記録集積-No.17

第17章【まわりの人びと】

第677話「道場の一幕」

◇基礎訓練プログラム

 地上前衛拠点シード01-スサノオ、中央制御区域ポッド着地点付近に立つガイドNPCに話しかけることで、様々なスキルの基本的な内容を学ぶことができます。興味のあるスキルがあれば、ぜひ受講してみましょう。

 なお、基礎訓練プログラムを行うかどうかは調査開拓員各位の自由であり、またいつでも行うことができます。参加資格はありませんので、別のスキルを鍛えたい場合に受講するのも良いでしょう。


第678話「基礎訓練

◇練習用戦闘機獣“Raptor”

 トレーニングセンターで参加できる戦闘系スキルの基礎訓練プログラムにおいて、完了試験の相手となる練習用の戦闘機獣。小型の恐竜のような外見をしており、跳躍力が高い。一方で装甲は脆く、急所を上手く捉えれば一撃で破壊可能。

 勝利の否決は常に冷静を保つこと。それができれば、この先に続く長い旅路も安泰だろう。


第679話「不意の遭遇」

◇リアルフェイストレースシステム

 スキンショップで行えるカスタマイズ機能の一つ。ヘッドセットによるスキャンデータを元に、現実に似通った容姿を自動で設定します。有限の組み合わせの中から近似値を選択するため、全く同じ容姿とはなりませんが、その後で多少の加工を行うことを推奨しています。


第680話「結成と初戦闘」

◇“背負い大鍋”

 大きくて頑丈な黒鉄鋼製の中華鍋。よく油が染みこんでおり、初心者でも扱いやすい。背負えば背後を守る簡易的な防具にもなるため、戦う料理人におすすめ。

第681話「金策はつきもの」

◇“ウッドポール”

 若木の枝を整えただけのシンプルな杖。軽量で扱いやすいが、威力は低い。修繕がしやすい。


第682話「狩りの仕上げ」

◇コックビークの焼き肉

 コックビークの肉をこんがりと焼いたもの。野趣溢れる味わいで、噛み応えもある。僅かに満腹度を回復する。


第683話「野外飯の味」

◇鉄製のフライパン

 鉄製のフライパン。シンプルな形状で、片手で持つことに適している。初心者でも扱いやすく、多少乱暴に使っても壊れない頑丈さがある。

 通常、戦闘には使用できない。


第684話「突飛な噂」

◇青鞘の太刀

 青い鞘に納められた小ぶりな太刀。白鉄鋼製の刀身は軽く、駆け出しの剣士でも扱いやすい。

 装備時、LP回復速度が5%増加する。


第685話「相談と呼出」

◇黒鉄鋼製45式打衝中華鍋

 ダマスカス組合製戦闘調理器具。中型の中華鍋を戦闘用に調整した、分類上は鎚に該当する武器。総金属製で重量を上げることで攻撃力を高めている。取っ手は戦闘時の取り回しを考えて、通常の鍋よりも長くなっている。


第686話「二人ここから」

◇プレイ時の現実環境について

 FPOにログインする際は、安全な環境を整え、リラックスした体勢を取って下さい。ベッドやマットレスなどを用意することで、より快適な仮想現実を楽しむことができます。

 万が一現実世界で異常が発生した場合は、自動で強制ログアウト措置が取られます。また、VR接続機器に搭載されている外部通信機能を用いることで、現実世界と音声のやり取りをすることもできます。

 その他詳しいプレイ時の推奨環境に関しては、公式HPの\[VRゲームプレイガイド]をご確認ください。


第687話「新たなメンバー」

◇アンプルホルダー

 アンプルを取り付けられるスロットの付いたベルト。激しい戦闘中でも薬剤を即座に使用できるようになる。

 装着可能なアンプルの数に応じて、いくつかのサイズが展開されている。


第688話「いざ森の中へ」

◇『熱鍋叩き』

 〈杖術〉スキルレベル20、〈料理〉スキルレベル10のテクニック。熱した鉄鍋を振り、対象に叩き付ける。戦闘調理術。

 対象に攻撃がヒットした場合、“火傷”の状態異常を確率で付与する。

 熱した鍋で肉を焼く。最も基本的な調理法は、食材が生きていても効果的。


第689話「古牙の老狼」

◇『追食み』

 〈剣術〉スキルレベル20のテクニック。傷口に刃を突き立て、更に大きく傷を広げる。

 “裂傷”状態の対象に追加ダメージ。更に、傷口を抉ることで確定でクリティカルダメージを与える。

 付けた印に刃を立てる。肉を抉り、傷を広げる。鳥が果実を突くように。


第690話「薬剤と刀」

◇赤鞘の太刀

 赤い鞘に納められた小ぶりな太刀。白鉄鋼に微量の赤鉄鋼を合わせた刀身は軽く鋭い。剣の扱いに慣れてきた者が扱うに相応しい一振り。

 装備時、LP回復速度が5%増加する。攻撃力+5。


第691話「支援投擲師」

◇ハイライトアンプル

 蛍光性のある薬液を封入したアンプル。暗闇の中でよく目立つため、原生生物などをマークする際に使用する。雨天時などは薬液が洗い流されてしまうため、効果が著しく減少してしまう。


第692話「森の大熊さん」

◇『焦がしバター・熱鍋叩き』

 〈杖術〉スキルレベル20、〈料理〉スキルレベル20のテクニック。たっぷりとバターを塗って熱した鉄鍋を振り、対象に叩き付ける。戦闘調理術。

 対象に攻撃がヒットした場合、“火傷”の状態異常を高い確率で付与する。“火傷”の付与に成功した場合、低い確率で“大火傷”を付与する。

 熱した鍋で肉を焼く。最も基本的な調理法は、食材が生きていても効果的。焦がしバターが加われば、食欲は更に倍増する。


第694話「旅路はここから」

◇『烈風斬』

 〈剣術〉スキルレベル20のテクニック。二振りの剣を素早く動かし、傷を重ねるように連続で斬る。

 最初の攻撃がヒットした後、同じ場所に次の攻撃がヒットした場合、攻撃力が10%増加する。部位切断力が僅かに増加する。

 風の如き鋭い斬撃。始めは優しく撫でるように。次は苛烈に裂くように。


第695話「仲の良い夫婦」

◇カイザーの赤身肉

 厳しい森の中で鍛え上げられた硬い肉。臭みが強いが、適切な処理を施せば美味しく頂ける。食べると力が湧き出し、活力が漲る。


第696話「喫茶店談義」

◇緑茶

 ほっと一息つく優しい味わい。温かくても冷たくても美味しい。

 短時間、LP回復速度がごく僅かに上昇する。


第696話「工房訪問」

◇空間拡張複製装置

 設定した領域内を仮想的に複製し、実質的に無制限の収容量を獲得する装置。実際に空間そのものを操作しているわけではなく、空間内に侵入した調査開拓員の意識のみを忠実に再現した拡張複製仮想空間の中へ割り当てる。

 非常に貴重で高価な設備だが、ある任務を遂行すれば手に入れることができる。


第697話「彼女の秘策」

◇機体の変更について

 機体のモデルチェンジはアップデートセンターで行えます。“ボディコンバートライセンス”をセンター内のカウンターで提出し、50,000ビットを支払って下さい。

 なお、プレイ開始から一ヶ月以内、初回に限り無料でモデルチェンジを行えます。現実の体格との差異で不調が生じた際は、別の機体を試用することをおすすめします。


第698話「三つ首の水蛇」

◇“炎刀・暴れ牛”

 赤い刀身の鮮やかな太刀。老狼の黒堅骨を芯に、炎帝の角を用いた無骨な風貌。常に高温を帯び、柄を強く握ると激しく炎を吹き出す。

 扱いは難しいが、斬りつけると対象に確率で“火傷”を与える。


第699話「謎のモサモサ男」

◇〈指揮〉スキル

 他者と情報を共有し、巨大な群体として行動するためのスキル。様々な情報を俯瞰的に参照し、それらを元に戦略を組み立てる。迅速に意思を伝達し、個人では為し得ない大規模な行動をする。

 封印秘匿処理が成されていたスキル。初期レベル上限はゼロ。レベル60までは該当スキルの“八尺瓊勾玉機能拡張パーツⅠ”を用いることで10レベルずつ拡張可能。


第700話「カエデの悩み」

◇木工所〈グリーンピース〉

 地上前衛拠点シード02-スサノオ工業区画にある木工作業場。調査開拓員によって集められた丸太を製材に加工する。所長のサブロウは少し気難しいが、カラクリ細工の得意な名工。

 中級生産職向けのレンタル作業スペースとしても営業されている。


第701話「空腹の少女」

◇“森狼の両手盾”

 森狼の皮を張り、鋭牙を表面に取り付けた大型の両手盾。襲い掛かった者は鋭い牙に刺され、僅かに傷を受ける。

 防御力+50、回避率+5%、カウンターダメージ3%


第702話「清麗院家」

◇アクティベートキーの取り扱いについて

 〈FrontierPlanetOnline〉のプレイに必要なアクティベートキーは一つにつき一人とのみ結びつきます。生態情報レベルでの登録が行われるため、複数人で一つのアクティベートキーを共有すること、また一人で複数のアクティベートキーを所有することはできません。

 アクティベートキーはインターネット、仮想現実上でのダウンロード販売のほか、現実世界での物理カードの販売も行っております。


第703話「念願の盾役」

◇『鮮血の宴ブラッディパーティー

 〈料理〉スキルレベル30、戦闘系スキルレベル30のテクニック。食材を調理し、戦闘用に加工して拡散する。スキルレベルと熟練度が上がることで、使用できる食材の数が増える。

 さあ宴を開きましょう。沢山の料理を用意して、沢山のお客を呼び込んで。血の香りと深紅に彩られた、この世で最も楽しいパーティーを。


第704話「メイド服の謎」

◇“鰐鱗の堅牢盾”

 鎚顎鰐と鱗魚を素材に作り上げた巨大な両手盾。非常に重く、支えるだけでも強い力が必要となる。分厚い革と鱗は頑丈で、強い衝撃も阻む。表面には鋭い逆鱗と牙が並び、攻撃者を傷つける。

 防御力+70、回避率+3%、カウンターダメージ15%


第705話「環境破壊毒殺法」

◇レッジおじさんの特濃植物猛毒液アンプル

 蝕毒ウツボカズラや赤鬼トリカブトなど7種類の有毒植物を交配させて完成した、より濃度の高い毒液を作るコドクカズラの毒を採取し、扱いやすいアンプルに封入しました。

 一滴を原生生物誘引用の罠餌に振りかけるだけでも十分な効果が得られます。参考例として、対象とする原生生物が強い毒耐性などを持たない場合、重量の0.01%を10リットルの水に希釈すれば“猛毒”状態を付与するために十分な効果が得られます。

 なお、こちらの毒液は完全に植物由来の自然に優しい性質となっています。この毒を使用した原生生物も、十分な時間を置いた後に解体すれば、品質を落とさず食用することが可能です。

 より強い毒液をご所望の際は、ぜひ〈白鹿庵〉へご相談ください。


第706話「祝勝会の席で」

◇〈霊術〉スキル

 生を終えた霊を呼び起こし、意のままに操作するスキル。霊核を基にした召喚獣を使役したり、骸を霊装として纏う。


第707話「丘陵の都市」

◇フィールド境界標識

 フィールドの境界線上に設置された標識。現在地と隣り合うフィールドを示す。進入権限を持たない調査開拓員は、この標識の奥に立ち入ることが禁じられている。

 フィールドの監視装置としての役割もあり、猛獣侵攻スタンピードの予兆などを検知すれば、迅速に管轄の中枢演算装置〈クサナギ〉へと通報する。


第708話「霊術道場」

◇『霊核採取』

 〈霊術〉スキルレベル1のテクニック。

 原生生物の骸から、強い怨念の籠もった魂の核を取り出す。核の強さは持ち主の恨みの強さによって変わる。

 魂を取り出す外法。既知の科学技術体系から逸脱した、全く別の理論によるもの。なぜそれが可能なのかは不明である。


第709話「腐臭漂う蛇」

◇腐れ蛇

 中級霊獣。強い恨みを残したまま死んだ蛇が、その怨念に囚われたまま仮初めの命を吹き込まれた姿。肉は腐れ、骨は脆いが、その身から滲む毒液は生前よりも強くなっている。動きは緩慢だが力は強く、主の命令のままどんな相手も絞め殺す。


第710話「裏庭で出会う」

◇肉球団子

 〈キヨウ〉に本店を構える和菓子専門甘味処〈甘露庵〉が販売する和菓子。肉球を模した可愛らしいお団子は、優しい甘さでもちもちと柔らかい。

 熱いお茶をお供に、どうぞ召し上がれ。


第711話「月庭に集う四人」

◇満月カステラ

 和風喫茶〈月庭〉の看板商品。直径1メートル、高さ70センチの巨大なカステラ。表面には〈月庭〉の印である兎のマークが焼き付けられている。

 ふんわり優しい卵味で、ほのかに温かい。できたてふわふわ、極上の一品を心ゆくまで楽しめる。


第712話「副団長の業務」

◇騎士団饅頭

 〈大鷲の騎士団〉が〈三つ星シェフ連盟〉と共同開発したスペシャルなお饅頭。表面には騎士団幹部の顔がプリントされている。

 お求めは騎士団支部か、三つ星レストランにて。


第713話「乱れ咲く花」

◇大型6航空機DC-3045“グレイピッグ”

 〈ダマスカス組合〉製第45世代推力転向式垂直離着陸機。機体の大部分が輸送用の貨物室として使用され、大型コンテナを最大で30個格納できる容量を誇る。大量の物資を短時間に少ない人員で長距離に輸送できるため、調査開拓活動の様々な場面での活躍が期待されている。


第714話「二人邂逅」

◇装甲逆転式簡易封印テント“六角”

 外部の敵から内部のモノを守るのではなく、内部に敵を封じ込めるという逆転の発想の下で開発された異色のテント。展開時、内部に巻き込んだモノを堅固に封印することができる。無酸素、高圧、減圧、凍結、加熱など様々な状態にすることができ、より効果的な封印を施す。


第715話「責任者は誰」

◇“侵蝕する鮮花の魔樹”

 現在は滅びた原初原生生物。第零期先行調査開拓団によって蒔かれた“生命の種”から生まれた初期の原生生物。過酷な環境に耐えうる強靱な生命力を持ち、土壌の養分を貪欲に求めて根を伸ばし続ける。赤い花からは毒液を分泌し、他の原初原生生物を捕食していた。

 一時期は地上のほぼ全てを覆い尽くし、最大の繁栄種として栄華を誇っていた。しかし、気候変動や他種族の台頭によって絶滅する。


第716話「騒動のあとで」

◇原始原生生物

 現在は滅びた原生生物。第零期先行調査開拓団によって蒔かれた“生命の種”から生まれた初期の原生生物。過酷で不安定な環境に耐える強い生命力を持ち、一時期は地、海、空の全てで繁栄していた。

 急変する星の環境と、台頭した新たな種族によって滅びる。しかし、その断片と記憶は散らばりながらも確かに残っている。

 今はただ、雌伏の時を静かに耐え忍ぶ。この先にいつか、再び繁栄の時代が訪れることを信じて。


第717話「海神に奉る聖戦」

◇“蒼海の決戦”

 “原始原生生物の突発的出現による海洋資源採集拠点シード01-ワダツミ工業区画破壊事件”の復興資金を補うため、管理者によって主催された突発イベント。重要人物PoI、調査開拓員レッジの協力を得て仮設闘技場にて開かれた、一対他数の闘技大会。


第718話「阿鼻叫喚の戦」

◇発憤杉

 花粉の散布能力を極限まで高め、幹と枝に僅かな震動を起こす能力を付与した杉の木。成長した直後から大量の花粉を生成し、ごく僅かな震動のみでそれを広範囲へと広げていく。花粉は生物及び調査開拓員の免疫機構を刺激し、強い反応を引き起こす。


第719話「激戦と決着」

◇超小型群体機獣“砂蜘蛛”

 極小の機体の蜘蛛型機獣。個々の大きさは5ミリ程度と非常に小さく、力も弱い。しかし、最小でも数千程度の群体を一つの纏まりとして捉え、相互に連携を獲りつつ群体を個として動く。非常に扱いが難しく連続駆動時間が短いが、柔軟に形を変え攻守共に優れた能力を発揮する。


第720話「拳を交え」

◇最低ダメージ保証

 攻撃力が1以上ある場合、攻撃手段の該当スキルがレベルゼロであっても、対象の防御力が非常に高くても、最低1のダメージを与えることができます。

 対象がダメージカット能力を持っており、発生したダメージがその能力の許容範囲内であれば、ゼロダメージとなります。


第721話「外堀埋める」

◇海洋資源採集拠点シード01-ワダツミ管理者通達

 先日発生した“原始原生生物の突発的出現による海洋資源採集拠点シード01-ワダツミ工業区画破壊事件”の再発防止策として、都市に運び込まれる物資に対する検査を強化します。大半のアイテムに関しては問題なく持ち込みを許可することが予想されますが、特定危険物と判断された場合には管理者預かりとなる場合があります。

 なお、“原始原生生物の突発的出現による海洋資源採集拠点シード01-ワダツミ工業区画破壊事件”の被害に関しては調査開拓員各位の支援、協力、及び“蒼海の決戦”による興行収益によって復興が滞りなく完了しました。

 今後も調査開拓員各位は安全性に細心の注意を払った上で慎重な調査開拓活動を期待します。仮に重大な問題が発覚した場合は、迅速に都市管理者へ連絡してください。

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