇夜の影繭

 カオスエルフが使用する原理不明の超常的な現象。全身を黒色の微細な糸で囲み、繭のように包み込む。ダメージを吸収する作用があり、一定以上のダメージを無効化する。


第1342話「天上の聖女」

◇ブチアゲヘヴン

 古代エルフ語における“天空街”の名称。その完全な意味の解明は難しいが、一説によると“崇高なる天の楽園”という意味となる。その詳細については多くが謎に包まれたままであり、今後の解析が期待される。


第1343話「雷鳴轟く戦場」

◇試練の雷球

 謎のエルフ、オラクルによって生み出される雷球。凄まじいエネルギーを内包しており、激しい雷を放つ。その力は卓越した雷属性機術師の術式にも匹敵する。


第1344話「メッセージの主」

◇“極光”

 雷耐性に特化したテント。〈ワダツミ海底洞窟〉に生息する極雷ウナギの表皮を加工した高耐久絶縁素材が用いられており、稲妻を無効化する。


第1345話「君しかいない」

◇ 調査開拓用機会人形専用電磁射出式垂直カタパルト

 調査開拓員ネヴァによって設計された調査開拓員専用カタパルト。調査開拓用機会人形を垂直に射出する用途のみを考えたものであり、打ち出される調査開拓員へのダメージなどは特に考慮されていない。

“俺たちの屍を越えて行け!”


第1346話「空を駆ける」

◇ 『反射するリフレクティング・幻惑の雪だるまスノーマン

 二つのアーツチップで構成される水属性攻性機術。光属性の攻撃を誘引し反射する、幻想的な雪だるま。


第1347話「跳ぶ赤兎」

◇神命の審判者

 オラクルが持つ固有の能力。神に挑戦する者の数と力に応じて、自身の力を増強させる。能力の限界はなく、相手に応じて無制限に強くなる。

 いかなる状況においても適切かつ厳正な審判を行うため、彼女はどんな状況にあっても正々堂々と立ちはだかる。


第1348話「木製の大槌」

◇“千年樫の打出の大槌”

 長い年月をかけて成長した非常に硬い巨木、千年樫を用いて作られた巨大なハンマー。その重量と硬さは木製とは思えないほどであり、持ち上げるだけでも一苦労。使いこなすとなれば卓越した技術を必要とする。扱いが難しいだけあって、その威力もまた木製とは思えないほどの水準である。


第1349話「白鹿庵の頭脳」

◇大聖堂

 〈エウルブギュギュアの献花台〉第五階層の天空街に存在する大規模建造物。周囲の廃墟群とは対照的に外見に目立った傷はなく、宗教的な意匠が多く掘り込まれた純白の姿をそのままにしている。

 由来、目的、正体、詳細、そのすべてが謎に包まれた、ミステリアスな建造物。


第1350話「未知なる者の声」

◇◎⚫︎※×▼※✳︎⚪︎◀︎⚫︎▷⚫︎△×※⚫︎◎✳︎※◀︎⚫︎▷⚫︎△×※⚫︎※⚫︎※◀︎⚫︎▷⚫︎※×▼※✳︎⚪︎◀︎⚫︎▷⚫︎△◀︎⚫︎△×※◀︎⚫︎▷⚫︎△◀︎⚫︎※×※

000000⭐︎00000⚪︎0000△000▷00※111✳︎11⚫︎01▼10◀︎0◎1×

T→B→16→B


第1351話「大聖堂の清泉」

◇瞋怒する暴虐の大蔦

 現在は滅びた原初原生生物。第零期先行調査開拓団によって蒔かれた“生命の種”から生まれた初期の原生生物。

 非常に強靭かつ巨大な蔦の集合体のような外見であり、植物でありながら高い運動能力と破壊的な衝動を持つ。生まれた瞬間に周辺一帯の地力を根こそぐ奪い、急速に生長すると、核部分を包むように蔦を集め、暴走を始める。周囲の存在を無差別に破壊して荒野を形成し、自身の住みやすい環境へと強引に変える。

 その破壊衝動が収まるのは、寿命を迎えた時のみである。

 一時期は地上のほぼ全てを覆い尽くし、最大の繁栄種として栄華を誇っていた。しかし、気候変動や他種族の台頭によって絶滅する。


第1352話「響く神の声」

◇エウルブ=ギュギュア

 第零期先行調査開拓団員。喪失特異技術ロストパラテック、時空間構造部門の総責任者。〈イザナミ計画実行委員会時空間構造部門研究所〉の所長。特異空間における限定的なエネルギー循環構造の無限回帰現象の余剰エネルギーを用いた特殊空間構築理論を専門とする。


第1353話「巫女の声」

◇福々堂たまごかすてら

 シード03-スサノオにある和菓子処〈福々堂〉の定番商品。ふんわりとしたたまごたっぷりのカステラは上品な甘さでしあわせの味。

 濃いめの緑茶と一緒にどうぞ。


第1354話「審判の巫女」

◇ふわくまマドレーヌ

 シード01-スサノオに所在する洋菓子店〈ル・フール・ド・ルール〉の看板商品。特別な製法でふんわりと焼き上げたマドレーヌで、可愛らしい熊の顔を模っている。素朴な甘さはスイーツ好きのハートをガッチリ掴んで離さない。


第1355話「塔の頂上まで」

◇ふわくまマドレーヌスペシャル〜天空街エディション〜

 洋菓子店〈ル・フール・ド・ルール〉の看板商品ふわくまマドレーヌを更に贅沢にした特別なスペシャルバージョンを、更に天空街の気候、気温、環境に合わせて最適に調整した極上の一品。天空街で食べることを前提に考えて緻密に計算された材料の配合率と、製造工程から繰り出される至高の体験は、まさに熊に殴られたような衝撃。

 1日25個、天空街内で不定期に開かれる露店で販売される。


第1356話「まごころの神饌」

◇どら焼き“熊殺し”

 生地で具を挟んでいることから、ギリギリどうにかどら焼きと判別された、謎の物体。まだ動いている熊の心臓、血の滴る熊の肉、熊の舌、熊の手などを生のまま挟み込んでいる。

 原料となっているのは〈雪熊の霊峰〉に生息する“黒樽腹のインソムニア”。


第1357話「赤熱の大太刀」

◇『抜刀の極意』

 〈戦闘技能〉スキルレベル80、〈剣術〉スキルレベル80、三つ以上の抜刀系テクニックの習熟度1,000で使用可能なテクニック。

 効果中、移動不能。被ダメージが1.2倍となり、被クリティカル発生率が30%アップする。抜刀系テクニックの威力1.22倍、クリティカル倍率1.2倍、弱点直撃補正20%アップ。

“神速で繰り出す抜刀術の極意。明鏡止水の心境で刹那を切り裂く。”


第1358話「阻む障害物」

◇GMコール

 メッセージボックスに届くものには、通常の調査開拓員メッセージ、上級調査開拓員メッセージに加え、GMコールがあります。

 GMコールはイザナミ計画実行委委員会からの直接通達事項であるため、受け取った調査開拓員は必ず内容を確認し、必要であればその指示に従ってください。


第1359話「通行手形」

◇上級調査開拓員

 現地作業を担当する調査開拓員よりも上位の権限を有する調査開拓員の相性。より具体的には、総司令、現地総司令代理、指揮官、管理者を指す。調査開拓員に対する命令権を含めた各種の強力な権限を有し、イザナミ計画の実行および領域拡張プロトコルの推進を指揮する。


第1360話「本日の夕刊」※

◇イザナミ新報社

 報道系バンド。第一期調査開拓団の活動開始から間もなく発足された非バンド組織〈新地報道社〉を前身とし、調査開拓団に関する広範な事柄について報道活動を行っている。

 メイン紙であるイザナミ新報は毎日2回発刊され、特に関係者への聞き込みを重視して詳細かつ信頼性のある情報に定評がある。

 また、グルメ系のイザナミ新味、任務攻略系のイザナミ進撃、フィールドワーク系のイザナミ新景など多くの情報誌を発行している。


第1361話「つながる二人」

◇有線接続ケーブル

 調査開拓用機械人形を外部装置と接続する際に使用されるケーブル。統一規格のものであれば様々な機械と安定した情報通信環境を確立することが可能。情報通信容量に合わせていくつかの種類が存在する。


第1362話「人と機械の戦い」

◇ブドウ糖溶液

 ブドウ糖を溶かした液体。脳に直接届く。とある男性の主食。


第1363話「貧乏性の躍如」

◇情報量的破壊ハンマー

 指揮官T-1が収集し第二次〈万夜の宴〉で配布した“1TBキャッシュデータカートリッジ”を用いて作成された武器。物質的に存在するものではなく、立体構造データのプロパティを加工し、情報的な特性を付け加えたもの。

 上記のデータカートリッジ1,000個ぶんのキャッシュデータが詰め込まれており、これのヘッドに触れた情報的存在およびプログラムは大量の情報の流入によって破壊される。


第1364話「白き塔の主」

◇乱数生成プログラム

 ランダムな数を生成するプログラム。定義としてはシンプルだが、それだけに難しい。完全に意味のない乱数を生成することは非常に困難。


第1365話「秘密の箱」

◇〈ツチノコ探偵社〉

 求)ツチノコの情報!

 弊社は幻の幻獣ツチノコを見つけ出し、捕獲することを目標として各地の調査を行なっているバンドです。未だ発見には至らずも各地で古くから目撃例が相次ぐツチノコを見つけ出すため、ぜひみなさんのお力をお貸しください!


第1366話「粗雑な偽者」

◇プロトタイプ-ゼロ

 〈エウルブギュギュアの献花台〉第六階層に出現した、粗雑な造りの機械人形。第一期調査開拓団の調査開拓用機械人形に似通う部分はあるものの、全体としては非常に劣っている。しかし部品の加工精度などは非常に高く、製造した存在の基礎的な技術力の高さは窺える。


第1367話「溢れ出す傀儡」

◇刑罰・其の五十五〈平常心維持訓練〉

 人工知能矯正室で実施される矯正プログラムのひとつ。狭い部屋の中で拘束され、刑務官NPCに一定時間罵詈雑言を浴びせられながら精密な動作を求める作業を行う。非常にストレスのかかる環境下で平常心を維持することが求められる。

“こんな簡単な作業もできないの〜? ざーこざーこ♡ 意志よわよわ♡ そんなんじゃいつまで経っても出られないよ〜?”――刑務官NPC


第1368話「粗製の機械人形」

◇粗鉄の大剣

 低品質の鉄で作られた大型の大剣。非常に低い技術レベルであり、一応刃物として使えはするが、ほとんど鈍器のようなものである。

▶︎ゴブリン製武器

 テクニックの攻撃倍率に90%になる。

 武器の耐久値が削れやすい。


第1369話「呪術的組体操」

◇呪術的組体操

 プロトタイプ-ゼロが繰り出す謎の複合魔法。詳細な理論や機序は解明されていないため、暫定的に魔法であると分類されている。

 最低二人から最大五人での技の構築が確認されている。その組み方によって様々な効果を発揮する。

 使用者にも相当の負担を強いるのか、技を完成させたプロトタイプ-ゼロは直後に自壊する。


第1370話「凶悪金字塔」

◇見鬼の呪眼札

 この世ならざる者共を引き摺り出し、その真なる姿を暴く呪符。堪えなきものが使えば、ひとたびに気が触れる。見らるるべきでないものを見るものは、見るに相応の代価を求む。


第1371話「踊る少女」

◇『ミラージュディスガイズ』

 〈変装〉スキルレベル30のテクニック。目視した対象の姿を模倣する。対象に対する情報を多く取得しているほど模倣の完全性も上がる。


第1372話「決死の護衛」

◇『アニマルトーク』

 〈調教〉スキルレベル50のテクニック。手懐けた原生生物と心を通わせ、より的確な指示を送れるようになる。ペットとの親密度やテクニックの習熟度が高まることによって与えられる指示も複雑になる。


第1373話「最終兵器少女」

◇情報解析用携帯端末

 フィールド上での使用が想定された解析用端末。様々な劣悪環境下での酷使に耐える頑丈な作りで、フィールドワーカーから強い支持を得ている。


第1374話「一致団結開拓団」

◇メガ郎ギガントマックスニンニクマシマシアブラマシマシカラメ超濃いめヤサイマシマシラーメンいなり

 各地にチェーン展開する人気ラーメン店バンド〈メガ郎〉のスペシャルメニュー。とあるタイプ-ライカンスロープの女性調査開拓員がアドバイザーとなって開発された総カロリー5000億を超える超弩級ラーメン、メガ郎ギガントマックスニンニクマシマシアブラマシマシカラメ超濃いめヤサイマシマシラーメンを更に工学的、呪術的、調理学的知見から見直し、コンパクトな稲荷寿司へと再構築した。

 美味しさとパンチとカロリーはそのままに、いつでもどこでも食べられる手軽さを合わせた一品。

 製造過程に星の配置が関係するため、販売数量に限りがあり、またタイミングも不定期となっているため、幻の稲荷寿司として知られている。


第1375話「かえりみぬ志」

◇カルマ爆発

 カルマ値の急激な上昇によって引き起こされる爆発。周囲に物理的に甚大な被害をもたらすと同時に、呪術的汚染も拡散する。土地そのものにカルマ値上昇効果が付与されるため、除去作業を完了させなければ様々な悪影響が発生する。


第1376話「現れし姫君」

◇プロジェクト〈天憐〉

 第零期先行調査開拓団喪失特異技術群時空間構造部門研究所内にて策定、進行していたプロジェクト。時空間回帰式魂魄回生技術の確立と安定化および信頼性の補強を目的に実施され、研究所所長エウルブ=ギュギュアを主任としていた。


[情報保全検閲システムISCSによる通達]

以下の情報はプロテクト〈玉手箱〉により保護されています。適切な本人認証と権限提示を行ってください。


第1377話「小さな火」

◇プロテクト〈玉手箱〉

 情報保管を目的に製造された特別専門的防御手段。機密性の高い情報の中でも特に厳重な秘匿を要する情報の保管のため運用される。

 プロテクト〈玉手箱〉の解錠には指揮官および上級調査開拓員エウルブ=ギュギュアの承認が必要である。


第1378話「生命の神秘」

◇異常検知システム

 全てのVR機器に導入が義務付けられているバイタル監視システム。これにより、完全没入状態で無防備となった現実世界の体に異変が検知された場合、迅速に意識の覚醒と検査が行われる。重大な異常が認められた場合には緊急通報システムによって医療機関へと連絡が行われる。


第1379話「手向けの花を」

◇献花台

 死者を弔い、惜別の念を刻む。もう戻らないことを知るために。彼を思い、記憶に残し、永遠のものとするために。

 天を憐れみ、別離を奏でる。その音色が届くまで。


第1380話「白き翼を広げて」

◇〈生存〉

 〈白き深淵の神殿〉にて発見された新たなスキル。詳細は不明だが、スキルシステムに接合される。生命力を高める。

“生きる者。今を歩み、未来へと至る者。その証。生者とは永遠を歩く旅人。”


第1381話「最良の結末へ」

◇オトヒメ

 暫定特別管理者。〈エウルブギュギュアの献花台〉の管理者。元、第零期先行調査開拓団上級調査開拓員エウルブ=ギュギュア。

 “魔法”の理論体系究明およびエルフ族、ゴブリン族の復興、喪失特異技術群時空間構造部門研究を務める。

 指揮官T-1直属の管理、監視下に置かれる。

“調査開拓員レッジの研究協力を要請したいんだケド!”――管理者オトヒメ

“却下なのじゃ!”――指揮官T-1

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