記録集積-No.06

第6章【兎と要塞】

第201話「護衛依頼」

◇任務

 開拓司令船アマテラスに搭載されたイザナミ計画のブレーンである〈タカマガハラ〉によって発令されるもの。開拓作業に必要とされる素材の収集や有害な原生生物の討伐などその内容は多岐に渡り、現地の調査開拓員の基本的な行動の指針となる。需給関係や経済状況などは常に変化しているため、同じような内容の任務でも微妙に報酬額や成功条件が変化している場合がある。


第202話「地下坑道へ」

◇アマツマラ地下坑道

 地中深くに眠る希少な鉱物資源を効率的に収集するため、地下資源採集拠点シード01ーアマツマラの直下に掘られた坑道。

 第1層へはアマツマラエントランスから発着する大型ゴンドラによってのみ接続している。

 アマツマラの端末から何時でも受注できる納品任務の進捗度によって坑道内の整備が進んでいく。



第203話「黒爪のモグラ」

◇ブラックネイルモール

 地下に巣穴を掘り、地中の虫などを食べて暮らす大型のモグラ。鋭利な黒爪と、長い舌を持つ。

 爪は堅い岩盤も掘り抜くほどに頑丈で、舌からは壁面を固める特殊な成分を含んだ唾液を分泌するため、彼らの巣は地中のかなりの深さまで複雑な形状で広がっている。

 肉は独特の臭みがあり食用には適さないが、皮や爪は様々な武具に利用できる。


第204話「謎の筋肉モグラ」

◇『花椿』

 彩花流肆之型一式抜刀ノ型。

 赤い椿のように首を落とす一撃必殺の抜刀術。鮮やかな花が咲き乱れ、敵は知らぬうちに地に落ちる。

 エネミーの首に攻撃を当てた際、クリティカル率とクリティカル威力が極短時間大幅に上昇。


第205話「研ぎ澄ます刃」

◇熟練度

 各テクニックごとに蓄積される数値。

 使用者の僅かな癖に合わせ、動きを最適化するための補正を掛ける。上限値は1,000であり、微細な動きの際を補正するために上昇幅は僅かで、補正値もさほど大きくはない。

 しかし自らに最適化された技はやがて、その者の奥義へと昇華されるだろう。


第206話「開祖の真髄」

◇クリスタルワーム

 地中に棲む大型のワーム。柔らかい身体を守り、周囲の岩盤を掘削するため、全身に硬い鉱石や結晶を癒着させる習性を持つ。目が退化しており、代わりに嗅覚と聴覚が鋭い。

 身体に纏った鉱石の希少性はその個体の年齢と実力に比例しており、中には天敵であるブラックネイルモールさえ圧倒して縄張りの主となるものまで存在する。

 硬い結晶を纏った体表は並大抵の刃物では傷付かず、むしろ剣を折る危険もあるだろう。

 肉は不味いが、滋養強壮の効果がある。


第207話「桃花の刀」

◇応急修理用マルチマテリアル

 ナノマシン集合金属の機能を修復する特殊な素材。損傷した“天叢雲剣”を直し、一時的に使用できるまで回復させるためのもの。

 使用にスキルや設備は必要なく、現地で武器の使用者本人が修復を行えるが、耐久値の回復は一時的かつ微量であり、アイテム自体が高価であるため、コストパフォーマンスが良いとは言いがたい。

 あくまで応急修理用であることを念頭に、普段からこまめに鍛冶師にメンテナンスしてもらうことを推奨する。


第208話「乱れ咲く花」

◇花刀・桃源郷

 鉄刀・金剛花を元に強化を施した重量のある大刀。色の薄い赤結晶で桃の花の装飾がなされた黒鞘は、内側も滑らかに仕上げられているためスムーズな抜刀を可能にしている。

 刀身は芯に黒鉄鉱を、表面に白鉄鉱を用い、薄い桃色に染まっている。折れず曲がらず良く切れるという刀の真髄を追求した、究極の一本。


第209話「勝利者は語る」

◇『百花繚乱』

 彩花流抜刀奥義。全ての抜刀術を極め、境地へと至った者にのみ発現する、究極最速の抜刀術。自身の時間を限りなく拡大し、刹那の中で無数の斬撃を放つ。

 乱れ咲く花の如き惨状にただ一人、一振りの刀と共に立つ姿は儚く美しい。


第210話「叡智の保管庫へ」

◇情報資源管理保管庫

 地上前衛拠点スサノオの中央制御区域内に建設される、情報集積基地。各スサノオの管轄範囲内で発生、収集された様々な情報を高耐久カートリッジに収め、保管することを目的としている。

 原生生物、天災、及び考え得るあらゆる外的障害から情報を保護するため複数の物理的、情報的、電子的、その他の保護装置が組み込まれている。中央制御塔に次いで強固な施設の一つ。

 平時は一日を通して解放されており、調査開拓員ならば自由に出入りしカートリッジを参照することが可能。ただしカートリッジ内のデータは容量節約とセキュリティの観点から特殊な圧縮記法によって変換されているため、データの復号には高スキルの〈解読〉スキルが必要となる。


第211話「町の王の玉座」

◇中央制御塔中枢演算装置管理区域

 中央制御塔の三階から六階までを占有する区域。特殊透過装甲コーティングガラスによって隔てられた機密室に、中枢演算装置〈クサナギ〉の頭脳である情報処理筐体が並べられ、複数のマシンアームによって管理されている。

 一般の機械人形は立ち入りを禁じられており、見学のみが許されている。


第212話「三つの問い」

◇特別アクセス権

 各スサノオを管理する中枢演算装置〈クサナギ〉へのアクセス権限。特別な功績を上げたと認められた機械人形にのみ、回数制限付きで開拓司令船アマテラス中枢演算装置〈タカマガハラ〉より付与される。

 特別アクセス権を用いることで。使用者は現在公には開示されていない情報も含めた、一分野に関する詳細な情報を閲覧することが可能であり、特別アクセス権の付与はその情報を有効に活用することによってイザナミ計画を円滑に進行させることが期待されている。

第213話「武装新調」

◇〈武装〉スキル

 装備の装着に関連するスキル。戦闘を活動の主とする者にとっては己の傷を減らすためにも重要となる。攻撃を受けることでレベルが上がり、数値が高いほどに強力な装備を身につけることができるようになる。


第214話「黒蟻は散る」

◇黒鉄

 優れた硬度を持つ黒鉄鉱を用いた装備のシリーズ。防具であれば高い防御力を、武器であれば重量による圧倒的な攻撃力を発揮する。反面、重量はそのまま動きにくさにも直結し、扱うには相当な身体能力を必要とする。


第215話「領域と五寸釘」

◇五寸釘

 およそ15cmほどの釘。木材を固定するなど各種生産の中間素材となる他、敵に打ち付けたり、壁に打ってフック代わりにできる。材質によって耐久値が変わる。


第216話「それぞれの課題」

◇『貫く鋭いペネトレイト・シャープ氷の槍アイスランス

 四つのアーツチップを用いる中級アーツ。貫通属性を持つ鋭い氷の槍を生成する。前方に存在する対象を貫き、更に凍傷の状態異常を付与する。


第217話「守護のアーツ」

◇『浮遊する反射の盾フロー・リフレクトシールド

 三つのアーツチップを用いる初級アーツ。自身の前に浮遊する盾を一つ生成する。盾は脆く、一度の被弾で容易に破壊されるが、受け止めたダメージの一部を攻撃者に反射する。


第218話「機術盾使い」

◇『浮遊するフロー・ハード硬き三重の盾・トリプルシールド

 四つのアーツチップを用いる中級アーツ。自身の前に浮遊する盾を一つ生成する。盾は硬く、三層構造になっているため三度の破壊にまで耐えられる。


第219話「術盾拳法」

◇『付き従う三枚のフォロー・スリー反射する盾・リフレクトシールド

 四つのアーツチップを用いる中級アーツ。自身の周囲に三枚の盾を生成する。盾は常に術者の周囲を周りながら、外部からの攻撃を防ぐ。盾は脆く、一度の被弾で容易に破壊されるが、受け止めたダメージの一部を攻撃者に反射する。


第220話「喧噪の市場」

◇焼きそば

 縁日の定番。シンプルなソース味。ざく切りの野菜と太めの麺。鰹節が踊り、紅ショウガが色にアクセント。真ん中に乗った目玉焼きは黄身がとろりと流れて二度美味しい。トッピングはお好みで。

 バフ〈ソースの香り〉を付与。

 三分間、LP回復速度が5%上昇。


第221話「三頭の機械牛」

◇AIコア

 自律行動を行う機械獣などに搭載された記録演算装置。各種駆動系およびセンサー類から得られた情報を蓄積、分析し自身の行動にフィードバック、より高効率な稼働を行えるよう常に自己学習を行う。この自己学習によってコア特有の“癖”が生まれ、使用者が新たなコアを搭載した機械を操作する際の違和感へと繋がる場合もある。高い〈機械操作〉スキルがあればAIコアを別の機体へコンバートすることができ、高性能な機体へのスムーズな転換も可能となる。


第222話「迅る落ちる泣く」

◇ケルベロス

 正式名称“三機相互接続型高機能人工知能搭載運搬用機械猛犬”。とある名工が己の資材と技術の粋を余すことなく注ぎ込んだ、全く新しい大型の機械獣。

 三つのAIコアを搭載し並列処理を行うことにより、更に高度な演算能力を獲得した。

 輜重運搬を主用途としているため、胴体部には大型のコンテナが内蔵されているが、一定の自衛戦闘能力も有する。

 黒鉄鋼の外装により堅固な防御性能を有し、衝撃緩衝機構により高所からの降下も可能。さらに三つの首はそれぞれ独自に稼働し、広域な視界を持つ。

 欠点としては稼働に大量のエネルギーを必要とするためコストが多く掛かる点と、試製段階故の細部の粗さが挙げられる。

 専用のサドルを装着することで、最大三人までの騎乗が可能。ただし相応のスキルが無ければすぐに振り落とされてしまう。


第223話「森を進む六人」

◇深森の隠者シリーズ

 深い森の奥に隠遁する者の装い。各所に装飾された様々な緑で自然に紛れ、大地の息吹とその恩寵を一身に受ける。野生動物からの警戒が薄れ、自然の中での営みが容易になる。


第224話「夕餉と歓談」

◇ボムカレー(ラッキーフルーツ練乳ニンニク味)

 “旨さ爆発!ボムカレー!”のキャッチコピーでおなじみの簡単お手軽レトルトカレーのオリジナル創作テイスティシリーズ。

 777種のフルーツと666種のスパイスを高性能AIによって計算された完璧な割合で配合、それに全て塗りつぶす大量の練乳と刻み、すりおろし、炒め、焼いた四種のニンニクを合わせた挑戦的な新作。

 〈料理〉スキル1で作ることが出来るが、食べるには〈状態異常〉スキル30以上を必要とする。

 現在、シード01、02、03、04ースサノオ各所及びシード01ーアマツマラにて大好評絶賛発売中。在庫多数。まとめ買い歓迎。


第225話「節操なし」

◇スキルデータカートリッジ

 習得したスキルを保存しておくデータカートリッジ。スキルを保存したカートリッジは再度使用することで、保存時のレベルまでブーストが掛かり、レベルを上げやすくなる。

 カートリッジ自体は他者と取引できるため、スキルの売買にも使用できる。


第226話「断絶の崖で」

◇『上級治癒の円域グレーター・ヒールサークル

 三つのアーツチップを用いる初級アーツ。

 範囲内にいる対象のLPを大きく回復する円形の領域を生成する。


第227話「頭を冷やして」

◇共有ストレージ

 各バンドごとに一つ設置されるストレージ。個人ストレージと異なり、バンドメンバーが自由にアイテムやビットを出し入れできる。

 バンドリーダー、サブリーダーに管理権限があり、特定のメンバーのアクセスを禁止することも可能。

 各地の制御端末だけでなく、ガレージに設置したストレージアクセス端末からも操作が可能。


第228話「鉄蜘蛛と三の技」

◇『コダマ

 風牙流三の技。

 ナイフによって敵を裂き、傷口に槍を突き込む刹那の二連撃。裂傷は大量の血を流し、衝撃は体内を反響する。

 敵単体に状態異常:裂傷を付与、瞬間的な二回の直接ダメージの後、熟練度に依り複数回の継続ダメージを与える。


第229話「浮蜘蛛と騒ぎ」

◇浮蜘蛛

 大型で背にテントを乗せた“親蜘蛛”とマーカー機能を持つ複数の“子蜘蛛”によって構成される戦地形成システム。

 “子蜘蛛”によって領域を指定、内部に鋼糸で“巣”を張り、その上を“親蜘蛛”が機敏に移動することにより劣悪な足場に関係なく安定した戦闘を展開する。また“親蜘蛛”には小型の金属製テントが搭載されており、これによって強い継続回復能力を得られる。

 システムの運用には〈野営〉〈罠〉〈機械操作〉スキルが必要であり、同時に複数の運用を平行する思考能力も必須となる。


第230話「スキル封入」

◇個人間送金機能

 〈取引〉スキル20以上で解禁される機能。自身の口座とフレンド登録済みかつ本人による認証済みの他機械人形の口座間でビットを相互に移動させることができる。

 直接立ち会いトレードを使う必要なく金銭取引ができるほか、〈取引〉スキルのレベルが上がることで共同製作品の利益分配などより高機能に取引を行うことが出来るようになる。


第231話「路を征く」

◇〈毒蟲の砂漠〉

 シード01-スサノオの南、〈彩鳥の密林〉の奥に広がる広大な砂漠地帯。堅くひび割れた地面に大きな岩が転がる荒野と細かな砂の山が折り重なる砂丘の二地帯に分けられる。

 全域を通して襲う強い日差しと乾燥した風は機体に著しい損傷を与えるため、何らかの対策を取る必要がある。

 甲虫やワームなど多様な蟲が生息しており、過酷な環境に鍛えられた狡猾さと貪欲さを以て虎視眈々と獲物を狙っている。探索には十分な注意が必要だろう。


第232話「あまい一時」

◇カフェ・えぷろんどれす

 シード04-スサノオに存在する小さなスイーツショップ。店主が創意工夫を凝らしたこだわりのパフェが人気の隠れた名店。

 様々なパフェとそれに合わせたドリンクがウリで、それを目当てに遙々遠方からやってくる客もいる。

 厳格ながらも茶目っ気のある店主が作る“えぷろんどれす完全武装ぱふぇ”はSサイズでさえ未だ完食した者が居ないシード04屈指のチャレンジメニュー。


第233話「冥蝶の深林へ」

◇優艶のラポリタ

 〈角馬の丘陵〉に棲む野生馬たちのリーダー。群れの中で最も強く、気品に溢れ、美しい鬣を持つものが選ばれる。

 白く滑らかな角は万病を癒やす薬にも、見た者の心を富ます芸術品にもなる。しかし不用意に近付こうものならそれは愚か者を刺し殺す凶器にもなるだろう。


第234話「彼女の苦手な物」

銀光蝶シルバーモルフォ

 美しい銀の光を放つ大型の蝶。薄く繊細な翅は薄い黒の模様が入り、その形状は個体によって千差万別。銀の鮮やかさと模様の際やかさ、そして二つのバランスが良い個体は愛好家たちの間で高額で取引される。

 しかしその翅は刃の様に鋭く硬く、不用意に手を伸ばせばズタズタに切り裂かれてしまう。


第235話「幻霊達の安寧」

◇〈冥蝶の深林〉

 シード01-スサノオの東、〈岩蜥蜴の荒野〉の奥に広がり林。規模は小さいが濃密に繁茂する植物によってその内部は昼間でも暗い闇に満ちている。

 暗く、大型の獣が入り込めない林の中には希少な昆虫が多く生息しており、最奥には冥蝶が彼の世へと赴く門があると言われている。

 生を終えた幻霊たちはこの安らぐ暗闇の地に集まり、冥蝶が彼の世へと誘うを待つ。


第236話「高速行商人」

行商人ペドラー

 〈行商人〉系一次ロール。要件スキルは〈取引〉と〈歩行〉。自らの足で販路を広げ、町から町へ珍品特産品と共に移動する。その土地には無い物を運び、価値無き物を価値有る物へ、より安く買いより安く売る。

第237話「呪殺忍者」

◇厄呪

 〈呪術〉スキル系テクニックを使用するたびに上昇していく。一定以上まで上昇すると様々な状態異常が付与される。時間経過で自然回復する。回復速度は〈呪術〉スキルのレベルに依存する。

 呪うたびその身に溜まる澱み。理を越えた力の行使には相応の代償が求められる。呪いはその身を蝕み、いつしか主を食い殺す。


第238話「三術の強者」

◇学習領域増設メモリー100%(24時間)

 機械人形の自己学習プログラムの作動領域を拡張し、技能の習熟速度を加速させる使い捨ての臨時記憶装置。使用には特別な対価が必要となるが、その効果は絶大である。

 RT24時間にわたりスキルのレベルアップ速度を100%上昇させる。


第239話「星読の占術師」

◇星印の双曲刀

 しなやかな白鉄鋼の刀身に虹結晶で十二の星印を刻んだ一対の双刀。星の力を授かる特別な力を宿すと言われている。ゆるく湾曲した形状は使用に高い技術が必要だが、流れるような捌きで敵を乱れ斬る。


第240話「降下作戦、概要」

◇ストレージの拡張

 各調査開拓員には一定のストレージ領域の使用権が付与されています。それ以上の容量へ拡張するには、〈取引〉スキルの習熟、特定任務の達成、ストレージ拡張チケットの使用などの方法があります。


第241話「二人の協力者」

◇機体の変更

 キャラクリエイト後もアップデートセンターにて機体を変更することが可能です。ただし特定の任務をこなして変更したいタイプの機体を自身で用意するか、取引によって他プレイヤーから購入するか、もしくは特別支援物資販売ショップにて購入する必要があります。


第242話「霧と万能鍵」

◇影歩きの黒衣

 闇に紛れ、影から影へと隠れ潜みながら移動するために設計された漆黒の衣装。動きやすいよう極力簡素な造りを追求し、静音性を重視して装飾も徹底的に排除した。各所のバックルによって身体に密着し、まるで裸のように身軽な動作を可能にしている。

 夜間及び暗所での隠密性が上昇する。


第243話「一脚一腕」

◇STF-HVC“ヴァイオレットファング”

 地上前衛拠点スサノオの最重要管理区域、中央制御区域中央制御塔を警備する機械人形。特殊合金製防弾防刃加工装甲と全150層の独立電子防御障壁を装備し、クラスⅩ人工知能を搭載している。主力兵装は高圧電流警棒。極力警備区域自体の損傷を避けつつ侵入者を迅速に排除することを目的に設計されており、有事の際は防御の要として迅速な出動を行う。


第244話「白光の少女」

◇犯罪

 地上前衛拠点スサノオ内で、各中央演算装置〈クサナギ〉によって犯罪行為を確認された調査開拓員はただちに捕縛され、ベースライン内の留置所に移送されます。

 留置所では罪状に応じて様々な刑罰が執行されるペナルティが発生します。


第245話「イベント告知」

◇特別相談窓口

 調査開拓員からの要望を受け、各地の制御塔端末からアクセス可能な特別相談窓口を開設しました。各員は一月に一度、対応する地上前衛拠点スサノオ中央演算装置〈クサナギ〉に様々な要望を伝えることができます。


第246話「平穏の昼下がり」

簡易鍛冶場ポータブルフォージ

 持ち運びの可能な鍛冶場。簡素な作りをしているため製作の難易度があがるが、フィールド上などで金属製武具の修理などの鍛冶作業ができる。

 待機状態では青みがかった銀色のキューブであり、展開するのに3分程度の時間を必要とする。


第247話「黒鉄の機械脚」

◇試製高速機動戦闘支援機械脚

 高速機動を伴う激戦を補助することを目的に試験的に開発された機械性の脚部外装。大容量バッテリーにより動力源を確保し、使用者の移動を支援する。高速駆動や高い視点には慣れを要するが、使いこなせれば強力な機装として活躍するだろう。


第248話「土蜘蛛発進」

◇“土蜘蛛”

 〈特殊開拓指令;黒銀の土蜘蛛〉に向けて設計、開発された特殊大型機械。〈オノコロ高地〉を脱し、その足下に広がる新天地へと降下することを目標に、惜しみない資材投入によって製作された。強靱な“糸”を機体内部の圧縮物質貯蔵庫に素材単位で保存し、進みながら紡ぎ伸ばしていく。


第249話「神凪の子」

◇忌祓いの長柄幣

 杖としても扱えるよう、柄を長くした幣。長い歴史と共に深い意味を持つ祭具の形を取っているが、最先端の素材によって構成されている立派な武器。アーツの威力を補助する回路が組み込まれている。


第250話「いざ崖下へ」

◇『泥の腕マッドアーム

 二つのアーツチップを使用した初級アーツ。地面から細い腕を伸ばし、対象を絡め取り動きを阻害する。耐久度に難があり力尽くで引きちぎられることもあるが、シンプル故に扱いやすい妨害系アーツの一つ。


第251話「舞い哮る大鷹」

◇『追従するチェイス・連鎖のチェイン・千矢サウザンドアローズ

 四つのアーツチップを使用した中級アーツ。空中で無数に分裂し、自動で対象を追う矢を放つ。分裂する数は術者の技量に左右されるが、面の攻撃を可能とする強力な攻性アーツ。


第252話「牙を研ぎ澄ませ」

◇緊急特例措置

 開拓活動に於いて非常な困難が予想される際に開拓司令船アマテラスの承認の下で実施される開拓支援措置。各地上前衛拠点スサノオ内のベースラインに於ける様々な制約が撤廃され、また調査開拓員の大破時の制限が解除される。


第253話「可能性の鉄扉」

◇ナノスモーク・シガレット・ネオ(グレープ)

 通常のナノスモーク・シガレットを更に香り豊かに、更に味わい深く改善した次世代型。複数種類の香りを配合することで、より鮮烈な味が楽しめるようになりました。喫煙の際には周囲の人に確認を取ることをおすすめします。


第254話「宙舞う蜘蛛」

◇自己修復ナノマシンジェル

 高度な機械装置などに用いる基本的な中間素材。内蔵されたナノマシンに形状を記憶させることで、損傷を受けた際に自動的に修復を行う。物質元来の耐久性以上の能力を引き出すことで、強い衝撃や長期間の使用に耐えうる性能を付与する。


第255話「毒と銀糸」

◇シルバーバインド

 銀糸罠。細く両端に重りの付いた銀糸を勢いよく射出し、対象を拘束する罠。そのままでは耐久値が低く容易に破られるが、複数個を組み合わせることでより固く動きを封じることができる。


第256話「斬撃と破壊」

◇『破壊の衝動』

 〈戦闘技能〉スキルレベル70のテクニック。短時間、自身の攻撃の部位破壊率を大きく上昇させる。武器属性が打撃の場合は更に部位破壊率が上昇する。効果時間中武器の重量が二割上昇し、攻撃時の耐久消耗が五割増加する。


第257話「過激な防衛策」

◇『自壊し飛散し反射し増幅し続ける十二の鋭利な貫く針の飛散する三枚の小盾』

 13個のアーツチップを使用した上級防御アーツ。衝撃を受けた瞬間に砕け、その破片を十二の針へと変える小さな盾を三枚生成する。針は周囲へ広く拡散し、敵に当たった場合は更に自壊し、新たな十二本の針に変わっていく。針は攻撃時、自身の運動エネルギーを増幅し攻撃力に上乗せする。


第258話「笑う異形の黒蛇」

◇呪縁

 術者と対象の間を繋ぐライン。“厄呪”や“怨嗟”の数値が高いほど“呪縁”も濃くなり、それを使用したテクニックの効果量も高くなる。


第259話「黒衣の呪術師」

◇貪食のレヴァーレン

 〈奇竜の霧森〉に棲む異形の蛇に似た原生生物。全身を覆う太く硬い毛は自由に動き、獲物を捉える。その腹には細い脚が無数に並び、切り立った崖も登る事ができる。非常に食欲旺盛で、一日の大半を食事に費やしている。常に飢餓状態であり、動くものはなんであれ飲み込んでしまう。


第260話「終業の時間」

◇呪儀

 複数の呪具を使用し強力な呪いを発する大がかりな呪術。様々な欠陥や弱点が存在するが、それを補ってあまりある凶悪な呪いを生み出す。複数人の呪術師が協力することも可能で、人数に比例して呪いの規模や性質も複雑化するだろう。


第261話「森の奥へ」

◇『素材取得』

 〈解体〉スキルレベル0のテクニック。自身に所有権のある原生生物の死骸から有用な部位を取得する。スキル経験値が発生しない代わりに〈解体〉スキルが0でも必ず成功する。

 入手できる素材の量と質は〈解体〉スキルおよび装備の能力によって補正される。


第262話「導きの言葉」

◇奇竜の霧森

 オノコロ高地を囲むように広がる、濃霧に包まれた森。背が高く幹の太い巨木が枝葉を茂らせ、歩けば肌が濡れるほどに高湿の地域。霧狼や双頭熊などの単独行動性の原生生物が多く、非常に危険。


第263話「霧深まる森奥」

◇狼牙のお守り

 鋭く尖った狼の牙を滑らかに加工し、紐を通した簡素なお守り。狼のように狩りが上手くなり、希少な素材を手に入れることができるよう願いが込められている。

 装備時、ドロップアイテムに若干の品質ボーナス付与。


第264話「折れた騎士の翼」

◇暴食蛇

 グラットンスネーク。非常に食欲旺盛な蛇。全身に敏感な感覚器である黒い毛を生やし、動くものを見付けると見境無く喰らう。顎が大きく開くように発達しており、鋭利な牙は何度でも生え替わる。


第265話「久しい顔ぶれ」

◇毛皮の天幕

 基本的な構造のテント。木材などを骨組みにして、その上から鞣した毛皮で覆うことで作る。安価で組み立ても容易だが、耐久性に難がある。毛皮の種類を選ぶことで周囲の原生生物に対する威嚇効果を発揮する。


第266話「説明会にて」

◇竜殻の天幕

 鋼鱗のタトリの硬質な素材を用いた堅固な天幕。内部は二層に分かれており、一階は大部屋、二階は複数の小部屋が設けられている。防御力と耐久性に優れ、並の原生生物では脅威にもならないほど。コストと建築時間を度外視した、異質なテント。


第267話「現実逃避」

◇クラスⅧHQSoC

 様々な高性能機械の製作に必要な集積回路。作製には素材だけでなく、高機能な設備と高い技術も必要とする。また非常に繊細かつ脆弱であるため取扱にも細心の注意を払わなければならない。


第268話「朧雲の城塞」

◇『野営地設置』

 キャンプセットを使用して野営地を設営する。野営地内ではLPの自然回復速度など様々な効果が現れる。

 コマンドパネルを介して対応したアイテムを投入することでキャンプセットを強化、野営地をカスタムすることが可能。

 またキャンプの範囲内にはアセットを設置することもできる。


第269話「進撃蹂躙射出」

◇高速昇降装置

 アセットの一つ。壁面にレールを敷設し、拘束具で身体を固定することで、高速で昇降することができる。使用には稼働距離に応じたエネルギーを消耗する。



第270話「大規模複合呪儀」

◇白骨獣

 〈霊術〉で使役する、“霊核”を用いて呼び出した下僕。簡易的な術を施しただけの弱い存在だが、量産が可能で数の利を得やすい。死亡した場合も“霊核”が無事ならば再度召喚することが可能。


第271話「白熱の実況席」

◇霊装

 霊骸を加工した武装。通常の物理的な攻撃に加えて、“奪魂”効果を攻撃に乗せることが出来る。霊骸の種類に依って様々な特性を付加することができるが、デメリットも多く発生するため、扱いには〈霊術〉に関する深い知識と高い技量が必要となる。


第272話「狂乱の終焉」

◇饑渇のヴァーリテイン

 〈奇竜の霧森〉の頂点に立つ老齢の巨竜。元々は弱い暴食蛇だった存在が、満ちる事なき食欲を満たすため喰らい続け、悠久の時を糧に老成したもの。もはや無数の下肢は自重を支えられず動くことはできないが、強靱な生命力と狂った執念で己の首を裂いて増やし、伸ばしていった。徒に首を落としたところで、その厚鱗の下に蓄えた高濃度の生命力によって瞬時に再生し、更に適応していく。体表を覆う触手は太く強靱で、手足のように近付いた獲物を捉えて口へ運ぶ。

 沸き立つ欲望のままに生きた竜は、頂点に君臨した今でもなお満たされることのない饑渇を抱え、憤怒と怨嗟の中に佇んでいる。


第273話「兎と要塞」

◇海洋資源採集拠点ワダツミ

 〈奇竜の霧森〉南端に広がる入り江に建造された港湾拠点。小型から超大型船舶までが数百規模で停泊できる設備を揃え、豊富な海洋資源を効率的に採集することができる。〈オノコロ高地〉周辺のフィールド、および未探索である広大な海洋諸島フィールドの開拓活動に於いても重要な起点となることが期待されている。

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